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episode9.ゲストメンバー加入

気づいた時にはルミナスの体は動いていた

その女の子をぎゅっと抱きしめる


「えっ!?あっあの!?」


その女の子は焦っている様子だがルミナスには関係なかった

何よりも愛する以前の家族に会えた事しか頭になかった


「良かった…」


「なんだ?お前達知り合いか?」


ユリアスが訊ねる


「いっいえ…私は、、、えっと、どこかでお会いしましたか?」


その言葉にルミナスは驚き離れる

その女の子の雰囲気は明らかに家族の誰かだ

しかし見た目は明らかに違う

家族の誰かも分からない

歳的には長女の紗希が近い

しかし紗希にしてはしっかりし過ぎている気がする


「分からない、、、?」


ルミナスは恐る恐る彼女に聞く


「申し訳ありませんが、、、」


その女の子は困惑する

ルミナスもそれを見て離れた


「ルミナス?お知り合いですか?」


シュテルが聞く


「ごっごめんなさい、、、勘違い?だったかもしれません」


そういうとルミナスは元の場所に戻る

するとユリアスが改めて彼女の紹介をした


「では、改めて軍楽隊第1部隊のシルクだ」


シルクは敬礼をして改めて自己紹介をする


「ミュジック軍楽隊第1部隊シルク。担当はホルン、得意な物は強化系魔法です。よろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」


シルクに対しシュテルも挨拶をする

ルミナスはシルクの自己紹介すらもうわの空だった

こんなにしっかりしてるなら長男の裕二の可能性も高い

自分も前世と見た目が違うなら同じく見た目が違ってもおかしくない

ルミナスは裕二が1番近いかもしれないと思ったが、相手は前世の記憶がないようだ

もしかして勘違い?

ルミナスが考えていると隣からマギーが心配そうに話しかける


「ルミナス、大丈夫ですか?」

「えっえぇ、、、」

「何かあるなら私に相談して下さいね!」

「ありがとう、、、助かるわ」


一通り話を終えたあとその日はミュジック城へと泊まり次の日に森へと出発する事になった

その間ルミナスはずっとうわの空だった














次の日、ルミナス達4人にシルクを加え5人で森へと出かけた

相変わらず何処がどこか分からない街を迷うことなくシルクは進む


「いやぁ、シルクちゃんがいて助かったぜ。俺達だけなら確実に迷ってたな」


シュラハトが呑気に笑う


「確かにこの国は外のコンチェルトとは違い人があまり入れないようにしていますからね」

「そう言えばどうしてこんなに規制がきびしくなったんですか?」

「それはミュジック独自の武器を狙う物、そしてフェルメリア家を狙う物が現れたからですかね」

「武器とフェルメリア家?」

「はい」


マギーの問にシルクは軽くミュジックの歴史を話してくれた


「ミュジックの部隊は基本軍楽隊で楽器での攻撃を得意としています。その楽器と言うのがとても特別な物で一つ一つにフェルメリア家の髪、つまり王家の髪を使って特別な魔力を込めているのです」


そういうとシルクは自身のホルンを見せる

確かにホルンのレバーに小さな石のような物が埋め込まれている


「この石の中に今のフェルメリア家の長女、ナタリー・フェルメリア様の髪が埋め込まれているのです」

「へぇ、、、」


マギーはまじまじとシルクのホルンをみる


「あ、そろそろコンチェルトに出ますね」


そういうとシルクは鞄にホルンを入れる


「え!?それ入るのか!?」


シュラハトが驚くのも無理はない

確かに入るはずもない程小さい鞄にも関わらず、ホルンはその鞄の中に消えた


「先程も言ったようにこのホルンは特別製です。狙われる事も多いのでこの鞄もその楽器を隠す為に特別に作られた物なんですよ」

「へぇ、、、」








門に着くと再度検査が行われた

何か持ち出していないか入るよりも少し詳しく調べられる

その後やっとコンチェルトに出る事を許された


コンチェルトは相変わらず賑わっていた


「本当に一気に変わりますよねぇ」

「そうですね、私も買い物等で外出する際に今でも驚きます」


まだ市場には着いていないがそれでもミュジックと比べると人も歩いていてどこか安心する

ミュジックは街が死んでいるのでは無いかと言う程に静かだ


「とりあえず急ぎましょう」


シルクの言葉に5人は足早にコンチェルトを抜け森へと入った














久々の森で緊張が走る中どんどんとシルクは進む


「洞窟の位置などは把握しているのですか?」


シュテルがシルクに確認する

幾ら周辺の森だからといってそんなすんなりと行けるものなのか心配そうだ


「はい、基本は、、、訓練でよく使用するので何処に何があるかは把握しています」


シルクの言う通り少し歩くと洞窟のような物が見えてきた

5人は洞窟の前で立ち止まる


「多分、この中に、、、」


空気が一気に緊張する

ふとシュラハトが後ろを向く


「あんまり歩いてないと思ったが案の定、コンチェルトに入る入り口がここからでも見えるぜ」


その言葉にマギーも後ろをみて驚く


「こんな近くに住処があって、、、危なくないですか?」

「そうですね、普段は洞窟の魔物は外に出ることはないので安心を、、、ただウムビルデンゴーレムに関してはこの洞窟の魔物では無いため例外です。街に被害がいくのを避ける為にも早く倒しましょう」


「「「はい」」」


4人はシルクの後に続き洞窟へと足を踏み入れた






ここまで読んで下さりありがとうございます!


ついに次回ウムビルデンゴーレムとの戦闘が始まる予定です!!


是非次回もお楽しみに!!

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