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#1.転落
注意・別に主人公が植物そのものになるわけではありません。
全く・・・。これだから人生ってもんは・・・。
オレの名前は転落畤 羽遊。15才だ。何でか知らないけれどオレはよく転ぶ。しかもみんなの前で。
今日も、廊下のワックスがきついとこで4回。教室の床の溝で6回。運動場、プール、登校時も会わせると、20回は下らないだろう。そして今・・・・・・・ドカッ!
「ちぃっ!誰だこんなとこに空き缶捨てたやつは!!」
21回目。全くついてない。いや、もしかしたら悪霊でも憑いてんのか?そうだとしたら今度神社行こうかな・・。溜め息が止まらない。本当、人生って不平等だぜ・・・・。
そのとき、羽遊はクラクションを聞いた。
「やばっ・・・!赤信号!!」
いや、今ならまだ間に合う。あわてて引き返そうとすると急に靴が脱げ・・・。視界が落ちていく。
「うわああああああああ!!」
起き上がるも虚しく、羽遊の体は宙を舞ったのだった。
どうも、よくこける主人公の産みの親です。・・普通な小説にはしないつもりですのでどうかおたのしみ下さい。