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彼女いない暦19年?の半龍に天狗記者が嫁入り  作者: とにみらい
第1章 ようこそ新参さん、ここが幻想郷です
2/10

第二羽 精神と肉体の暴走

できたら、もう一話投稿しようかな・・・。

虎菟「・・・・・・」


黒髪「・・・・・・」


白髪「・・・・・・」


 あれから俺は・・・地に膝が着くような形で拘束され尋問のようなものをされていた。

 極上の漆を含んだかのような黒髪に鋭くほんのり火照った耳の娘と、白く金や銀など様な光沢のある髪に長くスラッとした獣の耳と尾の生えた――娘達に。

 そして、特に白髪の娘からは、小鳥や木岐の擦れる音すら許されぬような異様な気迫と空気が小部屋に充満していた・・・。


白髪「・・・もう一度問います。貴方はどうやってこの山の警備や大天狗様達に見つからずに、この部屋進入したのですか・・・?」


黒髪「ちよっと・・・落ち着いてください・・・」


虎菟「・・・・・・」


白髪「答えろと言っているのが聞こえないのですか!!」


黒髪「そこらへんでやめましょう!・・・ね?」


 黒髪の娘の方は何か知ってるのか分からないが少し赤くなりながらも、白髪の娘を押さえ込みつつ説得するような素振りを見せる。答えさせようとしてやっているのか、本当に止めようとしているのかは分からんが。

 だが、そんなのお構い無しに白髪の(あいつ)は俺の服の襟を握り、問い詰めてくる。

 ・・・・・・だが聞いていたのはそこまでだ。ここで本当のことを話したところで「嘘をつくな!!」の一点張りであろうという考え。

 まあこちらは答える気はないがな。正直聞くのも飽きてきたし・・・。

 というかこっちがなんでここに居るかを聞きたいわ・・・。





 そして、そんなやり取りを続けて約1分と少し。

 白髪の(あいつ)が呼んでいたのか増援がアリの様に沸いた。黒髪の娘がそれも止めようとするが彼女の声には覇気がなく・・・、白髪の(あいつ)の「捕らえろ」の一言でアリの様に沸く増援の奴等に囲まれ、黒髪の娘を1人部屋に残し外へと連れて行かれた。


 そのあとは簡単だ。奴等は俺を地に投げ捨て、真実を白状させるという建て前で首を絞め、顔を殴り、腹を蹴り・・・散々痛めつけた後、俺は地下の血と粉々にされた生き物であろう肉片の屑が散らばっている小さな牢屋へとぶち込まれた・・・。


増援の下っ端「ウヒヤハハハッ、やっぱり屑には屑がお似合いだぜ!」


増援の下っ端 2「まっ、精々出れるよう頑張って生きてみろよなwww」


増援の下っ端 3「いや無理だろwww黙って100年ちょっとは出れねぇし、どうせ死ぬってwww」


増援の下っ端 3人「ウハハハハハハハハッwww」


 俺に対して言っているであろう奴等の声は、地上に向かっていくにつれ消えてゆく・・・。静けさの後には泣き声・叫び声・咳や嘔吐・・・そんな音が耳に流れ込んでくる。耳を塞ごうにも・・・鼻をつまもうとも・・・体が動かないなら無意味だ。


虎菟「・・・なんで、世紀末な・・・漫画みてぇな・・・」


 そうだ。なぜ俺がこんな目に遭わなければならない・・・、こちとら知らねえ部屋に連れて来られたんだ・・・。なぜ・・・なぜ――


虎菟「・・・・・・潰す・・・奴等を血液の一滴残らず・・・徹底的に潰して掃除してやる」


 ――俺の中で、俺の心の奥にある何かが耐えられず切れ、何かに乗っ取られたかの様に体が勝手に動く。

 だが・・・不思議なことに、悪い気分はしなかった。むしろ清々しくもあり心地よく・・・まるで空を鳥の様に優雅に飛んでいる、そんな気分だった。

 そしてなにかを壊し、奴等を根絶やしにするという破壊衝動が俺を襲う・・・。


虎菟「・・・・・・クッ・・・クハハハハッ!」


 オレハワラッテイタ・・・。ナゼワラッテイルノカモワカラズ・・・ダダ、クルイサケブ・・・。




 モウ・・・ナニモ・・・・・・カンガエラレナクナッタ。

次話からは前半から半分位まで黒髪の娘こと射命丸文ちゃん視点です。

・・・多分・・・。

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