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決意と誓い

何とか予定通りに書き終えました!


今回は少しシリアスを含みます。

「おぉ!我が愛しい娘のフリーデよ!目が覚めたか!!」


夢でフリーデの記憶していた情報を知った儂は直ぐに目が覚めると夢の中に出てきた我が産みの親である父上と母上、そして数少ないバインリッヒ家の使用人達が涙を流しながら儂を取り囲んでいた。


目が覚めたらバインリッヒ家の人達に囲まれてることに儂は何がどうなっているのか理解が出来ず呆然としてる最中にも母上が優しく儂をベットから起き上がらせる。


「フリーデよ。何処か痛いところや息が苦しくはないか?」


「···」


「フ.フリーデ?もしかして耳が聞こえないのか!?大変だイルザ!今すぐ医者を!!」


儂が呆然としていると父上であるゲオルグが顔を真っ青にして騒ぎ始めた。

父上の姿を見た使用人達も大慌てで薬箱や濡れたタオルを用意し始める。


父上の叫び声で我に返ったが儂が呆然している間に何だか余計な騒ぎになっておるようだしここは早めに収めないと不味いのう。


「ちちう……お父様。そんなに慌てなくて大丈夫です」


「お.おぉ!!フリーデ~!!」


笑みを浮かべながら喋った後、固まった父上だったがすぐに涙や鼻水を流し始め儂に勢いよく抱きつく。


だ、大の大人が娘の声を聞いたぐらいど泣きじゃくるではない!!

それと後ろで使用人達も泣いてるのはもらい泣きなのじゃろうか?


「本当に身体は大事ないのですかフリーデ?」


今儂が出せる力で抱きつく父上を引き剥がしていると椅子に座る母上が心配そうな顔で優しく語りかけてくる。


「はい……身体は元気ですお母様」


「フリーデ……本当に良かったわ」


母上は瞳からキラキラと涙を流しながら儂を優しくそして力強く抱く。


儂は自然と母上と引き剥がすのをやめた父上に返すように抱きつくと何故か瞳から熱く濡れた感触が頬を滴る。


そう。儂は涙を流しているのだ。

悲しくもないに何故涙をながしているのかと疑問に思っていると頭にある場面が走馬灯のように駆け巡る。


何故母上達がこんなにもこの娘を心配していた理由はこの娘が当時必ず死ぬと言われていた流行り病に掛かってしまったからだ。

詳しく話すと当時10歳になったばかりの娘は突然流行り病に掛かってしまった。

この流行り病はトロキア王国で流行し貴族や平民等多くの人々が掛かった。

掛かれば高熱に身体に激痛が走り最後は死に至り掛かれば必ず死ぬと言われていた。

そんな病に掛かってしまった娘を父上·母上·使用人そして領民達が一丸となり娘の看病をしたが娘の容態は改善することはなく医者はもしかしたら今後目覚めない可能性もあると言い父上達は絶望した。


だが父上達は諦めずに介護を続けてそして一月が経った今、儂が憑依した娘は目覚めたのだった。


こんな過去が合ったとは……この娘や今周りで泣いている人達は悲しいじゃろうな。

なんだって目覚めたのがお主らが知っている娘ではなく他の世から来た儂が憑依した娘なのじゃから。


今は居ない娘も両親に会いたいだろうにこんな老いぼれに身体を取られるなんて今すぐにでも身体を返してやりたいがその娘はもう何処にも居ない。


お主らの娘はもう居ないことを伝えないといけないのに儂の口は閉じたまま。


……言えるはず無かろう。

絶望の淵に立たされていた者達がやっと思いで目覚めた娘が別人だと知ったら次こそは絶望の淵に落ちてしまう。


儂も前世に息子が居る身だったから分かる。

愛しい子が死んだと聞いたら悲しくて儂なら切腹しているところじゃ。


そんな思いはさせたくはない。

なら……娘には悪いが儂がバインリッヒ·フリーデになろうではないか。

何故なら娘の記憶の中である記憶を儂は見た。


その記憶は病で意識がない中、娘が育てくれた両親や使用人そして領民達がこれからも幸せな生活が送れるように祈っていた。


今はなき娘の意思をこの儂が受け継ごうではないか。


今は儂はここに誓おう。

亡きバインリッヒ·フリーデの意思を受け継ぎお主が守ろうとした物をこの「天下無双」と言われた儂が必ず守る!!


だからバインリッヒ·フリーデよ……。

どうか安らかに……。


誓いを立てたフリーデの今後に期待してください!


次回の投稿は月曜日の時間は未定です。

※それまでに次回を書き終わらせます(他力本願)

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