恋模様÷過去=X
亜美と洋介の関係がギクシャク・・?有希と亮の秘密・・・?将也の恋愛観の心理・・。
火曜日お昼休み
《1年3組》
ピピピピ・・・
「知佳、最近良くメールしてるね~♪相手誰~?」
メールを打つ知佳に真奈美が怪しみの眼差しで聞く。
「秘密。」
冷たくあしらう知佳。
「秘密だってぇ~ヤマトとメールしてるの真奈美達には内緒なんだってぇ~♪」
「分かってるなら聞くなよッ〈怒〉」
「こわーい♪」
アハハハ
知佳とヤマトは、土曜日の遊園地で意気投合し、メル友になっていた。
「ほんと、あんたらお似合いだと思うわ。」
ニヤニヤしながら有希が言った。
「真奈美もそう思う~あそこまでバカ騒ぎ出来る相手なんてぇヤマトぐらいじゃん♪」
小バカにするように言う真奈美
「確かにお似合いだったなぁ~。」
亜美も笑顔で言う。
「ちょっと待ってよ、別に気が合うだけだし。好きとかとは違うというか。」
「何で皆そんな真面目かなぁ~?」
不思議そうに言う真奈美。
「真面目?」
「別に結婚する訳じゃ無いし、ただちょっといいなぁぐらでも付き合えるでしょ普通。」
「付き合ってみて好きになるパターンかぁ。」
有希はどことなく真奈美の意見に納得していた。
「それもそーかぁ。」
知佳も納得気味。
「納得出来るなら~付き合えばぁ?」
「いや、相手にその気が無きゃ無理っしょ。」
鼻で笑いながら冷笑する知佳。
「あたしちょっとトイレ行ってくるね。」
申し訳なさそうに席を立つ亜美。
「あたしも行こう。」
有希も一緒に席を立った。
「ねぇ、知佳ぁ有希とショウもなかなかいい感じだったと思わない?」
真奈美が鋭い目つきで知佳に言った。
「空気感は凄く合ってたけど、有希はワタケンが好きなんでしょ?」
「そうなんだけど、ワタケンだけが男じゃ無いっていうかぁ・・。」
悩まし気な真奈美。
トイレに向かう亜美と有希。
「毎日メールしてるの?」
「うん、メール来るから返事はしてるよ。」
「そっか、洋介くんとはどうなの?」
「特に何も。ってか会って無いしね。部活もやってるし、クラス違うし。」
「そーかぁ。」
トイレから出てくると
「亜美~!」
トイレから出てきた亜美達を見つけた真紀が駆け寄ってきた。
「おぉ真紀!おひさぁ~♪」
「ちょっとぉ凄いねぇ洋介!」
真紀は興奮状態。
「何が凄いの?」
キョトンとする、亜美と有希
「何言ってんのっ!凄い事なんだよ~1年でレギュラーになるなんてっ!」
目を輝かせる真紀とは真逆に目が泳ぐ亜美。
「えッ?何・・・もしかして知らなかった・・・?」
コクン・・
「あれぇ~・・?てっきりもう知ってるかとぉ・・。」
気まずそうな真紀
「それっていつ発表されたの?」
恐る恐る尋ねる有希
「確か昨日の部活の時って言ってたかなぁ~・・ハハハ〈汗〉あ、でも直接洋介から聞いたんじゃなくて、彗から聞いたんだよっ、彗から!」
(バカ洋介っ〈怒〉何で亜美に何も言ってないわけっっ)
心中怒り爆発の真紀。
(亜美大丈夫かなぁ・・・。)
亜美の心中を心配する有希。
「ちょっと有希先に教室戻ってて〈怒〉」
「え?」
「あたしちょっと洋介にオメデトって言ってくるから。」
明らかに目が据わっている亜美。
(なんか亜美怒ってる~〈汗〉)
真紀は額に薄っすら汗を滲ませた。
「あ。うん・・・。」
有希も困惑状態。
「真紀行くよッ!」
「はい・・。」
(洋介、なにかおかしい・・、絶対おかしい。野球で何かあればいつもすぐ報告してくれた。あたしに一番におめでとうって言わせてくれた・・。それで、ありがとって微笑んでくれた・・。なのに・・。)
2人は1組の教室に入り、真紀はベランダに亜美を案内した。
カラカラ
ベランダのドアが開いた音に反応する、亮と彗。
「ん?亜美??」
「ひなっちゃん??」
2人のワードに反応する、将也と洋介。
「あれ?亜美どうしたの~〈喜〉」
「ん?」
亜美には誰の声も聞こえていない様子。
眉をピクピクさせながら、洋介をジッと見る亜美。
〈何か様子おかしくね?〉彗
〈あぁ、怒ってるっぽいけど・・。〉亮
〈洋介に用事かよ・・。〉将也
「洋介。」
「・・・何?」
(確かめなきゃ!)
