烈日 八
ちょっとよくわかんない回かもです。
意味深目当てです。
ご了承ください。
待ちに待っ……てはないけど、中間テスト期間がスタートした。
そう、これから三日間とテストが続くわけです。
そのおかげでクラス内は大変なことになっております。
主に勉強した組が。
「川村あああああどうしよううううう」
ちなみに私も例外ではありません。
朝から教室に飛び込むなり川村に意味不明なSOSを送っている所です。
「朝から煩いよ」
川村の冷たい一言でちょっとだけ冷静になれたので、すぐに支度をする。
「今日は確か、数学と生物…」
私は呟きながら血の気が無くなっていくのを感じた。
そしてまた暴走。
「うわあああ川村助けてえええ」
泣きそうになりながら川村に助けを求め、嫌な顔された瞬間目が覚めて、を繰り返しているところに一人やってきた。
「……お、はよ」
ゲッソリとした笑麻だった!!!
「ひっ」
吃驚し過ぎで固まった私と違い、川村は声をかける。
「おはよ、寝不足?」
そこでようやく笑麻の目の下に隈が出来てることに気付いた。
「おはよう笑麻、目の下の隈ヤバいよ?」
川村の後に続いてそう言えば、不気味に笑う笑麻。
わ、笑様が恐ろしい…。
「…いや、何か眠れなくて、音楽聴いてたら朝になっちゃって?」
それを聞いた瞬間川村が呆れてため息一つ。
そして鼻で笑って一言。
「ふん、あほじゃん(笑)」
それを聞いた瞬間目が覚めた笑麻が川村に向かって怒るが気にしてはないらしい。
一連の流れを観賞した私の感想。
川村、様。
★O☆SO☆RU☆BE☆SI★
きっと笑麻の為にわざと言ったんだね。
半分本気だろうけど。
とにかく川村のおかげで笑麻は目が覚めたみたいだから、二時間くらいあるけど耐えられるといいな。
それからしばらく最後の追い込みをしていると、咲が登校してきた。
二日ぶりだったのですぐに声をかけてみる。
「おはよう咲」
どことなく寝不足そうなオーラにちょっとだけ引いたが、咲の返事を待つ。
咲は挨拶されたことにしばらく間が合ってからようやく気付いたようで、返してきた。
「…、あ、おはよー陽月」
元気がない。
誰にでもわかるくらい咲は元気がなかった。
聞いてもいいのかな、と思って躊躇していると。
「おはよー咲ー」
笑麻がさっきのテンションで咲に話しかけた。
笑麻は勇者笑様だね!!
笑麻の元気な挨拶にも元気のない返事をしてイヤホンをする咲。
テストだから気が滅入っているのかもしれない。
ーーしばらくは放っておくかーー
不本意だけどテスト終わるまでは変わらないだろう。
仕方がないので勉強に専念することにした。
その日のテストは数学と生物。
数学は割とできる方だったのでできた方だろう。
生物は心配だ。
そしてテスト終了後、何故か明枝が固まっていた。
ーーテスト、まだ一日目だけど散々だったのかなーー
そんなことを考えていると。
「川村…」
明枝がふらふらしながら川村の下へと向かったと思えば。
「勉強会の事マジ感謝!!」
と言って土下座した。
川村は迷惑そうな表情をして何も言わずに帰っていったが、ちょっと怖かった。
ーー今回の勉強会の威力、恐るべしーー
次も企画しようかなと考えていたところで気付いた。
「あれ?伊理塚、学校来てない?」
そう、朝からあの気持ち悪い行動する奴が今日は来なかったようだ。
先生曰く音信不通の様である。
一瞬カラオケ店での事が脳裏を過ぎったが、振り払って勉強するために早めに帰宅した。
それから時は過ぎ、テスト最終日。
一部は楽観的に考えてテストを受けているようだが、ほとんどの人が暗いオーラを放っていた。
もちろん私も、川村でさえうんざりしたような表情である。
朝学校に来た時も川村は疲れた様子で机に突っ伏していたし、恭夜くんは勉強しながら寝ていた。
笑麻はゲッソリとしたままずっと教科書を読み続えているし、咲はブツブツと独り言が多くなった。
明枝でさえここ最近は学校で筋トレをしていない。
はっきり言って。
★KO☆WA☆I★
まるで天然のお化け屋敷の様だ、と言っても過言ではない。
クラス内の雰囲気としては、ちぐはぐな感じが多いけど。
とにかく朝からそんな感じだったので、会話をせず黙々と勉強した。
そして……………。
「ようやく…」
「終わったああああああああ」
そんな声が聴こえたと思ったらクラスが騒然となった。
まあなるだろうなとは予想してたけど、ここまでとは。
流石に苦笑する。
後ろであの曲がりくねったような性格の川村でさえ素直に笑っていた事には吃驚した。
その日の放課後、何故か申し訳なさそうな表情の咲とゲッソリした笑麻、魂が抜けてしまったらしい彩と、お疲れモードの私が教室に残っていた。
何故か明枝もいるし恭夜くんもいるし川村もいる。
本当、一体どういうことだ!?
