質問です。
この小説はボーイズラブです。
苦手な方はここでおやめ下さい。
貴方に質問です。
バスケは好きですか?【…はい。】
…バスケが嫌いですか?【はい。】
それは何故ですか?【それはーー】
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「しょーーーうっ!おーきーろーーーっ!」
ジリリリと言う目覚ましの音と共に耳元で叫ばれたそれ。
「…耳痛い。」
キーンと頭に響く高い声。
こいつ本当に高3かよ。…俺も人の事言えねぇけど。
「ほら翔っ!朝だよっ!」
そーやって俺を急かすのは兄の悠。
井上 悠イノウエユウ。
そんでもって俺が、翔ショウ。
正真正銘の兄弟だ。
「ねぇゆー今日の朝ごはん何?」
「オムライスだよ〜」
え?やった!オムライスっ!
俺オムライスちょー大好きっ!
特にゆーのオムライスは大好きっ!
やったぁーと喜んでいると、
「今日から俺と同じ学校に行くんだもんな。
だから、朝ぐらいテンション上げないと…な。」
って悲しそうな顔でいったゆー。
そう。今日から俺はゆーの通う男子校、冴島高校に通う。
そこの理事長が俺らの叔父さんで、母さんも父さんもいないおれ達の為に無料で入れてくれるらしい。
「別に…ゆーがいるなら頑張るし。」
ポツリと呟くと、ゆーはパァッと顔を輝かせ弾む声で
「翔大好きだよぉぉぉ!」
と抱きついてきた。
……こー言うところ以外は好きなんだけどなぁ。
まぁでも気分良いから乗ってあげよう。
「ぉ、俺も。」
さっきよりも超小さな声でボソッと呟く。
でも、この距離で届かない事などなくスッと悠の耳に入って言った。
「し、翔っ…ほんと可愛い♡」
ちょっそれどー言う意味⁈
確かに俺は168ぐらいしかないゆーよりも3センチぐらい小さいけど…
でもっ!可愛い顔なんてしてねぇし、
声だって…いや、ゆーよりは高いけど。
でもでもっ!か、可愛いところなんてひとつも…。
「愛してるよ翔。俺が守るからね。」
なんてごちゃごちゃ考えてたけど、ゆーがそう言った途端なんか暖かいものに包まれたみたいにどーでも良くなった。
「ぉ、俺も。ゆー守る。」
「ははっ何から…?でも、ありがと。
大好きだよ。」
ずっと抱き合ったまま大好き、愛してるの言い合い。
今、何時だろ……。