【プロットタイプ】吹き溜まり
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
最後に行き着くあの場所でも居場所がないと言うのなら、本当の意味で何処にも居場所なんかないよ。
鏡花がいじけている。俺はどうしても確認したい事があって、午前中は別行動していたのだが、話によると、途中から昼に予定していたうどん屋が閉まっていた事、代わりに選んでいたチェーン店も閉まっていた事が原因であるらしい。
その腹いせにタピオカミルクティーをの飲もうとしたのだが、ストローを刺した途端、中身があふれて服を汚してしまったらしい。俺が来た時には中身を吸い上げているせいか、不機嫌なせいか、頬袋がパンパンに膨れた状態で飲んでいた。
別に此方に当たり散らす事はなく、睨むような真似もせず、ただひたすらに無口になるのだ。あとは真顔でいる事が多い。これが俺に非がない時の鏡花のいじけ方だった。
此方からの慰めを必要として無さそうだったので、俺は俺で好き勝手に振舞っていた。
「本屋寄るけど、お前も来るか?」
「行く」
そう言うと二つ返事で立ち上がった。
誘ったは良いが基本的に別行動。見たいもの、欲しいものはそれぞれ違う。俺は鏡花と出会う前に探していた本を探しに掛かったのだが、この店舗でも見つかる事は無かった。
諦めて鏡花を探すと、彼奴は少女漫画、レディースコミックの売り場にいた。視線の先には出版社が同じでジャンルの違うコミックが、正面を向いている。しかし彼奴が熱を注いでいるのはただ一つであった。
――馴染めないのは、この街だから? それとも私が私だから?
「私、今日は何処からも爪弾きにされたの。神に祈っても、やってない店は多々あった。居場所という居場所はそうした意味では無かった。けども」
鏡花の目が此方を捉える。じっと此方を向く。
「あの漫画に登場する場所は、今の私が行くべき場所ではない。あれは本当に吹き溜まり。何処にも行く場所がなくて、帰る場所もない人が最後に行き着く場所。誰も彼もが入り浸れる場所ではない」
其から一呼吸置いて、ただ淡々とこう言った。
「あの場所からも弾かれたら、本当の意味で居場所なんか無いよ。全てに置いて必要とされず、最後の最後で唯一全てを甘やかしてくれるのがあの街なんだから」
好きだったものが離れる時ってあるじゃないですか。
新しい推しが出来たとか、飽きたとか、そうやって好きなウエイトがズレるというか。
ズラした本人(ファンとも言う)はそこまでダメージないけども、された方(所謂、推し)は居場所を一つ失ったのと同義なのかな。
行くのを辞めてしまったのは、本当に体力的な問題なのかな。待っていて下さったのかな。そう思うと何となく罪悪感があります。
あ、神社の話をしてます。
ちなみに私の勤め先のお膝元は、強烈な縁切り系列の神社が近くにあり、切られたり繋がれたりが激しい人生を送ってます。
凄いね!! 伊達じゃないよ!! ○○○○○!!
それで切られた側に対しては、神様的には新しい縁を、居場所をお与えになりそうだけど、そうじゃなかったらどうなるのかなって思って書いた話。
昼間普通に学校や会社行って、
『恋人とかいないし、テレビつまんないし、不景気だし、人生ゴミ。でもまぁ、良いか……』
みたいな人はそもそも寄り付かない。
なんだかんだでこの人生受け入れているし、持ち札で生きていくしか無いって分かってる人だから。
自分の家こそが自分を受け入れてくれる居場所だから。
でもそうではなくて、
家にも学校にも会社にも居場所がない!!
誰でも良いから凭れ掛からせて!!
ダメな自分を受け入れて、『いいよ』って言って!!
そう言う人を何処までも甘やかしてくれる街ってあるんですよ。夜の街とかその典型で。
多額の金さえ払えば、全て許される様な世界。
ぶっちゃけそこでさえ、社会のルールを極限まで甘く、緩くしたあの世界でさえ『居場所がない』っていうのは、本当の意味で居場所がない。
それはある意味、本人が助けて欲しいとさえ、思っていないのかも知れない。
だから皆、居場所がなくて死んでいくんだろうな。誰からも見向きもされないで。




