第2節 対決
勇者と戦うことになったおれはここでは被害がでるとケインにいい。場所を変えることをいったのである。
「おいケイン。ここだと村の人達に迷惑がかかる。場所をかえるぞ。」
「はぁ?なにいってんだおまえ。ここで戦うに決まってるだろ!」
ケインは俺に突然刃をふるってきたのであった。しかし、俺はとっさに魔法障壁をはり、防御したのである。
「おまえ!気は確かか?!村人に被害でたらどうするんだ!」
「はぁ?被害だぁ?そんなの関係ねえよ!むしろ村の連中は人質だ!勇者の剣で死ねるんだ本望だろ!」
ケインは村人を人質にする気満々である。しかし、俺はそんなのお構いなしでケインに強烈な風魔法を叩き込んで遠くへと飛ばしたのである。
ケインを吹き飛ばしたのは草原で人気のないところだ。ここなら気兼ねなく戦える。
「いてえなてめえ!何しやがるんだ!」
「当たり前だろ!お前仮にも勇者なんだから少しは気を遣え!」
さすが勇者だけのことはある神の加護だかしらないけど地面にたたきつけられた程度では気絶はしない。むしろぴんぴんしているくらいだ。
「おまえよくも俺を吹き飛ばしたな。その分倍の痛みを叩き込んでやるよ。」
「はいはい。御託はいいからかかってこいよ。」
ケインはブチギレたのだろうか。すさましい勢いで俺に斬りかかってきた。
しかし、俺は魔導士だ身体強化の魔法だって使える。動体視力もそうである。ケインの斬りかかる刃をなんとかかわしたのである。
「おいおい。いきなり斬りかかってくるなんて頭おかしくねえか?」
「てめえ!ぶっつぶす!」
ケインは完全に頭にきており、冷静な判断ができないでいた。俺としては冷静に対応しなくて正解だった。冷静に対処されていたら仮にも勇者なのだからその剣技は一流である。
俺はケインの背後をとり、無詠唱で魔法を放った。しかし、ケインの持つ聖剣にかき消されたのであった。
「キリク!お前の魔法なんてこの聖剣があれば全部消せるんだよ!」
そうなのである。ケインの持っている聖剣はあらゆる魔法を無効化できることであった。この戦いで不利になることをわかっていた。
だが、対勇者用の魔法も考えていた俺はさっそく試してみることにした。俺は樹木に魔力を込めて強固なツルをつかってケインを拘束したのである。
ツルには麻痺にする魔法が込められていた。
「な、なんだ急に力が抜けていく。お前何をした!」
「お前用に開発した魔法の1つだまだまだあるがこれで十分だな。あとは村の人を脅した罰として軽い魔法で焼いてやるよ。」
俺は中級の魔法をケインに向かってはなったのである。
「うわああああ!焼ける!熱い!消してくれえええ!」
まあこの程度で許してやろう。俺は水魔法でケインの消火したのであった。
「わかったかケインお前は俺に勝てないんだよ。その程度の勇者ってことだ。これからは謙虚に勇者活動をするんだな。ついでだけど脅しにこの魔法みせてやるよ。」
俺は魔法を山にはなってみせた。そうすると山が1こ吹き飛んだのである。それをみたケインは戦意を喪失したのであった。
「もうこりたろケイン俺の前に二度と現れるな。そして魔王でもなんでも退治したらいいさ。」
勇者パーティーはその後俺の村にくることはなくなった。やっと平穏にくらせると思うと安堵したのであった。