1 ー私は見える側ー
拝啓‐狐面の君に、
お元気に過ごしてますでしょうか、僕は元気です。
これは君が読むことを前提に書いていますが、おそらくその前に誰かが読んでいるでしょう。もし読んでいるのであれば、どうか狐面を付けた黒髪の女の子を探し、こちらを届けてください。
手紙の最初の部分を読んだ私は、そのまま固まってしまった。
その手紙はかなり古く、黄色く黄ばんでいた。しかし、その見た目では考えられない線香のにおいがした。
いいにおいにつられ、私は中身を確認した。正直後悔している。めんどくさいことに手を付けてしまった。なんで見てしまった、、これでは相手がだれで書き手は誰なのか気になるだろ、、、
だが書き手の情報は一つだけ。
「青陽咲人」
思わず口に出してしまった。が読み方はあってるのだろうか、、、
正直、名前が特殊すぎて意味が分からない。どっかのファンタジー小説に出てきそうな名前だ。
しかし、ここまで情報が少ないと誰が送ったのか探せないじゃないか!
そう思いつつ、私は途中だった部屋のかたずけを進めた。
これが、3日前の出来事である。
時は進み、7月23日ー高校ー
眠い。ただただ眠い。まぶたにちぃせえ小人でも飼ってるんじゃないかって思う。頼むからどいてくれ。私の成績にかかわる。
私は、ただただ外を眺める。外では一年生なのかは知らんが誰か走っている。おそらく、学校を休んで走れなかった人が、死ぬ気で走っているのだろう。マジうけるってやつだ。
そう思いながら、私は小人の誘惑に負け、目を閉じた。
しばらくして、嗅いだことあるにおいが私の鼻に入っていく。
これはなんだ、、?少し焦げ臭いが、悪いにおいではない。どこか最近で、嗅いだ気がする、、、
「線香!!!」
大声で叫んでしまった。
先生が不思議がって声をかける。
「なんだ村上?寝言かぁ??寝言はいいが叫ばれるとさすがに怖いぞ?しっかり授業は受けろよ?」
周りが、がやがや笑う。くそ恥ずかしい。さっき外で走ってるやつを馬鹿にしてたが、それも恥ずかしく思えてきた。
言い忘れていたが、名を咲楽、苗を村上という。以後よろしく。メタすぎて作品に入り込めないだって?そういう作者だ、あきらめろ。
(あの匂いが来たということは、もしや、)
電流が走った私はすぐにバックを見た。
なんとそこには、この前部屋掃除の時に出てきた手紙があった。
おかしい
絶対におかしい
鍵付きの箱に入れたぞ
何ならそのカギもなくしているのに、、
なんで、、クッソ忘れてた。ごめんなさい咲人さん、、。
こんなことが起きたからには中を確認しなければ。
授業中なのを忘れた私はわくわくした気持ちを抑えつつ。中身を見た
その中には二つの指輪があった。くそかわいい。女子だからわかる。これはかわいい。
まぁ、少しなら、少しだけつけるのならばれない。多分、、。
別にかわいいからつけたいのではない。手紙が鍵付きの箱からワープしたんだ。つけたら何かが起こるかもしれない。
別にかわいいからではない。
決してかわいいのが理由じゃない。
たまたまかわいい指輪なのが悪い。
私のせいじゃない。
そう心に誓いながら、私は指輪をはめた。
もちろん、彼氏が欲しいので右手の小指に。
、、、、
、、、、
、、
なにもおきない
実に悲しい。まぁいいいとしよう。かわいいし。
そう思いながら、私は机にのしかかりながらまた外を見た。
、、、
、、、
何かいる
白くて丸い何かがあくびをしている。
ウサギに近いが、角が生えている。
てか、ここ四階のはず、、。どこに乗っているの?え?
しばらく動きが固まった。その時白い何かも気が付いた。
「何じろじろ見てるんだよ」
、、
、、、
「しゃべったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?????」
また叫んでしまった。しかも盛大にさっきより。
みんなこっちを見ている。
先生が声をかける。
「むらかみぃ、、寝不足なのかぁ、、?体調悪いなら保健室に行ってもいいぞ。」
今日は学校を早退した。




