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ファイク(仮)  作者: カミヤ
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森での出会い

*10月19日

 この後の話の流れがわるくなったので、後半部分を追加しました。

 太陽がずいぶん前に頭の上を通り過ぎ、そろそろ山の後ろに隠れ始めている。世間一般ではそろそろ晩御飯の用意ができる時間だ。家族みんなで食卓を囲む家。夫婦水入らずの家。一人さみしくパンをかじる家。そしてそんな世間一般から離れた薄暗い森の中。おれは一人、気配を殺し獲物を狙っていた。


「・・・・・・」


 茂みにしゃがみこんで姿を隠し、少しずつ獲物に近づく。顔に着けている『面』越しだが、20メートル程先の木の下に、本日の「晩飯(予定)」が見える。体長50cmほどの耳が長い動物で、いい感じに肉がついてうまそうだ。


 まずは焼いてから、それからシチューに入れて、それからそれから――

 

 頭の中で既に調理済みとなっている「晩飯」に思いを馳せながら、おれ慎重に近づいていく。こちらにはまだ気づいていないのか、「晩飯」は何かを夢中で食べているようだ。

 

 おれは静かに細身の投擲用ナイフを抜くと、呼吸を整えナイフにゆっくりと魔力を流す。野生の動物は魔力に敏感なため、急激に魔力を動かすとバレてしまうからだ。

 ナイフが小さいためゆっくりでもすぐに魔力を流し終えた。ナイフは初め微かに光を放ったが、すぐにそれは見えなくなる。きちんと魔力が付与された事を確認すると、今度は空いている方の手で足元にあった小さな石を拾い、「晩飯」から少し離れた位置に放おった。


石は大きくはないが、十分に聞こえる大きさの音を立てて転がった。

 

「晩飯」が音に気づいて顔を上げる――



「――ッ!!」


 おれはすかさず、その首を目掛けてナイフを投げる。ナイフは「晩飯」に向かって真っ直ぐに飛んでいき、「晩飯」がナイフに気づいた時には、綺麗にその首を跳ねていた。


「よし!」


 思わずガッツポーズがでてしまった。『面』をつけているので誰にもわからが、気持ち悪いくらいにニヤけた顔をしていることだろう。

 綺麗に一発で首を落としたので、獲物がさして苦しんだ様子もなかった。我ながら上出来だ。


 今回の狩りの内容に満足しながら、すばやく回収に向かう。あまりゆっくりしていると、血の匂いにつられて何が出てくるかわからない。


 おれは「晩飯(確定)」の前に片膝を着くと、目を閉じて短い黙祷を捧げる。そして黙祷が終わるとすぐにその場で血抜きを行った。そろそろ完全に暗くなってしまうので、力で押し出すような簡単な血抜きになってしまったが、しないよりマシだろう。血抜きの後始末をしてからその場を後にする。


 狩りの前に荷物を置いていた場所まで戻ると、早速晩御飯の準備にかかった。今日のメインとなるお肉様は近くの木に吊るしておいて、鞄から一人用の鍋を取り出す。平らな地面に適当な大きさの石を円形に並べ、その上に鍋を乗せれば準備は完了。


 鍋の下に拾っておいた薪と枯れ葉を入れる。そしておれは薪を一本手に持ち、もう片方の手の平を、薪の先端にかざした。

 自分の中にある魔力を手から出して、火に変える事を考える。できるだけ威力を抑えるように、魔力の量を調整していく。

 

 するとすぐに「ボッ」という音と共に手の平の先に小さな炎が現れ、そのまま薪に燃え移った。おれは自分が出した炎を消すと、火のついた薪を鍋の下につっこみ、空焚きにならないように鍋に水を入れた。

 さて、そろそろお肉様の解体に移るかと、腰を上げたその時――



      ――グガアァァァァァァァァァァァァ!!!



「何だ!?」


 考えるより先に身体が反応し、戦闘態勢に入る。すばやく周りを確認し、いつでも動けるように腰を落とした。だが、何かの叫び声が遠くから聞こえるだけで、何も見つけられなかった。



        グオォォォォォォォォォォォォォ!! 

