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僕
目蓋を開く。
また、やってしまった。
自責の想いだけが僕を支配する。
僕は、時々、無茶な戦いをしてしまい、その場に倒れて夢を見る。
その代償のように記憶が抜け落ちる。今回は何を失くしたのだろう。
記憶を巡らせながら、目の前に落ちている大剣に手を伸ばす。
レーヴァテイン。
誰かが僕の剣をそう呼んでいた。
何処でどうやって手に入れたのかは覚えていない。
僕は、荒野を歩き、ある国を目指していたんだ。
僕のお姫様があの国にいる。
どうやって此処まで来たのかは・・・思い出せない。
何処でお姫様があの国にいると知ったのかも思い出せない。
ただ、僕は命に変えてお姫様を守る。
そのために生かされていることを知っている。
だから、あの国に行くんだ。
この、レーヴァテインと共に。
表紙絵を描いていただきました。