「レギュラー入りおめでとう」
「・・・あぁ。」
返事と同時に無表情のまま目を逸らす洋介・・。
(そっか・・。やっぱりもう、特別でも何でもないんだ。)
悲しいけれど当たり前で、今は少しは理解出来る。
でも表情はゆっくり蔭っていく。
「それだけ。じゃぁ。」
冷静を装って、ベランダから出る亜美。
「なんか様子おかしかったぞ洋介?」
将也は腑に落ちない。
「まさか、レギュラーの話して無かったのかお前!?」
「別に。」
「はぁ?何でだよ!それは亜美可哀想だろ~。」
「洋介どーした?最近何か変だぞ?」
「別に。」
「何でもいいけど、亜美にあんな顔させんなよな。」
呆れながら怒る将也。
「・・・分かってる。」
(分かってるて何をッ!?)
急に素直な返答にビビる彗。
(何だろ・・嫌な予感がする・・。)
最近の洋介の態度に不安がよぎる亮。
《1年3組》
「亜美お帰り~♪」
「ただいま。」
何も変わらない亜美の様子。
先に戻った有希は、知佳と真奈美に事情を説明しておいた。
「洋介くんなんだって?」
「ん?あぁ。って言ってた。」
「何に対して?」
「おめでとうに対してだよ。」
「てゆーか白状じゃない?」
真奈美がプンプンといったジェスチャーをとった。
「ちょっと、真奈美っ〈焦〉」
有希が止める
「白状じゃないよ、これが普通なんだよ。」
笑顔で言う亜美
(亜美・・・?)
物分りが良すぎる亜美に少し躊躇った知佳。
「ほら、もうお昼休み終わるから席戻そうよ~。」
「うん・・。」
(何か・・変な方向に話が進まなきゃいいけど・・・。)
一抹の不安を抱く有希
《放課後》
「じゃぁ、真奈美、先帰るから、追試頑張りなさいよ。」
「は~い・・」
真奈美は中間考査の追試の為放課後居残り。
「有希、門まで一緒に帰ろう。」
「あれ?知佳は?」
「今日は委員会の集まり。」
「そっか、あたしプラザに買い物行くから、駅まで一緒にいけるよ。」
「マジ~やったぁ♪」
亜美と有希は2人で帰る事になった。
昇降口まで行くと
「あっ亜美と有希も今帰り♪」
将也と亮も帰るところだった。
「うん。」
「知佳と前田はどうしたの?」
「真奈美は追試で、知佳は委員会だよ。」
有希が答える。
「やっぱり前田追試組か〈笑〉」
予想通りといった笑いをする亮。
「亮君、やっぱりはひどいんじゃない〈笑〉」
「真奈美ってそんなアホっ子なのか?」
初耳のことに少々驚く将也。
「あたしも知った時、ちょっと驚いたかな。」
話しながら、自然と昇降口を出る4人。
楽しそうに亜美に話しかける将也の姿を確認し、亮は有希の制服を軽く掴んだ。
〈何よ?亮?〉
〈ちょっと、気になる事があるから、ちょっと前と距離とろうぜ。〉
〈分かった。〉
有希と亮は気づかれない様に、自然に距離をとった。
「気になる事って何?」
「あのさぁ、最近洋介の様子がおかしいんだけど、ひなっちゃんと何かあった?」
「何か?あ~、今日のお昼休みに、洋介くんがレギュラーとったってのを真紀ちゃんに聞いてなんか怒ってた。」
「真紀から聞いたのか。昼休みにひなっちゃんがベランダに来て、洋介もひなっちゃんも微妙な空気だったんだよなぁ~。」
謎が解けない亮。
「こっちも、洋介くんに怒って戻ってくるかと思ったら、白状じゃない、普通の事なんだ。とか言っちゃって平然としてるし・・。何か嫌な予感がするのよね~。」
