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第5章 会社の規模拡大と多忙な日々 第1節 暖房器具

人間に戻った魔族たちは通常の人間と同じように魔力もあり、人間と精霊への攻撃をやめたのであった。


魔王が倒れたことで強制的に魔族にされていた村人などもいたのである。ユグドラシルで元に戻せばよかったけど大群が押し寄せてくるんだからそんな暇はなかった。


俺は魔王城を後にした。そして国王へ魔王討伐の完了を報告するために王都へと向かったのである。


魔族から人間に戻った人々は国で管理することになった。もともと魔王が強制的に魔族にしていたものであって人間と精霊への敵意を向けていたのは魔力による洗脳が主体となっていたと判断されたそうである。


まあ俺はこのいっけんに関しては田舎でスローライフを満喫できればいいだけの話であってどうでもよかった。でも倒した魔族へのうしろめたさは残ってしまうが、前もいった通り、魔王を倒すための代償だと割り切るしかなかった。


俺の召喚した聖剣ユグドラシルは魔剣ラグナロクとともに国の象徴として破壊と再生を司るように厳重に国で保管されることになったのであった。


そんなこんなで国もバタバタして一か月たったのだが俺は相変わらず、実家で魔法の研究を行っていた。


「さてと今日はなんの研究をしようかな。そろそろ寒くなってきたからあったかくする魔道具がいいな。」


俺は店の倉庫になる素材を手にとって悩んでいたのである。


「そうだみんなであったまれる暖房の魔道具をつくればいいんだ。そうなるとこの火属性の魔法石に少量の水属性の魔法石で中和して魔道具が燃えないようにすればいいんじゃないかな?」


そうすると俺は魔法石を混合するために魔法陣に魔石を融合させたのであった。でもこの属性の融合は反発しあう属性であって普通はつくれないのであるが俺なら作れる。


しかし、この反発しあう魔法石はお風呂くらいの暖かさをだしていた。いい感じに仕上がっていたのである。


さてこの魔石の融合を簡易的に行える魔法陣をつくらなければならなくなった。俺は魔導書を読みあさり属性の反発しあう魔石の融合について調べたのである。前もいったが先人の知恵は偉大である。でも中には外道と呼ばれる魔導書も存在する。


俺はそんな知識も取り入れでみんなが便利で使いやすい魔法を目指していた。俺からしてみたら外道の魔導書も宝の山であった。


俺はそんな魔導書もたくさん見つけた。中には禁忌とまではいかないが法律すれすれの魔導書も取り寄せていたのである。そしてしばらく魔導書をよんでいると見つけたのであった。


「あった。これだ。これなら一般の魔導士でもつくれつぞ。」


俺はさっそく魔導書の通り魔法陣を作成したのであった。それだと面白くないので俺のオリジナルも加えて少量の魔力で作れるように魔法陣を改良したのであった。


魔石を融合する魔法陣はすぐできた。あとはこれをどうするかであった。テーブルの形状で布団を上からかぶせたら温かいんじゃないかとおもった。俺はさっそく木材を魔法陣に乗せて足の短いテーブル状のものを作ったのである。


そして魔石をテーブルの中央につけたのである。あとは布団をかぶせるだけ。俺は試しにこの魔道具をつかってみた。程よい具合の暖かさがある。


「おお!あったかいじゃないか!これはいい!」


俺はその魔道具にコタツと名付けた。このコタツはうれると確信した。さっそく工場の生産ラインに乗せて販売することにした。


最初は働いていた魔導士もあわてていたが慣れてくるとどうということはない。手慣れた作業でコタツを製造していくのであった。


そしてこのコタツを販売するとヒット商品になり、在庫も品薄状態になったのである。このコタツはヒットしたのはいいがそのまま寝ると風邪をひいてしまう人も現れたのである。


そのときはコタツで寝るのは風邪に注意しましょうという取り扱い説明書にも書いておいたのである。


「さてこのコタツも販売ルートにのるようになってきたし、魔導士の確保も確実に確保できている。」


俺の作る魔道具はちょっと癖がある商品でその属性を得意とする魔導士を雇い、分野ごとにまとめて生産しているのであった。


人員を確保することでコタツの品薄をも解消できてきたのであった。

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