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カインの正体

遅くなってしまい、すいません!

 カインが使った魔界術は本来人間には使えない術だ。古代神話に出てくるサタンが地上を侵略しにきた時に使用した術だ。神話の中にしか出てこないし実際に見た者も使った者もいない、だから魔界術は通称神話術とも呼ばれていた。だがナナはカインが使った術を魔界術だと判断した。誰も見たことも使った者もいない術を一目見ただけで当てた。いったいなぜだ?それを知るのはナナしかいない。


「貴様、正気で言っているのか?」

「あぁ、正気だとも。で、なぜ魔界術を知っている?」

「私が大魔導士と言われる所以は過去に行われた天界戦だ。その時に魔界術を知った」

「天界戦か、懐かしいな。あの時天界が勝ったのはナナさんのおかげってわけか」


 天界戦ははるか昔に行われた、伝説の戦いだ。この戦いで勝利した天界はすべての界を支配する権利が与えられた。しかしこの権利はその後に行われた魔界戦で、奪われたと同時に効力を失った。それ以来魔界と天界は双方ともかかわりあうことは無くなった


「そうなるな。迷惑をかけたか?」

「いや、まったく」


 ナナがなぜ魔界術を知っているのかなぜカインが魔界術を使えるのかは、二人の間では解決したがレンには何が何だかさっぱり分からなかった。


「つまりどうゆうこと?」

「つまり二人とも最強ってこと」

「あぁ、なるほど」


レンには何も伝わっていないことぐらい二人にはわかっていたが今急いで話すことではないので、あとでゆっくり話すことにした。今は目の前の状況を何とかしなければならない。おそらく、ゼロはまだ生きているだろうし、ミコトの生存状況も確認し、ルイの手当てもしなければならない。またシェルターにいる生徒もどうにかしなくてはならない。やることしかないため、話している状態ではなかった。


「あ!そういえばさ、なんでレンとナナさんは魔法が使えるの?」

「ナナさんが使えるのは当たり前だろ?」

「いや、私は固有魔法も固有魔力も持っていないぞ。」

「え?マジ?」

「私はアバロン帝国で特異粒子(ファインド)の研究をしていたんだ。そしてその特異粒子を体に埋め込んんだものを聖域者(フロンティア)と呼んでいた。そして私はその聖域者の一人だ。」


 カインは納得がいかなかった。確かに移植された者なら魔法が使えるのは分かる。だがなぜ元の者たちよりも高度な魔法を使うことができるのか?確かに魔法は磨けば磨くほど技術が上がっていくものだが、ナナのような無詠唱浮遊魔法などは、開拓者の者でも25年はかかるほどの魔法だ。移植されたのがいつだかはわからないが、普通に考えれば25年前に移植されたことになる。だが25年前は開拓者(クリエイターズ)の捕獲と収容は行われていないのだ。だとするとナナの異様な技術は一体どうやって手に入れたものなのかどうしてもわからなかった。


「ナナさんの言ってることが本当だとして、移植されたのは普通のじゃないよね?」

「あぁ、開拓者の中でも特に技術が高い者の特異粒子を移植した」


 その時、カインが発動した術の中から声がしているのに気がついた。やはりゼロは生きていた。これは決しっていい状況ではなかった。


「やっぱり生きていた」

「まさか、魔界術が使えるなんてな…想定外だったぜ。ただの中級魔道士だと思っていたが…お前、何者だ?」

「俺のことを忘れたのか?ゼロ」


 カインから凄まじい量の魔力が溢れ出ていた。それを察したナナとレンはその場から撤退することを決め、退却体制をとっていた。


「2人とも撤退するならルイを助けに行ってよ。後、シェルターの子たちもね。君たちなら簡単でしょ?よろしくね」


 ナナとレンは黙って頷き、その場を後にした。


「さて、ゼロくん?俺のこと思い出した?」

「悪いな、全く思い出せない」


 ゼロが魔法陣を展開した瞬間、カインが放った魔界術がゼロに直撃した。そのまま吹っ飛ぶゼロを今度は地に叩きつけるように重力操作術を発動した。勢い良く地上に降ってきたゼロはボロボロだった。


「ここまでしてもわからないかなぁ?」

「な、なんなだよ、お前…なんでこんなに強いんだよ…」

「俺はユーク・カイン、アルスタ王国の王だ」


堂々とハッキリ言ったカインの姿を見て、ゼロはようやくカインのことを思い出したようだ。


「あなた様は…魔界王、カイン・ゼルク・サタン様!?」

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