「普通の事?やっぱり金曜日の相合傘目撃が訊いてるのかな・・?」
「まぁ、洋介くんを幼馴染みとは違う感じに意識するって考えまでは至ったけど・・。」
「そーなの?」
「あっ、ちょっと皆に言わないでよっ!」
思わず口を滑らした有希。
「言わない言わない。」
「ほんとにぃ??」
疑いの眼差し。
「じゃぁ、俺も一つ教える。」
「何?」
「洋介も、将也とライバル宣言したから。」
「うそっ〈驚〉」
ただただ驚く有希。
「って言っても、洋介が今までひなっちゃんにしてきた事は、彼氏の特権だから、将也がひなっちゃんと付き合う事になったら、何も手出しさせない的な事言って、好きとか関係なく、洋介的にはそれがイヤだったみたい。」
驚いた表情が、冷たい表情に変わる有希。
「なにそれ?どんな独占欲よ・・。」
「さぁ?俺も良く分かんないけど。今の話から行くと、ひなっちゃんの片思いになり兼ねないな。」
「何で、片思いになるのよ。仮に亜美が付き合ってって言ったら2人は付き合うんじゃないの?」
「そこまで話が行けばいいけど。」
「どーゆーこと?」
「なんかさぁたぶんなんだけど、洋介、ひなっちゃんから離れようとしてる気がする。」
眉をしかめる有希
「ライバル宣言したのに・・何で?」
「あっ、門に着いちった・・。」
「あ~今日プラザ行くから大丈夫。」
「そっか、じゃあ続き。そこが俺にも分からないんだよ〈困〉」
「でも、洋介くんには悪いけど、それで将也が亜美を幸せにしてくれるならいいんじゃない?」
その言葉に亮は目をパチクリさせた。
「何?」
「まさか、金沢からそんな言葉出ると思わなかったから〈笑〉」
微笑む亮
「何で?冷たいって言いたい?」
「違う、すれ違って後悔する気持ち誰より分かってるのかと思ってたから。でも、もう吹っ切れたんだな。」
「それは・・」
有希は自分の気持と亜美達を重ねた。
(後悔するに決まってる・・。でも・・後悔しないで幸せになれる可能性もある。昔より考え方が大人になったなら・・。)
暗い表情をする有希をジッと見て
「な~んだまだ吹っ切れてないのかぁ~〈笑〉そんなにワタケンがいいかなぁ~俺より。」
「ちょっと過去のこと引っ張り出すのやめて。」
「過去の事って、ワタケンのこと?俺を振った事?」
ちょっと意地悪な態度をとる亮。
「両方〈怒〉」
「俺は過去の事だと思ってないよ、現在進行形。意外としつこいんだ俺♪」
爽やかな笑顔
「バカじゃないの?亮には、亮を好きでいる女の子いっぱいいるでしょ。」
淡々と話す有希
「相変わらず、金沢は俺に興味持たないなぁ。」
残念そうに笑う亮。
「悪いけど、亮と付き合う事は絶対無いから。いい加減他の人に目を向けなよ。モテるのに誰とも付き合わないあんたを見てると、ちょっと罪悪感も湧くし。」
「なんだ、ちゃんと俺が金沢を一途に思ってること伝わってたのか。良かった。」
「良かったじゃない、一時期ホモ説まで湧いてたし・・。」
「マジ〈汗〉」
「マジ。」
「大丈夫、ちゃんといい人見つけたらキッパリ諦めるから。それまでは勝手に好きでいさせろよ。」
「はいはい、勝手にすれば。でも絶対他の誰にも言わないでよ。」
「分かってる。」
親友の真奈美も知らない事。
亮が有希をずっと好きだと言う事。
