第三羽 「龍の落とし子」という地で生まれた半龍 中章
久々に書きました(汗)
文「もうやめてください!!なんで・・・なんでこんなことを・・・」
虎菟「なんでって・・・ねぇ・・・?君も分かってるでしょうに」
文「だ、だからといって手を出すのは・・・」
虎菟「えっ?なに、君が代わりにでもなるのかい?それならそれで色々と楽しめそうだけど・・・」
文「っ・・・(隙あらば逃げようと思っていたけど、手負いの椛を守りつつここから脱出できる自信がない・・・、参ったわね・・・。)」
椛「・・・これだけ暴れたのにもかかわらず・・・お前はなにが望みなんだ!!」
虎菟「望み?・・・そうだな・・・」
虎菟はしばし考える、正直これといってどうこうしようと思ってやってた訳でもないので迷ったが、考えてみれば・・・まあ、色々なのが出てきたようだ。
虎菟「強いて言うなら、君達を食いたいと思ってるよ」
椛・文「・・・!?」
虎菟「いやー、まともなの食ってなくてねー。そこら辺の小動物でもいいんだが、あんま美味くねえし・・・第一楽しみがいがないからなー色んな意味でwww(我ながら実に変態じみたことを言った気がするが・・・いいか)」
文「えっ!わわわ、私達食べてもおいしくないですよ!」
虎菟「君は柔らかくて程よく脂がのって美味そうだけど、・・・あっちの娘はねぇ・・・」
椛「こ・・・この・・・!!」
足元に転がっていた刀を握り、椛が飛び掛ろうとした。
すると分厚い地層で出来た天井がガラガラ音を立てながら崩れ落ちてきた。とりあえずそこの二人を抱えた、離せ変人!!とか何か聞こえたが気にせず外へと脱出―
―したはいいが、弓を構え白い着物を着た奴らに囲われてしまったようだ。
数は・・・木の葉天狗が2人と下っ端100人ぐらいか・・・思ったより少ないな。
木の葉天狗1「奴が出たぞ!!火矢隊、なにをしている!放て!!」
白狼天狗1(火矢隊)「で、ですが仲間が捕らえられています!これでは・・・っ!」
木の葉天狗2「そうだ、お主はなにをしようとしているのか分かっているのか!それこそ天魔様の逆鱗に・・・」
木の葉天狗1「かまわん、やれ!どうせ奴らも牢獄行きだ・・・、それに・・・文は前から気に喰わなかったからなぁ!仲間を庇って死んだとでも天魔に伝えれば奴も本望だろう!!」
白狼天狗1(火矢隊)「なっ・・・!それでもあんた天魔様に仕える天狗かよ!!」
木の葉天狗2「この天狗の恥さらしめ!!」
木の葉天狗1「黙れ!!お前達は俺の命令にしたがっていれば・・・」
《ドゥグシャァァッ
その一つの音とともに会話は止み、沈黙がその場を包み・・・彼らは目の前の光景を見て唾と恐怖を飲み込む。それはなぜだろうか?
唯一つ。――上半身のないその"もの"を見たからだ――
先ほどまで喋っていた木の葉天狗の面影はない、あるのは千切れて吹き飛んだ腕と下半身のみ。流石に精神面を鍛え続けている天狗とはいえこれには応えたようだ、そして全員が思う「やったのは誰だ」と。
だか答えは一つしかない。そう――
――虎菟しかいない――
・・・誰か私に画力と文章構成力をください・・・(切実)