表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/29

第4節 移動式コタツ暖房洋服

社長業は毎日忙しい。でも、レニャスが代わりに仕事を引き継いでくれているから助かる。俺は実家で魔道具の製作を懐かしく思っていた。そう思った俺は社長業を信頼できる従業員にまかせて会長という立場で田舎に戻ろうと思っていた。


社長業にやりがいを感じていなかったわけではないか。やっぱり、田舎でじっくり魔道具とオリジナル魔法を研究している方がよかっただけの話だ。


そして俺は会社を去り、会長という立場で王都から田舎へと戻ったのであった。


やっぱり田舎で自分のオリジナル魔法と魔道具作成の研究は最高だ。なにも気兼ねなしにつくることができる。一応魔道具の材料は工場に言えば回してもらえるようになっている。


会社経営をしていた時の恩恵がこうやって俺の俺にプラスに働くことはいいことだ。すべてが金で解決できるというわけではないが、そこそこのお金は必要である。


レニャスと田舎に戻って本店をやっているのだが、これもまたよい。自分の好きな子と一緒になって店を経営していけるのだが、ちなみに本店は従業員数名と俺とレニャス計5人で回している。


「レニャス工場に頼んでおいたコタツの材料は届いてる?」


「あ。うん届いてるはずだよ。店の倉庫見てみて届いてるはずだから。」


「わかった。確認してみるよ。」


俺がこれからやろうとしていることは移動式コタツ暖房洋服を作ろうとしていた。これは簡単に言えば寒いところでもコタツにあたっている感覚を服につける機能である。


「さてとどうやってこの服にコタツの機能を付与するかな?」


以前古い魔導書に書いてあったことを思い出した。繊維の中に魔法石を砕いてその粉を服の繊維と合成するという方法であった。しかし、これには欠点があった。人には魔力の量が限られており、


その魔力を全部使ってしまうと魔石の機能が停止してしまうというものであった。これでは永続的に体があったまらない。この魔導書を参考にして永続的に体を暖める方法を俺は考えていた。


精霊魔法を使えば問題は一発で解決できるのであるが、それでは工場のラインに乗せることができない。さぁどうしたものかと俺は考えていた。


「そうだ!たしかレッドドラゴンの素材あったよな。あれは火属性だから魔力も永久的に供給的にできる。」


ドラゴンの素材は魔力をおびており、ドラゴンは死してもなお、その魔力は枯渇しないのである。レッドドラゴンの火属性は体を暖める効果がある。それを利用して魔道具を作成するのもよさそうだ。


俺はさっそく本社に連絡を入れて、レッドドラゴンの核となる魔石を用意させたのである。俺は本社から届いたレッドドラゴンの魔石をくだきはじめたのであった。


「準備できたな。よしあとはこれを繊維に織り込むだけだ。」


俺は魔法陣の上で防寒具になる繊維と砕かれたレッドドラゴンの魔石の粉末を融合させたのである。もちろん精霊魔法は一切使っていない。


融合できた魔道具はさっそく本社に転送用の魔法陣で送った。企画部もそれを受け取り、この魔道具を作れそうな魔導士を社員から選別して工場のラインにのせたのである。


やはり最近は寒いだけあってこの魔道具も注文が殺到した。小売店からも取り扱いできないかという問い合わせまで来ていたのであった。


俺はこの魔道具を広く使ってほしいから、他社の注文も受けて魔道具を取り扱えるようにしたのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