   


「何の声だ?」


 再び叫び声が聞こえた。この森でこんな声を出す動物は、おれの記憶にはない。声からしてかなり遠いが、それでも咄嗟に身体が反応する程には嫌な感じの声だ。一度聞けば忘れることはないだろう。それでも記憶にないということは、新しい魔物か、もっと別の何かか・・・。


 警戒は解かずに、そのまま様子をみる。すると叫び声がした方向から僅かではあるが、音が聞こえてきた。


 おれは足に力を込めると、一気に飛び上がり、近くの木の枝に捕まった。そのまま森が見渡せるところまで登っていく。ほとんど木のてっぺんまで来たところで止まり、木の上から上半身だけ出すような格好で森を見渡した。すると、遠くの方で土煙があがっており、木が倒れていくのが見えた。やはり何かが暴れているようだ。

 

 おれは耳に魔力を集め聴力を強化する。すると微かに人の声や、地面を叩くような音聞こえた。それも一人や二人ではなく、そこそこの人数がいる。暴れている「何か」に襲われているようだ。だが距離はだいぶあるので、おれに何か危険が迫っているというわけではないようだ。


「さて・・・・・・」


 問題は、この後どうするかだ。


 あそこで暴れてる「何か」は、こちらには気づいていないようなので、ある程度の警戒をするだけで、無視しても特に問題はないだろう。

 だが無視をするということは、あそこにいるであろう人を見捨てるということでもある。特に知り合いがいるというわけではないが、気づいてしまった以上気になるというもの。

 というかおれの性格的に、一度無視しても後でどうしても気になって確認しに行くだろう。下手に関わると厄介なことになるのは目に見えているが、行くしかない。どうせ行くなら早いほうがいいのも事実だ。


 そう結論付けると、おれは木から飛び降りた。下まで降りると、そのまま地面を軽くえぐるくらいの勢いで走り出した。走るというより、小さなジャンプを繰り返すという方が正しいのだが。

 森の中なので障害物が多くあまり速度は出せない。枝から枝へ飛んだり、何もない森の上をジャンプして移動したりすることもできるが、衝撃に耐えられる枝を一々探すのはめんどうだ。

 

 岩や、木でも丈夫な根本あたりを足がかりにどんどん進んでいく。あの咆哮はもう聞こえないが、場所は確認してるので迷うこともない。既に森の中は夜と言ってもいい時間だが、おれは夜目が効くので特に問題はない。



 そして10分もかからず、木の上から見たであろう場所まで来た。

 

 来たのだが・・・・



「これはひどいな」


 思わず『面』の下で顔をしかめてしまうほどにひどい光景だった。木々は無残になぎ倒され、そこだけ森の中に空間ができてしまっている。地面はあちこちが抉れており、大きな岩もひび割れて散らばっている。そして極めつけは人だった物があちこちに落ちていることだろう。中には潰されて土と混ざっているようなものまである。


 ここで暴れていた「何か」は既に移動したのか、それらしき姿は見当たらない。それでも警戒は解かずに、周囲の状況の確認を急いだ。この状況を見る限り絶望的だろうが、念の為生存者の確認もしないといけない。


「・・・・・・ん?」


 生存者を探して辺りを見渡していると、ふと気になるものを見つけた。


 この場所についたときに、地面にたくさんの人の足跡があるのには気づいていた。そして明らかに人ではない「何か」の足跡もあった。人間くらいなら軽く踏み潰せるくらいの巨大なそれは、人の足跡同様あちこちにあり、地面を大きく抉っていた。

 人の足跡は、それから逃げるように散らばっている。足跡を見る限り散り散りに逃げたようだ。これにはおかしなところはない。おれが今気になったのはとある方向に逃げている足跡だ。

 足跡は一つではなく、複数が、少なくともとも10人以上がまとまって逃げているように見える。そして足跡の大きさからして、その半分以上がどうやら子供のようだ。これらはまっすぐに森の中に伸びていて、それ追うように巨大な足跡がついている。

 まだ生き残って追われている人達がいる可能性が出てきた。ここで亡くなっている人達をきちんと処理して弔ってあげたいが、そんな時間はなさそうだ。


 おれは足跡の向かう方向に再び走り出した。


 といっても、足跡を追うまでもなく、いたるところに「何か」が通ったであろう大きな跡が残っていたので、それをたどっていくだけだったが。そして1、2分も走ると、それにはすぐに追いついた。


 軽くおれの胴回りくらいはありそうな足が4本。尖った鱗に覆われた巨大な胴体から、3本のしっぽが生えている。後ろ姿だけだが、化物と呼ぶのが一番しっくりくる感じだ。まだ距離はあるが、どうやらあれが暴れまわっていた「何か」で間違いないだろう。あんな化物だったとは。


おれは少し脇にそれて、木や草で身を隠しながら化物に接近する。すると――


     グオォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!


