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3 ー初仕事:前編ー

「ぷはぁ。やはり何なんだこの()()()という飲み物は!最高だな!!」

ハクロウは人間のものを食べたことがないらしい。試しに冷蔵庫にあったコーラを渡してみたのだが、どうやら好みだったらしい。

「もっとないのか()()()は!!」

「ねぇよ早死にするぞ甘党野郎!!」

わかりやすくふてくされている。


ハクロウが来てもう一週間だが今のところそんな変化は見受けられない。

ハクロウが言うにはサカズキはそんな数は多くないらしく、どうやってできるかもわからない。おまけに、大体は宿り主を付けても見えないことが多いらしい。


「運がいいのか悪いのか、これじゃあわからねぇな。」

ハクロウも自分がどうやって生まれてきたか知らないし、宿り主の指輪が中に入ってたこともなぜだか思い出せない。


ひとまず、この指輪についていろいろ聞かせてもらった。

この指輪は基本的に四つの基本的ルールがある。


・外すことができない、自分でも誰かでも。

・もう一つとは()()()であること。(おそらくルールは変わらないと思うが、宿っているものが違う。宿っているサカズキが周りにいないだけ)

・サカズキの力を一部()()()()()。(やり方は知らない)

・これは()()する。


進化と言ってもやったことも見たこともないらしい。

要するに、現段階では三つのルールってことだ。

特に気になるのがもう一つの指輪。つけるとその指輪と今の指輪が反発しあい、最悪死ぬらしい。怖すぎるだろ。

だからと言って悪いことだらけでわないらしい、成功するとどっちも使えるだとか。


まあ最終手段的なことと考えよう


「ねえさすがにさ、いくら人間じゃないといえど、話せる分男と二人きりはさすがに恥ずかしいんだけど」

「んぁ?何言ってんだ?俺は(おんな)だぞ?」

、、、

、、、

「マジ?」

「マジだぜ。正真正銘のメスだ。」

、、、、

、、、、

「まじかよ!!!!」

ー別日 学校終わりの放課後ー


「しかしだいぶ慣れたよなお前、まあ俺しか見てないってのもあるんだろうけどさ」

「お前のほうが慣れすぎだよ!!一日に何本コーラ飲むんだよ!!三日でもう3000溶けたぞ!!」

「うまいのが悪いんだろ?!文句あっかぁゴラァ!!」

少し冷たい視線を感じる。周りから見れば空間にしゃべっているやばい奴だ。


会話も何とかしなきゃなと考えていたら目の前に仁王立ちをしている猫が現れた。

「かわいい猫ちゃんだ!!こっちおいで!!」

普通に接した。だが周りの様子がおかしい。視線がよりいっそう冷たい。夏にしては寒すぎるほどに。

「何の用だ、サカズキ」

ハクロウが口を開ける。

サカズキと聞いて身構える。なんで気が付かなかった。仁王立ちの時点でもう怪しさ全開じゃん、、、。

「私は()()()と言います。咲楽さん、あなたに助けてほしい人がいます」

私はハクロウに小言で伝えた。

「こいつは人間だ、周りのやつは俺らのことが見えていない。こいつがここで話すと、空間にしゃべりかけるやばい奴になってしまうらしい。場所を変える、ついてこい。」



 ー土手横の橋下ー

やはり話し方も考えなくてはいけない。

「で、内容は?頼んできたってことは私にしか頼めないんでしょ?簡潔にまとめて。」

我ながらドライだが、かっこいいから良しとしよう。


「わかりました。私が小さいころから見守っていた子供がいまして、名前を心晴(こはる)と言い明るくやんちゃなところもしばしありました。そんな彼女も12歳。そろそろ中学生になるところですが昨日この辺で悪いサカズキで有名なコナズキの宿り主を触ってしまい、、、それからひどい熱で、、、。どうにかならないでしょうか?」


藁にもすがる思いで来たのだろう。よくよく見るとかなり痩せている。

「ハクロウどうするの?私対処方法知らないよ?」

「なあに、簡単な話よ。ぶん殴ればいい。」

「それぐらいならほかのサカズキでもできるでしょ」

ネグロが口をはさむ。


「サカズキはサカズキ同士危害を加えられないんです。加えたら、サカズキのルールに反してしまいます。」


なんだそれは、初めて聞いたぞ。

私はハクロウのほうをにらむ。


「すまなかったよ、伝え忘れてたんだ。サカズキは宿り主のルールとは別にサカズキ四帝が定めた【()()()()()()()()】にも縛られている。それを破ると、サカズキがサカズキではいられなくなるんだ。後で詳しく話すが、その中に()()()()()()()()()()()()()()()()が含まれているんだ。これは守らなくてはいけない」


ハクロウが真剣に話している。よほど重要なのだろう。

「わかった、ひとまずその子のところに連れてって。」


ーとある神社ー


「ここです!!はやく!!」

「ちょっと、、走らせないでよ、、これでも50メートル走11秒台なんだから」

「おめぇは少しは走れ!!だからモテねぇんだよ」

「やかましいわ!!てか、お前が早いのは、、、ウサギ、、、だからだろ!!」

「誰がウサギだこの野郎!!!」

正直こんな走らなくてもいいだろと思う。小説だぞ?走らせるいみねぇだろ、、。

運動不足が露呈するだけだぞって、、。


目の前にいたのは、やせ細った小柄な少年が横たわっていた。

「これが、、、言ってた子?」

「はい、、、どうしましたか咲楽さん?」

「お前らと、、、違ってぇ、、、体力という、、、概念、、があるからな!!!」

「おめぇが体力がねぇだけだろ!」

腹が立つ。


ーしばらくしてー


だいぶ苦しいみたいだ。うなされている。どうしたものか。指輪と同じように宿り主は基本反発しあう。私が触ってしまったら、私がどうなるかわからない。

悩んでいると、ハクロウが話始める。

「厄介な野郎だな、こいつはただもんじゃねぇぞ。おそらく呪いの類だろう。トリガーは宿り主に触ること。ご丁寧に弱らせて、、、。」

珍しくキレている。

「とりあえず、この状況をなんとかしてください!!!」

厚かましい奴だ。こいつ最初もっと弱弱しかっただろ。

「おい、咲楽、こいつにサカズキの力を入れて相手のサカズキの力を押し出せばいけないか?」

そうか、サカズキの力は反発しあう。サカズキの力でおしだせば。

「やったことないけどやってみる」


心晴に手を当て、アニメで得た知識を使って力を込めた。

しばらくすると、まばゆい青い光があたりを照らす。次第にその光は手の先に集まり、心晴の中に入っていった。

次第に心晴の息も整っていった。

()()()()()、、初めて見ました、、。」

ハクロウが話す

「これにそんな名前があるのか」

技名があったみたいだ。確かに、試す人がいないことがおかしい。

ひとまず力の共有ていうのは、よくわかった。

ハクロウが疲れ気味に話す。

「しばらくはこれで大丈夫だ。問題はこのサカズキをどう見つけるかが問題だ。なんかあるか毛むくじゃら?」

「私はネグロです。どちらかというと、あなたのほうが毛むくじゃらですよ?」

「なんだとっ!!!!!」

二人がかなり切れながら口論している。正直どっちもどっちである。


しばらく考え込む




「ねぇ」



「このルミテナス、使えない?」

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