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相思相哀

 もう君がいないと生きていけない。私は、俗に『依存』という状態だろう。君のためにだったら何だってできるだろう。君が言うんだったら、殺人でもできる。それだけ依存しているんだ。だから、君が死んだときにはひどくショックを受けた。


 君は私に手紙を遺していた。その一節に「君のことが好きすぎるから、死ぬことにした。でも、君にはこちらに来てほしくないよ。いつかまた、こんな好きにならずに会えたらいいな」とあった。好きすぎるから死ぬ、って君は突飛なことをするよな。読んでいて、温かいものが落ちるのを感じる。追わないでと言われても、私には君が全てなんだ。こんなこと部外者に言わせれば、手紙に遺されてる通り生きろ、とか哀れみの目を向けてくるだろう。そんなこと私には全く刺さらない。君の元へ行ってしまおうか。


 仮に君の元へ行くとしても、手ぶらで行くのもなんだか失礼だろう。だから、何があってもいいように、手紙を書いている。


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