NO.0003・幸せ
皆さんは自分の子どもにどのような人生を送ってほしいと願うのだろうか?お金がある人生を望む親もいれば、幸せな家庭を築くことを求める者もいよう。今日は私がある会合で子どもに質問された実際の話。
あなたはサラリーマンの夫と中学生の女の子をもつ母親。ごく一般的な家にすみ、ごく一般的な生活をしていた。しかしある日、衝撃は突然に訪れた!
夫のリストラ
そう、バブルがはじけ、不況に悩まされた経営者は従業員のクビを切ったのだ。
帰ってきた娘に夫はこういった。
「心配ないから・・・。おまえはしっかりと学習に励んでイイ学校に入り、イイ会社に入るんだ。」
娘は頷き、部屋に戻っていった。
しかし、心配ないという言葉とはうらはらに、それからの家庭の状況は悪くなっていった。。。夫は職が見つからず、アルバイトでなんとか食いつなぐ日々。それまで素直だった娘も父親の姿を見て、グレていった・・・。
「幸せって何?今勉強してイイ大学に入ってもパパみたいになるかもしれないじゃない。それなら初めからイヤな勉強なんてしない。」
お金がないと言うことが家庭を崩壊させていったのだ。。。
こんな時あなたはどうすればいいのだろうか?
こんな言葉がある。「私は【お金こそすべてだ】という者にはそれは間違いだというし、【愛こそすべてだ】という者にも間違いだという。すべてはバランスによるものだ」
確かに経済資本主義の現代社会にいきていくためにはお金は必要である。愛だけでは生きていけない。しかし、お金は大概ほとんどのモノ、欲求を叶えるが、お金でかえないものもある。それが愛である。恋愛、家族愛など種類はたくさんあるが人間の信頼はこれらの愛があるからこそ成り立つのだ。
お金と愛は絶妙な関係にある。お金が愛を増強させることもあれば、壊すことめある。逆もある。そのバランスをとることこそが幸せな人生を送ることなのだ。
このバランスの均衡点には答えがない。人によって違うのだ。つまり「幸せって何?」って聞かれた時に、決めつけで「イイ学校に入り・・・」と言う決めつけをするのでなく、子どもに対してバランス感覚のみをうまく伝えることこそが大切なことなのである。
人の人生、喜怒哀楽は人によってちがうのだから・・・。