男性諸君はただただ三人でゲームしてるだけだったけど。
しばらく経ってから咲が徐に口を開いた。
「勉強会のお誘いの時冷たくしちゃってごめんね!」
そう言っていきなり頭を下げる咲。
あ、っと思った瞬間に、ゴオオオオン…という頭を思い切りぶつける音が響き渡った。
一体咲さんどうしたの!!?!?!
「ちょ、咲!?大丈夫!?」
笑麻が慌ててそう声をかけ、男子等が何事かと吃驚しながらこちらを振り返った。
「友達なのに誘ってくれたのにいいいい」
咲が暴走。
何度も頭を下げるもんだから何度も響き渡る音。
先生は…来そうだからその場にいた全員で咲を止めましたよ(汗)
咲さんの額に血が滲んでいるのが見えたので速攻保健室へと連れて行った。
咲の意志は、だって?
そんなの無視!!
身体を大事にしてから意志を示してほしい!!!
全く、保健の先生にあらぬ疑いをかけられてマジ焦りました!!
そしてその日はとりあえず解散。
川村曰く、今回の勉強会のおかげで成績的な問題が解消されそうだから、またやりたいと、恭夜くんたちに言われたのでまたやりたいらしい。
川村が珍しくそう言ったのでもちろんオッケーした。
翌日。
今度は咲さん、笑麻、彩、私、(何故かいる)明枝の五人で教室に残った。
そして昨日の事をもう一度行うのでは、とハラハラしていたが、一晩で改心したらしい。
本音を言ってくれた。
「昨日伝えようと思ったんだけど、本当は勉強会って名目でリフレッシュしようと思ってたんだ」
そう話を切り出した。
珍しく筋トレしないで明枝が真剣に聞いているのに気付いた。
ーーなるほどね、咲が心配だったのかーー
ちょっと見直して、咲の話を聞く。
「前にも勉強会したんだけど、その時の成績がとんでもなく悪くって。今回もそうなったら困るから、遠慮したんだ」
申し訳なさそうに言う咲。
私含め女子三人で声をかけようとした瞬間。
「藤野は悪くねえよ!!」
突然の怒鳴り声、と言うか叫び声。
吃驚して振り向けば明枝が真剣な表情で言っていた。
「勉強会に来るのは自由参加だったんだ!だから断ってもいいんだ!!」
ほぼ叫ぶようにそう言い、咲をじっと見つめる。
ーーこりゃお邪魔かなーー
私はとりあえず、眼中にないようなのでそっと教室を出た。
なんで教室を出たかって言うと。
ーー明枝が咲を慰めてあげたかったみたいだしーー
それに、その場にいる理由もなくなっていた。
しばらくして帰り支度を済ませた笑麻と彩が教室からそっと出てきた。
笑麻が言うには、明枝の発言により咲は安心したのか泣き出したと言う。
それで明枝が何とかするから、と言うので任せて出てきたと。
「まあ、明枝の恋の進展もイベント事がないと進まないしね」
そう言って苦笑する笑麻。
「今回だけだよ」
相変わらずズバッと言う彩。
まあ私的にも明枝と咲はお似合いな気がするし、咲って時々明枝を気にしてたこともあるしね。
ちょっとは気になっているのではないかと思う。
まあ、恋愛対象としてみてるかどうかはわからないけど。
「とりあえず明枝に任せて帰ろうか(笑)」
そう言うと、二人も静かに笑って頷いた。
それからコソコソとその場を離れて寄り道をしながら帰宅する。
何だかんだ楽しい一週間だったね、とか本当死ぬかと思った、とか。
他愛もない話をしながらゆっくりと。
波乱の渦は、もうそこまで来ていることに気付かずに。
短くてすみません(´・ω・`)
次回からまた話が変わります。




