第0話
「くっ!107番艦から259番艦まで全砲門開放!前方で第17艦隊へ強襲しようとしている敵艦の横っ腹に叩きこめ!!・・・【戦神】の消耗率はどうなっている」
「はっ!!『Gvs』48%、『Fd』78%『Gds』42%『Ad』15%です。」
「■■■■たちは健在か・・・・・しかし、『Fd』の損耗率が予想より20%も高いな。俺も出るか・・・」
「しかし、艦長の出撃は■■■■様の許可が無いと・・・」
「構わん。後で俺が何とか言っとくから」
「はぁ・・・」
「では、第0番艦隊1番艦艦長『■■ ■』『■■■■』出撃する」
「ご武運を。艦長」
「ああ」
―――何機目になるだろうのだろうか――――
―――――分からないくらい落とし、今も僅かに残っていた残存エネルギーをライフルに注ぎ込み目の前の敵機のコックピットを打ち抜いた。―――――――
―――相手はさぞ驚いているだろう。――――――――――
――――――――こんな機体が反撃できなんて誰も思わないからな―――――
左腕は千切れ飛び、右脚は斬り飛ばされ、頭は撃ち抜かれ跡形もない。
推進ユニットも壊れエネルギー残存量もほぼ0%。コックピットには機殻剣が突き刺さっている。
幸いにして自分の右腕ぶった切っただけだ。
周りに自軍もいなければ友軍もいなく、救助の可能性は皆無。
助かる可能性なんてない。
―――――――――がっ・・・・はっ・・・・ぁぁ・・・・・―――――
目の前がだんだん暗くなっていく。不思議と体に痛みがない。これが■■ということなのだろうか・・・・・
――――――――――ぁ・ぁぁ・・・・・・・――――――
――――約束守れなかったな。ごめんな■■■■。ちゃんと帰るって言ったのに・・・・斬りこんで敵に囲まれて・・・こんなになっちまって・・・。――――
――――馬鹿だよなぁ・・・・俺は。本当に馬鹿だよ・・・・。
大事な・・・本当に大事な人との約束も守れずに■■なんて・・・。――――
―――――・・・・・・・・・・・―――――
―――――もう声さえ出なくなった・・・。――――――――――
―――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・―――――
――――――――――――――――――世界は
――――――――――――廻る
ガバァッ!!!
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
何だ?
「俺はなんて夢見てんだよ・・・・・」
あれか?俺はあんなSFみたいな物語の主人公になりたいなんて願望を持っているのか?
いや、それはないはずだ。漫画やアニメ、小説は好きだが、そんな願望を持った覚えは一切ない。・・一切ないはずだ。
大事な事なので二度言うが・・・・。
ハァ・・・・
「そのうち『知らない天井だ・・・』なんて夢で言うんじゃないのか・・・」
それは困る。いきなり知らない世界になんて放り出されたたらたまったもんじゃない。
もちろんそれが夢であってもだ。
「ひぃ君。朝ごはん出来てるわよ〜」
母さんが下から俺を呼んでいる。
いつも通りの朝だ。
「分かってるよ母さん!今降りるから!」
「早くしないと遅刻するわよ!」
「えっ?」
慌てて時計を見ると7時40分
家から学校までは30分ちょっと。ぎりぎりの時間だった。
「マジかよ・・・・」
朝食抜きかなこれは・・・・。
普段より少し慌てた日常が始まった。
これは、まだ何も始まっていない日常の物語。
青年は力を持つが日常を望む
しかし青年の望みは叶わず
青年は非日常へとその足を踏み入れる
――――・・・・し、死んじゃったの・・かな?――――――
「くっ!107番艦から259番艦まで全砲門開放!前方で第17艦隊へ強襲しようとしている敵艦の横っ腹に叩きこめ!!・・・【戦神】の消耗率はどうなっている」
「はっ!!『Gvs』48%、『Fd』78%『Gds』42%『Ad』15%です。」
「■■■■たちは健在か・・・・・しかし、『Fd』の損耗率が予想より20%も高いな。俺も出るか・・・」
「しかし、艦長の出撃は■■■■様の許可が無いと・・・」
「構わん。後で俺が何とか言っとくから」
「はぁ・・・」
「では、第0番艦隊1番艦艦長『■■ ■』『■■■■』出撃する」
「ご武運を。艦長」
「ああ」
―――何機目になるだろうのだろうか――――
―――――分からないくらい落とし、今も僅かに残っていた残存エネルギーをライフルに注ぎ込み目の前の敵機のコックピットを打ち抜いた。―――――――
―――相手はさぞ驚いているだろう。――――――――――
――――――――こんな機体が反撃できなんて誰も思わないからな―――――
左腕は千切れ飛び、右脚は斬り飛ばされ、頭は撃ち抜かれ跡形もない。
推進ユニットも壊れエネルギー残存量もほぼ0%。コックピットには機殻剣が突き刺さっている。
幸いにして自分の右腕ぶった切っただけだ。
周りに自軍もいなければ友軍もいなく、救助の可能性は皆無。
助かる可能性なんてない。
―――――――――がっ・・・・はっ・・・・ぁぁ・・・・・―――――
目の前がだんだん暗くなっていく。不思議と体に痛みがない。これが■■ということなのだろうか・・・・・
――――――――――ぁ・ぁぁ・・・・・・・――――――
――――約束守れなかったな。ごめんな■■■■。ちゃんと帰るって言ったのに・・・・斬りこんで敵に囲まれて・・・こんなになっちまって・・・。――――
――――馬鹿だよなぁ・・・・俺は。本当に馬鹿だよ・・・・。
大事な・・・本当に大事な人との約束も守れずに■■なんて・・・。――――
―――――・・・・・・・・・・・―――――
―――――もう声さえ出なくなった・・・。――――――――――
―――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・―――――
――――――――――――――――――世界は
――――――――――――廻る
ガバァッ!!!
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
何だ?
「俺はなんて夢見てんだよ・・・・・」
あれか?俺はあんなSFみたいな物語の主人公になりたいなんて願望を持っているのか?
いや、それはないはずだ。漫画やアニメ、小説は好きだが、そんな願望を持った覚えは一切ない。・・一切ないはずだ。
大事な事なので二度言うが・・・・。
ハァ・・・・
「そのうち『知らない天井だ・・・』なんて夢で言うんじゃないのか・・・」
それは困る。いきなり知らない世界になんて放り出されたたらたまったもんじゃない。
もちろんそれが夢であってもだ。
「ひぃ君。朝ごはん出来てるわよ〜」
母さんが下から俺を呼んでいる。
いつも通りの朝だ。
「分かってるよ母さん!今降りるから!」
「早くしないと遅刻するわよ!」
「えっ?」
慌てて時計を見ると7時40分
家から学校までは30分ちょっと。ぎりぎりの時間だった。
「マジかよ・・・・」
朝食抜きかなこれは・・・・。
普段より少し慌てた日常が始まった。
これは、まだ何も始まっていない日常の物語。
青年は力を持つが日常を望む
しかし青年の望みは叶わず
青年は非日常へとその足を踏み入れる
――――・・・・し、死んじゃったの・・かな?――――――
どうも〜。作者の翡翠石です。
ケータイの方でちまちまやっていた作品を今回、こちらに投稿させて、いただきました。どうでしたでしょうか?至らぬところばかりの作品になってしまったのではないかと思いますが、そのあたりはご容赦を・・・。これからもちまちまと更新していこうと思いますので、この作品を気に入ってくれれば重畳でありますですよ。