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第四話 少女の想い

長らくお待たせしました。はい、待たせ過ぎて申し訳ございません。

リアルが鬼のように忙しく時間が取れねぇでございました。

では、お楽しみ?下さい。

僕には義理のお兄ちゃんがいるの。とても仲がいいけど会えない。とっても離れてるせいで会うことができないんだ。それでも、毎日連絡はとってるし、『だいすき』って言ってくれる。その一言があるから僕は頑張れると思う。


よく、離れていても愛してる、とは言うけれど僕は不安になるんだ。お兄ちゃんが離れて二度と会えなくなるところまで行くんじゃないか、僕のことなんか忘れてしまってるんじゃないか。いつもこんな考えになってしまう。こんな考えになる自分が嫌いだ。僕はお兄ちゃんのことは信じているのに、弱気になる。これは僕の悪い癖なんだ。寂しくて仕方ないし、できれば隣にいてほしい。ずっと悩んでても仕方ないことを、僕は知っているんだ。だから、そろそろ気持ちだけじゃなくて行動で示さないといけないと思うの。もう、たくさんの不安とはここでさよならするの!


少女の思考は、兄と共にいたい、失いたくないところに帰結する。だが少女のそれは、本当に兄妹に対する思いなのだろうか。

(お部屋、散らかってたな〜でも僕がちゃんと綺麗にしたもんね!きっと喜んでくれるよね!あ!お兄ちゃん帰ってきた!)


施設から帰ってきた男は、部屋の片付けをしないといけないことを思い出し、気が重たくなる。もうひと踏ん張りと気合を入れ玄関を開けた。散らばった靴や書類が落ちていると思っていた男は、見慣れない靴や明らかに綺麗になった部屋に動揺をする。そして何より、部屋の中央に立つ一人の少女から背筋が凍るような気配を感じ後ずさりした。そんな男を意に介さず少女は満面の笑みを男に向けて言う。


理巧りくお兄ちゃん会いに来たよ!とっても遠かったけどお兄ちゃんに会いたくてここまで来たの!お兄ちゃんのお部屋ね、綺麗にしといたよ!なんかね、オ姉サンガイッパイ写ッタ本トカモ燃ヤシトイタヨ!どうして別の本のカバー掛けてたの?お兄ちゃん。あ、もう離れ離れにならないように部屋に鍵かけとこうね!窓は板で塞いじゃうよ?お兄ちゃんは僕だけ見てたらいいもんね。えへへへ…これでもう、僕とお兄ちゃんはズットイッショダネ、モウ…ハナサナイ」


この言葉とともに、少女は手に持つ鈍器によって男の意識を刈り取った。

言いたいことは分かっている。短いって言いたいんだろ!!仕方ないじゃん!これでも頑張ったんだよ!多分。


結構待たせたのにこの字数でごめんなさい。

次はもう少し増えてるんじゃないかなぁと思います。


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