 化物はいきなり叫び出すと、前足を振り下ろす。もちろん標的はおれではなく、化物の前方にいるであろう人達だ。化物の気配が強すぎて気づかなかったが、化物も生き残った人達にちょうど追いついたようだ。おれは咄嗟に魔力を足にためて化物の攻撃を阻止としたが、すぐに考えを改めた。前方で魔力が一気に高まるのが見えた(・・・)からだ。




           「させない!」



 そんな声ともに、化物の前足を剣で迎え撃つ女性がいた。


 振り乱した長い髪はぼさぼさで、普段はとても綺麗だろう薄緑色の髪も土埃で汚れている。着ている服や防具も傷つき泥まみれだ。スラリと伸びた手足にもいくつもの真新しい傷が見える。その見た目は見すぼらしいというほかない。


 だが、こんな状況でも思わず見とれてしまいそうになるほど、その女性は美しかった。その瞳には強い意志が感じられ、凛とした表情で化物を睨みつけている。

 こんな綺麗な女性がいるのかと、内心凄まじい衝撃を受けたが、懸命に戦う彼女を見て、それどころではないと思い直す。それに彼女の今の動き。なかなかの身体強化と技術だ。魔力だけでもギリギリ受け止めきれたと思ったが、きちんとそらしてダメージを減らしている。美しいだけの女性ではないようだ。


 おれはそのまま茂みにの中に隠れて気配を殺し、様子を伺う。



          「ブレッド!行きなさい!」

 


 女性が自分の後ろにいる者たちに指示を飛ばす。やはり子供がいた。それもそこそこの人数だ。戦士風の大人たちがその周りを囲んでいる。そして彼等を見て気づいた。彼等の耳が尖っており、普通の人間よりも少し長いことに。


「あれは・・・・」


 おれは女性に目を戻す。長い髪に隠れてはじめは見えなかったが、彼女の耳も尖っており、少しばかり長かった。

 

 実物を見たのは初めてだが、どうやら彼等はエルフと呼ばれる種族のようだ。エルフは森の奥に住んでおり、容姿に優れたものが多く、耳が尖っているという身体的特徴を持っていると聞く。

 また、魔力の操作に長け、魔法においても優秀な者が多い・・・らしい。本や話でしか聞いたことがないので、絶対とは言えないが、先程の身体強化や耳を見る限り、エルフで間違いないだろう。

 

 ブレッドと呼ばれた男が、他の戦士風の者に指示をとばして子供たちを逃し始める。その間も女性は化物を抑え、さらに派手に動き回ることで化物の注意を引いている。女性の実力はやはりなかなかのもので、すぐにはやられないと判断し、おれは化物をじっくりと観察する。


 化物の口から見える牙は用意に木を噛み千切ろうかという程立派で、足の爪は刃物かというほどに鋭い。一つ一つが尖っている鱗は不用意に触ろうものならこちが怪我をしてしまいそうだ。

 そしてやはり頑丈なのか、女性がたまに剣で反撃するも僅かに傷を作るに留まっている。攻守ともに隙きはなさそうだ。

 

 だが動きは単調で、知性は感じられない。本能のみで動く動物と変わらない動きだ。攻撃を躱すのはそう難しくないだろう。事実女性も化物の攻撃を受けるのは、子供たちに被害がでそうな時だけで、それ以外の時はなるべく躱すようにしていた。

 

 これだけならば身体の大きい獣で済ませるのだが、前足を地面に叩きつけた時の威力はどう見ても純粋な力以上の破壊力を持っていた。やはりまともな生物ではななさそうだ。それになにより、おれには化物の体内にある膨大な魔力が見えて(・・・)いた。そしてそれは制御されたそれではなく、暴走しているといっていいものだった。



 おれが化物について考えているうちに、ブレッドと呼ばれた男が子供達と戦士を逃し終え、最後にブレッド一人になっていた。ブレッドは一度女性の方を振り返ったが、そのまま何もせずに走り去っていった。

 女性は未だ化物と戦っており逃げる気配はない。化物の追撃速度を思えば、できる限り足止めをして、仲間が逃げる時間を稼ぎたいのだろう。

 だがこのまま戦えば先に体力が尽きるのは、間違いなく女性のほうだ。それに化物の攻撃をまともにくらってはないものの、化物の攻撃が地面などにあたった時の衝撃で飛ぶ石などは躱しきれてない。そのため除々にダメージを負っているようだ。そして女性の戦い方にも違和感がある。


「なぜ、魔法を使わないんだ?」


 最初は仲間が周りにいるから魔法を控えているのかとおもったが、ブレッドが行った後も、女性が魔法を使う様子はない。

 魔法を使えばもっと楽に戦えるはずだ。それどころかこの化物から逃げ切ることも、下手をすれば倒してしまうことも可能かもしれない。

 彼女の体内の魔力は多少減ってはいるが、魔法使うには十分な量が残っている。彼女が使っている身体強化の精度をみれば、戦闘中に魔法を使うことも十分可能なはずだ。なのに、女性は魔法を使用するを素振りを一切みせない。これは――


「――魔法が使えない?」


 女性にとっては魔法を出し惜しみして倒せるような相手ではないし、している様子もない。つまり、元々魔法が使えないのか、なんらかの理由で魔法が使えないと見るべきだろう。そんな状態で戦い続ければどうなるか。