そして有希が亮を振った事がある事。
《駅》
「じゃあね、亜美♪亮。」
「うん。また明日。有希もまた明日♪」
「うん、また明日。」
「じゃあな、将也、金沢。」
「じゃあね。」
亜美と亮は電車で帰って行った。
「将也もまた明日。」
「あっ俺電車乗らないよ♪」
「そーなの?」
「今日はショウと待ち合わせしてんの、プラザで。」
「偶然、あたしも今からプラザに買い物。」
「じゃ、一緒にプラザ行こうぜ♪何ならショウも来るし一緒に遊ぶ?」
「いいよ、あたし買い物あるから。」
2人はプラザへ向かった。
《プラザ》
「じゃあね。」
「ばいばーい。」
店の入り口で将也と別れた有希。
目的の雑貨屋のある5階へ向かった。
《雑貨屋》
(え~と、どれにしようかなぁ〈嬉〉あっピーチローズの香りだぁ~これもいいなぁ)
アロマコーナーで試用品の瓶の香りを嗅ぐ有希。
(あっ・・・。)
スタスタ・・
(あまぁい香りだなぁ~・・。)
「すっげぇ匂い・・。」
えっ?
有希の隣から聞き覚えのある声。振り向くと
「ショウ?」
「よっ、土曜はどーも。」
「あれ?将也は?」
キョロキョロする有希
「え、あいつと一緒?」
「いや、入り口まで一緒に来たんだよ。ショウと待ち合わせてるって言ってたけど。」
ショウが携帯を取り出すと
「あ・・着信入ってた。」
「早く行きなよ。」
「あぁ。じゃあな。」
「バイバイ。」
(ちょっとビックリしたなぁ。)
《プラザ入り口》
「どこ行ってたんだ・・」
ホワワ~ン
「ってお前、なんかいい香り漂ってるぞ・・・。」
「あぁ、お前が遅いから、雑貨屋に行ったら有希がアロマの匂い嗅いでたからかな?」
「あぁ、有希に会ったのか。」
「うん。意外だよな、有希とアロマって。」
「確かに。」
「で?何かあったのか?」
「とりあえずフタバコーヒーに入らね?」
「そーだな。」
《フタバコーヒー》
「いっらっしゃいませぇ。」
「2人」
「空いているお席へどーぞ。」
2人が席を探していると
「将也とショウじゃぁん♪」
「あーマジだぁ。」
「久しぶり、ここ座れば?」
同中の女子3人が声をかけてきた。
「どうする?」
「う~ん・・。」
2人が悩んでいると、一人の女子が将也の腕を掴み無理やり席に連れて行った。
「お、おい・・。」
「ショウも早くっ。」
「あぁ。」
「お前ら何してんの?」
「え~放課後のお茶会〈笑〉」
「将也達こそ男2人で何してるの?」
「別に、ショウと遊ぼうと思って。」
「女連れじゃないとか、珍しいねぇ~。」
「いいだろ~別に~。あっ俺、」
「カフェモカでしょ?」
3人のうちの1人の女子。清楚で綺麗な子
「あたり。ショウはブラックかしら?」
「いや、俺はカプチーノで。」
「ハズレたかぁ~、将也の事なら分かるんだけど。」
無垢な笑顔を見せる。
「つーか、いい加減玲菜と付き合っちゃえよ~将也~♪」
ギャルっぽい女子が笑いながら言う。
「何言ってるのよ、香苗。」
まんざらでもない様子の玲菜
「いい加減にしろよなぁ~・・。」
ウンザリといった様子の将也。
「何よ将也、玲菜じゃ不満なの?」
今時の普通の子といった雰囲気の女子、樹里が言う。
「別にそういうわけじゃねーけど・・なぁ、ショウ助けろ。」
「あぁ、将也今好きな奴いるから。」
(えっ・・・。)
