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無味無臭

 君のための毒を手に入れた。これがあれば、君を確実に仕留められる。なんでこんなことしなくてはならないんだろう。本当ならあまり乗り気ではない。でも、これは幸せになるためなんだ。



 先日から、家のポストに私宛の封筒が届くようになった。そこには命令が書いてある。例えば、挨拶をする、花に水をやる、木を枯らす、万引きをする……といった風にだ。だんだん命令が大きくなっていった。でも、その行動をすることで幸せなことが起きた。だから、どんなことでもしてしまう。そして昨日、君を殺す命令が来た。

今日、毒が届いた。これで殺せということだろう。


 君は水筒をおいてどこかにいく。その隙に毒を流し入れる。これで死ぬだろう。戻ってきた君が水筒の中身を飲む。君に何の変化もない。きっと遅効性なんだろう。これでもう君とはお別れだ。だから、ぎゅっと抱きつく。君は困惑している様子だ。でも、構わず抱き続ける。


 さようなら。次会うときは、私を幸せにしてくれる要因であってほしいな。


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