 おれは女性が魔法を使えばそうそう負けることはないと踏んでいたので、すぐに助けに入らずこうして様子見をしているわけだが、どうやら当て外れたらしい。


 女性は最初から一度も化物から目を離していない。

 

 逃げる様子は、ない。つまり――


「――ここで死ぬ気なのか」


 女性は恐らく化物が追いついた段階で、自分の命を賭してでも仲間を逃がすつもりだったのだろう。彼女の実力を見れば、戦えばばどうなるかなどわかったはずだ。それでも彼女は自分の命を賭けることを選んだ。

 それは正しいことなのだろう。彼女がどういう立場にいるのかは知らない。それが役目だったのかもしれない。仲間の中に、自分より重要な者がいたのかもしれない。

 だが実際に、自分の死を覚悟した状態で一人戦いに向かうなど、一体どれだけの人が真似できるだろう。ましてやこんな化物に立ち向かうなど、楽に死ねないことは容易に想像がつく。それでも子供達や仲間を守るために、彼女は剣を振るっている。それほどの覚悟で戦っているのだ。



 こんな美しい(・・・)女性を、こんなところで死なせるわけにはいかない



 もともと美しい女性が困っている。これだけで助ける理由なんて十分すぎるというもの。

 こうしている間にも、彼女はだんだんと追い詰められている。躱す動作に余裕がなくなり、攻撃の余波によるダメージも増えているようだ。彼女があと何分、何秒持ちこたえられるかはわからない。手遅れになる前に――


「――ん?」


 突然おれの感覚が別の気配を捉えた。彼女が戦っている化物と似たような気配だ。そしていきなり現れたそいつは移動しているようだが、その方向が問題だった。

 

 そいつの向かっている先には、どうやらさきほど逃げた人達がいるようなのだ。彼等との距離はそうない上、その気配の移動速度のほうが圧倒的に早い。

追いつくのは時間の問題だと思われる。


 彼女を助けるのはたやすいが、そうすれば彼女が命がけで逃した人達は助からないだろう。

 

 彼女が助かった後に、彼等が死んだことを知ったら、彼女はどんな顔をするだろうか――


 自分だけ助かったと知った彼女は、どんな思いをするだろうか――



「・・・・・・チッ」


 おれは小さく舌打ちすると、彼女に背を向けて全速力で飛び出した。


 地面を盛大に抉って土埃を上げながら、おれは木の幹を足場に森の上へと一気に飛び出した。そのまま森を眼下に捉えながら、何十メートルも森の上を跳び越え、また木の幹を蹴って跳ぶ。それを繰り返して彼等までの距離を一気に詰める。

 一定の距離まで来ると、地面に飛び降りて、勢いそのままに走り出す。そしてすぐに彼女が戦っていた化物と同じような奴と、それから逃げる彼等の姿を捉えた。化物は今にも彼等に飛びかからんとしている。

 

 おれは一息で化物まで近づくと、足に魔力を集め、その横っ腹に思いき蹴りをぶち込んだ



             ドッゴオオン!!!!!



 凄まじい音と共に化物の大きな身体が吹き飛んだ。そして飛んだ方向にあった木をなぎ倒し、大きな岩を砕きながら止まった。

 すぐさま吹き飛ばした化物を確認する。衝撃で土埃が舞っていて見にくいが、化物は木や岩の下敷きになっているようだ。普通なら死んでいると思われたが、おれの目はまだ化物の魔力を捉えていた

 

 突然のことに理解が追いついていない彼等は、全員足を止めて困惑の表情を浮かべている。吹き飛んだ化物とおれを交互に見て、必死に状況を理解しようとしているが、説明している暇はない。


 土埃が少し落ち着いてきた。同時にガラガラと音がして、化物が僅かに動き始め、崩れた岩から這い出ようと藻掻き始める。

 頑丈な奴だ。あの様子だとしばらくすれば岩の下から抜け出してくるだろう。もちろんそれまで待ってやる気はない。


 おれは未だもがいている化物に近づくと、やっと出てきたその頭をめがけて、拳を振り下ろした。



          ドゴオオオオオオン!!!



 再び凄まじい音が響き渡る。拳を打ち込んだ場所が一段陥没し、化物の頭の下にあった岩を一緒に砕きながら、土埃を上げて化物の顔が地面にめり込んだ。そして化物は今度こそ動かなくなった。絶命はしていないようだが、これで彼等が逃げる時間くらいは稼げるだろう。


 その時、さっき跳んできた方向から腹に響くような音が聞こえてきた。振り返ると、森の上に土煙が上がっているのが見える。まさかと思いながらおれは全力でその場を後にした。


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