玲菜の表情が一瞬にして凍り付いた。
「嘘だろっ!マジかショウ!」
「何?本気のラブってこと?」
疑いながら驚く、香苗と樹里
「そう。大マジ。」
ショウはカプチーノを飲みながら淡々と答える。
隣で溜息をつく将也。
アハハハハ
何故か爆笑する2人
「付き合てるの?その子と?」
冷静を装いながらも、顔が引き攣る玲菜。
「いや、今落とし中♪」
「そう、どんな子?どこがイイの?」
「全部。」
「その子は家柄のこと知っているの?」
ピタ。
将也の動きが止まった。
「知らないのね?」
玲菜な不適な笑みを浮かべた。
(玲菜の奴・・将也脅す気か・・。)
黙ってやり取りを見るショウ。
「関係ねーだろ。」
「関係ないけど、付き合いたいなら家柄話せば簡単に落ちるんじゃないのかしら?」
「そーだよ、将也に近づく女なんて結局最後は金って感じじゃん♪」
「・・・・。」
何も言い返さない将也。
「お前らいい加減に・・」
「いい加減に気づきなさいよ。」
ショウが静かな声で話に口を出すと、それを遮るように玲菜が話しだした。
「何をだよ。」
怒った口調で将也が言う。
「分かってるでしょ、将也がちゃんと愛してもらえる相手は、同等のレベルの人間だってこと。それ以外は、将也を見てるんじゃなくて、家を見ているのよ。」
「やめろよ、玲菜。」
ショウの威圧感のある言い方に、玲菜は言葉を止めた。
「いこうぜ、ショウ。」
将也は冷たい口調で言った。
「あぁ。」
2人は無言でフタバから出て行った。
無言でエスカレータを上る将也。
「・・どこに行くんだ?」
「あ・・わりぃ。ちょっと癒されようかと・・。」
(癒し・・?)
とりあえずついて行くショウ。
《5階》
スタスタスタ・・・
(ここって・・・。)
「なぁ、アロマどこ♪」
いつも通りの笑顔で、ショウに聞く将也だが、どこか哀愁が漂っていた。
「あ・・・癒しってそれか?」
「そう。心落ち着くんだろ?アロマって。」
ショウは、黙って将也を案内した。
「うっわ、マジいい匂い♪」
「そーか、俺は苦手だけど。」
「・・なぁ、亜美もそうだと思うか?」
将也はアロマを嗅ぎながら、ショウに聞いた。
「さぁな。つーかさ、元々お前の事本気で好きになった奴もいると思うぞ。家とか関係なく。」
「それは分かってる。でも信用出来ないんだ、親がそうだからさぁ〈苦笑〉」
「テレビドラマみたいな話だな。」
「そーだろ〈笑〉でも一番近くで愛を教えてくれる人がそうだと現実ばっか見ちゃうんだよな、そのくせ理想を持っちゃうからこんな気持ちになるんだな。ハハ」
「いいんじゃね、未来の現実なんて俺ら高校生には遠い話だし、今ある現実を信じてみたら。」
「今ある現実ねぇ~。亜美なら大丈夫って信じれるかな俺?」
「自分次第だろ。たまには一歩踏み込んでみろって、今までの自分の価値観変わるかもよ。」
「まぁ、信じて裏切られて、もう立ち直れない可能性もあるけどな♪」
「そうだな。」
「肯定するなよっ!」
「俺お前に気を使わないのがモットーだから。」
「あっそ♪」
「で、今日の話何だったんだ?」
「もういいや、何か疲れたから今日は帰ろうぜ。」
「何だそれ・・・。」
「ハハハ♪」
(洋介どうこうより・・・まずは俺自身の事ちゃんとしよう・・・。)
この後、2人から漂う甘い香りが車内を充満させた。