文字の命
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無機質な箱を
タカタカと高らかに鳴らして
無感情な文字列に命を吹き込む
この命が
私の個性となり
思いとなり
誰かの何かに届けばと
分不相応な願いをかける
そう
私がかつて
絶望した時
悲しみにくれた時
迷った時に
先人の命に
励まされ
救い上げ
導いてくださった時のように
私の拙い命よ
先人のようにとは言えないが
伝わって欲しいと
願う親心は持たせてくれないか
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