プロローグ
ほかのサイトでも数多くの小説を書いていますがこのサイトに投稿するのは初めてです。
今回、妖怪のお話を書こうと思ったのは最近、妖怪や悪魔などに興味を持ち始めたからです。妖怪と人間の恋…結ばれない恋…結末はどうなることやら…ワクワクしてます(笑)
昔、私の古い友人が妖怪に恋をした。
その頃中学2年生だった私は妖怪という存在を信じてはいなかった
その古い友人の彼はいつも街の外れにある山奥の古びた神社に通っていて、事ある毎に給食で残したパンなどを持って行く姿が何度か見られた
神社にお供えでもしているのかと想い特に気にはしていなかったのだけれどある日、私が彼を遊びに誘った時、彼が言った一言に疑問を覚えたのが始まりだった。
そう、彼はあの日確かに言ったのだ。
学校の放課後、何時ものように残したパンを持ちあの山を見つめぶっきらぼうに
「あいつが待ってるから…」
そう確かに彼は言った。
でもあの山の神社には誰もいない。
動物さえいない。
いるとすれば虫くらいだった
そんな場所で彼を待っている人などいるのだろうか?
私はそんな疑問を浮かばせ、彼に聞いた。
「誰が待ってるの?」
でも彼は何も言わず立ち去ってしまった。
そしてそれから1週間後、私は妖怪という存在を知ったのだった。