ロボット物を書くハードルの高さを語りたい
はい、という訳で今回はロボット物を書く事のハードルの高さについて、ロボ小説作者として語らせてもらいます。
ロボ小説作者といっても、ロボ小説は今書いてる一作品だけですし、そもそもただの底辺作者なので参考になるかは分かりませんが……
これはロボット物を書いてる、もしくは今から書こうと思っている人向けの雑談というか、独り言というか、愚痴というか……まあそんなかんじです。
上で言ったとおり、僕は現在代表作である【オルスティアの空】という長編ファンタジーロボ物を執筆し投稿中ではありますが、中々結果は振いません(宣伝入ってます 笑)。
とはいえロボ物は男の浪漫であり、意外と多くの人がロボ物を一度は書いてみたいと思ってたり、或いは書いてはみたもののあまりの反響の無さに途中で筆を折ってしまったことだと思います。また、結構ハイファンとかでヒットした作者さんが挑戦的な感じで手を出しているのもちらほら見かけます。
ロボ物は、まず一番苦労するのがロボの外観ですね。文章でどれだけ説明してもぶっちゃけ一切伝わりません。挿絵が無ければみんな漠然とした人型の鉄の塊、良くてガンダムのようなものを想像するだけだと思います。
ガンダムすらあまり知らない人だともはや想像すら出来なくて、この時点で読むことすらしないです。
そしてロボの設定、背景、武装の外観や設定、世界観等々、散々時間をかけて拘って拘って拘って書いても、そんな設定なんてまず読まれません。それでも必要不可欠という矛盾。
また、大変なのが戦闘描写。人対人の戦いとは違い、メカの描写と、操縦してるパイロットの心情や描写を上手い具合に織り交ぜて書かなくてはなりません、そしてメカ特有の重厚感を描写しなくてはなりません。これが上手く描けるようになるにはかなりの技術がいります。もちろん僕はまだ全然描けていません。
まあとにかく、メカのカッコよさ、武装のカッコよさ、設定、世界観、戦闘描写。ここら辺がかなり上手く描けるようになったとしてもです、ロボ物はそれだけじゃだめなんですよね、結局背景にある魅力的なキャラクターやドラマ、ストーリーが面白く無ければ何の価値も無い。そう、ロボ物で人気出る人だったら多分ハイファンタジーとか他のジャンル書いた方がもっと人気出ると思います。
そしてロボ物というだけでほぼ女性の読者さんは見ないと思います。この時点で読者の総人口が半分からスタートというハンデを背負います。じゃあ男性読者は見るのか? いや全く見る気ない人もかなり多いです。
あと小説というものに全く興味無い人だけどちょっとハイファンタジーの面白そうなやつ見てみようとはなりますけど、初めての小説でロボ物選ぶツワモノっていないですよね。まあとにかくそもそもの総人口が少ないんですよロボ物読者。ここまで読んでもらえればロボ物がいかにハードルが高いのかわかってもらえましたかね?
でもそんな数々の困難を乗り越えて、苦難を押しのけて、書き続けて書き続けて何とか打ち上がって色んな奇跡が重なって待ってる物って……どんなに最高でも書籍化くらいじゃないですか。しないでしょアニメ化なんて。
え、Knight's &Magicがあるって? はい確かにナイツマは凄いです、なろう発のロボ物でアニメ化しました、スパロボにまで参戦しました。……でも他にありますか?(イセスマやモブセカは純粋なロボ物とはちょっと違うと思うので除外)
ハイファンタジーなんて何十何百とアニメ化してるのにロボ物は一個だけですよ(僕が把握してないだけだったらすみません)。そこそこ打ち上がってる作品はあるけどどれも書籍化まで。いや書籍化だって十分凄いですよ!僕には夢のまた夢ですし、ロボ物で書籍化してる作者様は心の底から尊敬してます。
ただ苦労の割に報われないのがロボ物だという事が言いたかっただけです。それもまたロボ物を書くハードルを上げてる所以かと思います。
ここまで何かちょっと愚痴みたいになっちゃって申し訳ないです。でもそれを承知で自分で選んだ道なら突き進むしかないですよね。
僕はロボット物を書くのが夢だったんです。ロボ物が好きで、自分で考えたカッコいいロボを自分の世界で活躍させるのが。
きっと今ロボ物という魔境に足を踏み入れて頑張ってる作者さんは皆そうなんじゃないでしょうか? 同じ痛みを知る者同士共に頑張りましょう。
※ロボ物書いてる作者(勇者)さんは感想欄に是非自分の作品を紹介してくださると嬉しいです。