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23話:加藤さんの投資指導と直腸がん

 そこで、最初、加藤優造から教えてもらった事を伝えた。そして本気で株をやる気があるのかと聞くと、是非やりたいと言いN証券に口座を開いたと話した。 それを聞いた竜二は1千万円、君に投資すると言い、翌日、加藤和男の口座に振り込んだ。


 そして竜二の資産残高は11700万円となった。1995年3月に山倉幸子は橫浜国立大学理工学部を卒業してソニーに入社し、当初、銀座のソニーショールームに勤めた。一方、加藤福子は慶応大学商学部を卒業し三菱銀行に入行し東京丸の内の支店に配属された。


しかし、仕事で遅くなる日が多く、土日はぐったりとして、家で寝ている日が多い。1995年4月10日、兄の加藤和男が株を始めた話を聞きつけた。妹の加藤福子が株投資に興味があるというので兄と同じ1千万円を君に投資する。


 それで投資をするかと聞くと、やりたいと言ったので、翌日、彼女の口座に1千万円を入金し竜二の資産残高は10700万円となった。1995年6月14日の晩、ソニー株は買い領域だと思うと加藤福子さんに伝え、お兄さんにも伝えて置いて欲しいと話した。


 翌日、竜二は成り行きで、1万株、3800万円で購入し資産残高が6900万円。翌日の晩に加藤和男と福子兄弟が千株380円ずつ買ったと連絡が入った。その後、夏、1995年7月29日から1ケ月、竜二と奥さんが北海道の釧路に避暑の旅に出た。


 飛行機で釧路空港へ行き、高速バスで釧路プリンスのマンスリーパッケージというツインルーム1ヶ月で12万円で宿泊した。その後、電車で釧路へ行ったりレンタカーを借りて襟裳岬へ行ったり、摩周湖、屈斜路湖へ行ったりした。


 地元のスーパーで朝食のパンと珈琲と夕飯とおかずになる焼き魚、煮魚を買ってきてビールのつまみにした。また、御飯のパックを買って冷蔵庫に入れて生活した。昼間は、釧路市内の食堂の安いランチを食べ歩いた。


 たまに、釧路市内の日帰り天然温泉に出かけて汗をかき、夕方、近くを散策した。夏でも厚岸の美味しいカキをたらふく食べた。その後、9月1日に羽田から新横浜駅行きの高速バスで帰ってきた。 一方、加藤優造さんは家で疲れたら寝る生活を続けた。


 エアコンの効いた部屋で本を読んだりして生活していた。9月中旬過ぎて涼しくなった頃、気が向くと家の近くを10分、奥さんと一緒に散歩を始めた。買い物は竜二が運転する車で奥さんと香織さんを乗せて、2、3日に1回、地元の格安スーパーに買い出しに出かけた。


 その後、1995年10月2日加藤優造さんは体の異変を感じ近くの医院で検査を受けた。すると肛門から十数センチの辺りの直腸部にピンポン玉大の影がみつかった。その数日後、橫浜労災病院に行くと、『ステージⅣの進行直腸癌』とわかり即入院。


手術前日の夕刻、執刀医が病室を訪れ、沈痛な面持ちでこう言った。

「加藤さん、開けてみて駄目ならそのまま閉じますから・・・」

 その話を聞いた加藤香織さんと山倉竜二と範子さんが昼、橫浜労災病院に駆けつけた。


 加藤家と山倉家の子供達も19時に病院に駆けつけ、夜20時に手術が終了。加藤優造さんの腸40センチと周辺組織を切り取る手術には7時間かかった。しかし、何もせずに、お腹を閉じる事はなかった。20時半に病室に戻り、待っていた加藤家と山倉家の人達が話をした。


 しかし、その後も体調が完全に元通りに回復することはなかった。 そのため奥さんの香織さんが加藤優造さんの株で得た2千万円が残っているから橫浜銀行を退社して旦那さんの加藤さんの面倒をみると言い出した。


 すると竜二と範子さんもできるだけ協力すると約束した。その後、加藤さんは家で静かに療養していて調子が良いときに新横浜のレストランに出かけた。しかし、11月の寒い風が吹き始めると外出をしなくなった。


 それでも気が向くと株の売買をした。やがて1996年を迎えた。山倉幸子と加藤福子は就職を決めてから、当初、日吉の家から通っていたが、2年後の1997年5月に丸の内に勤めていた加藤福子と2人で新富町近くの2DKのマンションを借りて住むようになった。


 1997年7月になるとソニー株が上昇して8月1日の夜に隣の加藤福子さんにソニー株が売り時かも知れないと証券会社から連絡が入った。来週月曜日8月4日、加藤福子さんが成行か12000円で売るつもりだと答えた。

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