ジャッジメント育成学校〜危機と完成〜
学校完成前日、問題は発生した。それは深夜の話だった、唐突に反国家組織が学校を攻撃してきたのだ。カインは報告を受けすぐ学校に向かった。そこには魔道防護障壁を使い被害を抑えているルイがいた。だがルイの魔力も限界のようだ、相手は1人だった。カインは闇魔法の詠唱を始めた
「混沌の使者よ我を糧にこの地に這い出でよ!召喚獣アルガイス」
闇魔法の中級召喚獣、これがカインの限界だ。これより強い召喚獣はまだ契約できない。相手もこちらに気づき詠唱を始めた。
「我に刃向かうものに裁きを…召喚獣ユグドラシル」
カインは驚いた。光魔法の最上級召喚獣ユグドラシル、こんなやつを召喚できる奴がいるなんて…カインは死を覚悟した。カインの召喚獣はユグドラシルが召喚されたと同時に消しとばされた。ルイの防護障壁も砕かれ、もうなすすべがなかった。ユグドラシルの攻撃が来る。反射的に目をつぶった瞬間、凄まじい勢いで何がが飛んできた。振り返るとそこには1人の男が立っていた。
「この国の護衛はこんなこともできないのかね〜、大丈夫か少年?」
差し出された手を掴み立ち上がった。少年といわれたが、見た目はカインと同じくらいか、少し下くらいだろう。
「あんた何者だ?」
「俺はレン、通りすがりの魔道士だ!」
通りすがりの魔導士にしては、実力は確かなものだった。こいつは無詠唱で魔法を放っている。無詠唱魔法を使えるってことは相当な魔力の持ち主だ。詠唱は魔力を半減する効果があるため、詠唱を省くと魔力の発動時間が短くなる分魔力の消費量は倍になるのだ。だから詠唱を省く者は極めて少ない。それなのにこいつは無詠唱魔法をどんどん放っていく。人差し指を立て魔法陣を出しそのまま相手に向かって弾く、弾かれた魔法陣はに魔法陣を展開した者の合図と同時に発動する仕組みだ。
「ほら、どうした?さっきまでの勢いは?」
魔法を放ちながら相手に向かって話しかける。三流魔道士にはできないことだ。だが相手もただ者ではなかった。相手はレンが放った魔法を放ったと同時に消滅させた。魔法を無効させる魔法強制終了、全魔法の頂点に立つ最難関魔法の1つだ。カインは自分が情けなく思えてきた…自分が思い描いていた夢は自分には完成させることができない…そのことに気づいてしまった。気づくと戦いは終わっていた。相手が撤退し、学校は守られたがカインの心は砕かれていた。ルイがカインに近づいてきた。
「お前、じぶんの仲間を見殺しにする気か?守りたいなら無理でも限界までやってみるもんだろ?」
返す言葉が無かった。まさにその通りだカインは倒れる仲間を助けられなかった、それどころか助けられてしまった。王として、大総統として情けなかった。
「守りたいものや手に入れたいものがあるならそれなり力がなくちゃな」
だがこの国にカインやルイより強い奴はいない。それにつよい魔導士を雇うだけの力も金もない。国家安全保障連合結成計画はまだ始動したばかりのため国民からの支持がない。そのため、国家安全保障連合日あてられる費用はそう多くはなかった。
「この国には俺らより強い奴はいない…誰にも頼めないんだ」
「目の前にあるチャンスを逃すつもりか?困ってるんだろ?」
この人が?確かに強いが次元が違いすぎる。中級魔道士と最上級魔道が釣り合うはずがない。
「釣り合わないだろ...」
「釣り合わなきゃ教えちゃいけないのか?強い奴に学んで何が悪いんだよ」
この人は本気で言っているのだろうか?それともからかっているのだろうか?この人いったい何者なんだ?どこからきたんだ?なぜ助けた?謎は深まるばかりだった。
「まぁあんたにその気がないなら、俺はどこかに消えるさ」
謎は多くても自分から協力していいと言っている人を見逃していいことなんてないはずだ。カインはレンに頼むことにした。
「俺たちの教師になってくれないか?」
「フッ…いいぜなってやるよ」
その日からカインはレンの魔導訓練を受け始めた。 翌日学校は無事完成し入学式が行われた総生徒数39名がこれから聖民になるために魔導訓練と体術を学んでいくのだ。 次の日早速聖民試験が行われた。とりあえずカインに魔法を当てれば一次試験は合格とし二時試験はルイに魔法を当てれば合格とした。結果14名が合格した。最終試験として魔法のみのバトルロワイヤルを行いことにした。この試験では7名合格者を出すことにした。残った者は
アリア・ハーミラ(15歳)【女】
ライト・フラン(16歳) 【男】
マリア・ユリアナ(13歳)【女】
レイ・カリアル(17歳)【男】
カイト・シーファ(14歳)【男】
ミカ・クラン(17歳)【女】
キリナ・サトライト(16歳)【女】
この7名とルイ、レン、カイトの3名で無事にジャッジメントは結成されることになった。残念ながらなれなかった者とそのほかの希望者は聖民軍の戦士として聖民と連携し戦うことになるのだ。