事故死は王道
作者「断言しよう。君は今日死ぬ!」
「は?頭沸いてんじゃないか?」
作者「うるさい。だまれ。とっとと死なないと話が進まんだろ!」
「・・・・・・えぇ~」
日本のどこにでもある一軒屋、その一室で布団に包まる男。
彼が何を隠そう、この物語の主人公である荒巻孝弘、つまり俺だ!
俺の年齢は17歳、現役の高校生なのだが・・・
現在の時刻は9時ジャスト。
俺が通っている高校のHRは8時30分から・・・
完璧に遅刻であるwww
「ぎゃぁ~~~!!!目覚ましセットするの忘れてたぁ~~~!!!!」
ヤバイヤバイヤバイ!!!
今週に入って三回目、今月になってからは十回目の遅刻だ!!!
「絶対に先生怒ってるぅぅぅ~~~~!!!!!!」
前回の遅刻で先生の顔はすでに般若の形相だった。
そのときに『絶対に遅刻しません!』と宣言をし、血判書まで書いたのだ。
つまり、今回の遅刻で俺の死は決まったようなものだ・・・
「まだだ!まだ逆転のチャンスは残っているはず!!あきめたらそこで試合終了だぁ~!!」
起きてからずっと叫びつつ、僅か5分で支度をし家を飛び出した。
家から学校まで超特急で走って15分かかる道のりを、俺は一縷の望みをかけてノンストップで走り抜けた。
死ぬ気で走った結果だろうか、わずか8分で学校に着くことが出来た。
俺は頭の中で必死に言い訳を考えながら、教室のドアを開ける……
「すいません!遅れま「黙って朽ち果てろ!!!」ケバブ!?」ドゴォン
いきなり殴られて廊下まで吹き飛ばされてしまった…
クソ…問答無用で殴るなんてw
「グッ……せん…せい……せ、せめて言い訳を……」
じゃないと、せっかく考えた俺の完璧な言い訳が!!
「テメェの言い訳は聞き飽きた!!さぁ!!俺の怒りの拳を受けてみろ!!!」
そう言いながら拳を天高く振り上げる先生w
ちょっwww
俺まだ倒れてるんですけどw
「怒りの鉄拳!トールハンマー!!!」
「えw何その厨n……ぎゃあァァァァァァァ!!!!!!!」
・・・・・・そして学校に特大の雷が落ちた・・・・・・
~その日の午後~
学校からの帰り道、俺は再び全速力で走ってる。
「やっべ!早く帰ってAmazonessを待ってなくちゃいけないのに~~」
今日は、昨日発送されたゲーム(魔王が世界の半分を持ちかけてくるゲームの新作)が某通販サイトから届くのだ!
支払い方法は代金引換なのだが、昼間は家に誰も居ない為、立て替えてくれる人は居ない。
「間に合わないと奴らは容赦なく不在通知を置いてくからな!」
不在通知に連絡して配達してもらうと配達の順番が遅くなる…それだけは許せんwww
くそ!先生が遅刻の罰として掃除を命じなければ、余裕で間に合ったのに!
「燃え上がれ俺の○宇宙!!!!!」
あの角を曲がれば家だ!
「うおぉぉぉ~人~間~ド~リ~フ~ト~」
これは靴を20足以上犠牲にして編み出された俺の必殺技だ。
靴が悲鳴と煙を上げてるが、そんなのは気にしないwww
そう、早く帰れれば良いのだ!
ん?何で目の前にトラックが…?
チラッと運転席を見ると、おじさんが驚いた顔をしている。
俺はまだドラフトした体勢から持ち直していない。
つまり、避ける事は出来ないし、トラックが避けてくれる事も期待できない。
あっ…死んだわ、これ……
享年17歳、死因・ショック死。
こうして俺は死んだ……
スイーツ(笑)