7話・和解
どうも、この小説の主です。
東方 格闘伝の第7話です。
誤字、脱字、アドバイス等ありましたら、感想で教えてくださると嬉しいです。
それでは、ゆっくりしていってね♪
悠斗「レミリア、裸になれ。」
悠斗がそう言った瞬間、一瞬周りの空気が凍りついた。ややあって…
レミリア「な、何言ってるのよ、このバカッ!」
顔を真っ赤にしたレミリアが叫んだ。
悠斗「安心しろ。別に俺にロリの趣味はないさ。俺はただ、その羽が本物か知りたいだけだ。」
悠斗がそう言うと、霊夢が安心したように言った。
霊夢「なんだ、そういう事だったのね。紛らわしい言い方しないでよね!」
悠斗「ああ、すまん。」
そう言って、悠斗はニヤリと笑う。どうやら、これを狙っていたようだ。さっきの凍りついたような空気が一変して、ほっとした空気に変わる。たが、例外がいた。
レミリア「貴方、ロリってどういう意味?」
それを聞き、ほっとしていた空気が再び凍りつく。レミリアは吸血鬼。なので寿命がとても長い。しかしまた、とても成長が遅く、500歳にもかかわらず5歳児の見た目をしている。そして本人はそれをとてもコンプレックスに感じており、ロリという言葉に反応したのだ。しかし、悠斗はそんなことを露知らず、こんなことを言った。
悠斗「ああ、ロリというのは、ロリコンの事で、未発達の幼女の体に発情する男子の事だ。」
悠斗がそう言い終わった瞬間、凍りついていた周りの空気の温度が更に下がった。
悠斗「で、俺はロリでは無いから、さっき裸になれと言ったが、背中さえ見せてくれればそれで良いぞ。」
だが、その言葉はもはやレミリアの耳には入っていないようだった。
レミリア「幼女、幼女、幼女…」
悠斗「レミリア、おたく、どうしたんだ?」
レミリア「そうよ、私は所詮幼女なのよ!良いわよ、裸にだって何だってなってあげるわよ!」
レミリアはそう叫ぶと、いきなり服を脱ごうとした。それを咲夜が、慌てて止める。
咲夜「お、お嬢様!その服を脱ぐと魔法が解けて、日光で焼かれてしまいます!」
咲夜の言葉を聞いて、レミリアは落ち着きを取り戻したようだった。
レミリア「そ、そうだったわ…ありがとう咲夜、私としたことがうかつだったわ。」
咲夜「いえいえ、お役にたてて何よりです。」
レミリア「という事で、みんな、館の中に戻るわよ!」
レミリアはそう言うと、館に入っていった。
霊夢「さて、私たちも行きましょうか。」
そして館に向かう途中、悠斗は霊夢たちから、レミリアが幼女という言葉に過剰に反応した理由や、吸血鬼なので日光に弱く、魔法によって外に出られる様になっている事などを教わった。
霊夢「という事で、今度からレミリアに幼女とか言うのはやめてよね!」
悠斗「了解した。」
そして館の中に入ると、悠斗は思わず感嘆の声をあげた。
悠斗「はぁ、立派なお屋敷だとは思っていたが、ここまでとはな…」
玄関の扉を開けると、そこはホールになっていた。そして、赤い絨毯がひかれ、左側には階段があった。そして、その一つひとつの装飾が素晴らしく、それらが一つになって美しい雰囲気を形作っていた。
レミリア「あら、嬉しい事言ってくれるじゃない。」
先に玄関ホールで待っていたレミリアが言った。
レミリア「さあ、部屋に行きましょうか。」
そして悠斗たちは、階段の横を抜けた所にある部屋に通された。
レミリア「えっと、背中だけ見せれば良いのよね?」
悠斗「ああ。」
レミリアは上着を脱ぐと、洋服を上げた。
その背中には、漆黒の小さな翼があった。
レミリア「これで、良いわよね?」
すると悠斗は翼を持ち、思い切り引っ張った。
レミリア「痛い痛い痛い痛い!」
レミリア「もう、なにすんのよ!」
悠斗「ああ、すまんすまん。」
そう言って悠斗はニヤリと笑った。
霊夢「ということで、ここが違う世界だと納得した?」
悠斗「ああ。」
霊夢「じゃあ、和解って事ね!」
そう言うと、霊夢は右手を差し出す。
悠斗も、右手を出す。
そして二人は、がっちり握手を交わしたのだった。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
最近、寒くなって来ましたね~
寒さと乾燥で指がパックリ割れて、とても痛い(涙)
皆さんは、気をつけて下さいね?
次回は、2016年11月20日午後23時投稿予定です。
それでは、ご機嫌よう♪