14話:加藤さんの恋人出現1
そして5月22日、全て終了し、新築、総2階の木造住宅が完成した。古家の解体費も含めて総工費2000万円の4LDKで2台分の駐車場と物置がついていた。これには、木村も大喜びした。
その後、夏休み、範子と竜二は仕事用のトラックで山梨県富士吉田の富士急ハイランドに行ってジェットコースターに乗り園内を散策して高原の夏を満喫した。その他、サマーランドに行って、プールで泳いだりして楽しいデートを重ねた。
やがて涼しくなり竜二は、仕事に忙しく、動き回り、今年は念願の年間の手取り収入が250万円を越えそうな勢い。今年のクリスマスは、中華街の店でクリスマスパーティーをして美味しい料理を楽しんで過ごした。その後1970年が終わり1971年を迎えた。
今年は手取り収入が250万円を超し預金残高400万円になった。1971年になると範子は橫浜線沿線の相模原、町田で英語の家庭教師のアルバイトを開始。そのためデートする暇が、なくなった。それでも月に1回、竜二と映画を見に行きデートを重ねた。
夏休みになると範子は夏期講習の家庭教師のアルバイトで忙しく月に1回のデートだけとなった。それでも映画を見た後,レストランで食事しながら、範子が、貯金が増えたら早く結婚したいので結婚資金を貯めてるのよと言った。
竜二が、俺の稼ぎが、少なくて申し訳ないと言うと、範子が,そんな事ない。一生懸命トラックを運転して仕事をしてるじゃないと言ってくれた。すると彼女のいじらしさに、竜二が目を潤ませると範子が涙をこぼした。
そんな優しくて真面目な竜二が大好きと人目を、はばからず、キスをするので、竜二は、よせよと言って真っ赤になった。夏が過ぎ、秋のキノコシーズンも多くの種類のキノコをとって人口の多い多摩のマンションに行き、毎日、トラックで売って回った。
やがて、1972年を迎えた。久しぶりに正月、加藤さんに電話を入れて1月3日、新年の挨拶に出かけた。加藤さんは、最近、音楽だけでなく津久井の山や相模湖。津久井湖、城山ダムの景色をスケッチして絵を描き始めて知り合いの画家さんに誉められた。
その作品を彼の工房で販売すると売れ始めたと、うれしそうに話した。その他、楽器を教えたり、家庭教師をしたりして自分の生活費は何とか稼いでいると話した。そして楽器を習いに来ている女子大生にラブレターをもらった事を恥ずかしそーに言った。
「すると範子が、加藤さん、まだ若いんだから結婚したらと言った」
「すると、それは、彼女、次第だよと弱気な答えをするので範子が、加藤さんは、その娘さんを好きなのと単刀直入に聞いた」
「それを見て、竜二が、そっとして,あげたらと言った」
「いいえ、加藤さんには,どうしても幸せになってもらいたいのと語った」
「すると加藤さんが、気にかけてくれて、ありがとう言った」
「すると範子さんが、こんな優しくて、聡明で、苦労した人を、お天道様が、ちゃんと見てるから絶対に幸せになれると断言した」
「映画みたいにハッピーエンドだけじゃないのが人生さと加藤がつぶやいた」
「でも、あの娘さんは、大好きさと、笑いながら言った」
「今度、紹介してと範子が加藤さんに言うと毎週土曜日の15時、ここに来ると言った」
「じゃー学校の春休みに電話して来ますと範子が言い切った」
「ちょっと照れくさいなと加藤さんが言うと竜二が俺も一度,会いたいなと話した」
「範子が、また電話してから来ますと言い帰った」
「3月20日土曜16時に、範子と竜二が、加藤さんの家を訪ねた」
「時間通りに加藤さんの家についてトラックの中で16時まで待った」
「16時に車外に出ると2人の女性が出て行くのが見えた」
「急いでノックをしてみると加藤さんが出て来て家に上がった」
「するとソファーに背の高いすらっとした色白の美人がいた」
「そして、始めまして矢島香苗とも申しますと挨拶をしてくれた」
「加藤さんが、2人に、紅茶と珈琲どっちにすると聞くので珈琲と答えた」
「今いれるから、みんなで、話していてと言われた」
「範子が、相模湖町に住んでると言い、今年4月で上智大学英文科の3年生になりますと語った」
「矢島香苗さんが、私は、中央大学英文科2年で4月から3年、同級生ねと言った」
「奇遇ね,同じ学部じゃないと言った。すると、じゃー今度、英語で話しませんかと言うと面白いわねと言い、すぐ意気投合した」
「次に竜二が挨拶して学歴はないが津久井の山菜、地元の川のやまめ、あゆ、キノコ、山菜をとって行商と、荷物配送をしてると言った」




