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ぐるぐる回る  作者: 身治元也
火曜日
9/37

メモ帳 その2

人物

【シイナ】

 母親とは不仲でした。いがみ合うというのとは真逆の冷たい距離感。なので周囲は仲良し親子だと思っていました。


【ルカ】

 本人にも隠す気が無いのですが、隠せてもいないので結果に食い違いが。そのせいで以前大失敗をしています


【カノン】

 ちゃんときっちり働き者です。繁閑の差が激しいあの店で、しっかり食材を管理出来ているのは、ひとえに情熱故。


【キリウス】

 男は守る者、女は守られる者という意識の強い方。次回お出ましの際は、その様になされます。


【シセロ】

 澄ました雰囲気で長髪なのに、残念ながら裸眼です。楽隠居中。


【ファティウス】

 若手のホープその2。年上なので本人は一号を名乗っていますが、実はルカの後輩です。本人同士は気にしてませんが、周りからすると、ちょっと重たい。


【ソフィア】

 今の立場は、育ての親から受け継ぎました。ただ、ここまで拡大させたのは本人の才能。それ故に、多方面から煙たがられています。


【おばあさん】

 お名前はまた明日。本職は研究者さん。バリバリでした。引退後、息子さん夫婦を残してこの地に。本当は、セネカの所で、お菓子屋さんとして余生を過ごしたかったんです。


言葉

【役場】

 この街で二番目の敷地面積を誇ります。ロの字型をした建物の中央は庭園で、これも実はウィウスの作。


【時計塔】

 低重心の安定型。ずっと昔はちゃんと塔だったんですが、上の部分が撤去されてしまいました。つまり今残っているのは土台部分。経緯を知っている人たちは時計台と呼んでいます。


【図書館】

 いくつかある倉庫のうちの一つを、一般開放したものです。入り口が上って降りてしているのは、このせい。表札が無いのも、このせい。


【市場】

 正確には商業区。扱われている物の大半は食品ですが、一部に工芸区からの出店でみせが軒を連ねています。お互い、ちょっと険悪。さらに工芸品店同士にも派閥のようなものがあるので、めんどくさい場所です。


【文字】

 わからないものを分からないまま受け入れるって、大事な事だと思いませんか? わかるまで頑張ろうとすると、大抵燃え尽きますし、わからないって切り捨てると、そこで終わってしまいます。シイナは終わらせちゃいました。


【香料】

 ここでは、フレグランスではありません。シイナはフレイバーという意味で使っています。本当でしたら、辛くなくても香辛料と表現した方が、誤解がないのでしょうけれど。


【モドキ】

 名詞の下に付いて、それに匹敵するほどのもの、また、それに似て非なるものであるなどの意を表す。(goo国語辞書より)

 地理的に孤立しているこの地方では、手に入らない香辛料が沢山ありました。なくても特に困らないので、みんな段々忘れていきましたが、おばあさんは許容できなかったんです。

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