反逆者から国王に
初投稿です。文とか内容とかおかしかったら是非言ってください。
書斎で書類にサインをし続けているユーク・カインはふと自分の歩みを振り返っていた。自分はどうして大総統という位に着けたのか。反逆者であった自分に何があったのか振り返っていたのだ
それは今から20年前の事
この世界で唯一魔法が使える一族を世界は開拓者と名付け全世界の発展と繁栄に役立てていた。しかし、世界が栄え始めると大皇帝は開拓者を邪魔だと思い始め、反乱を起こさせた。開拓者がいる国から反乱は広がり、事態は収拾のつかない状態になっていた。この事態に大皇帝は反乱を止めるための軍、制裁者と法律を作った
界法第107条『一般国民は、開拓者への攻撃は一切禁止する。またこれは世界の共通の法とあると同時に各国の最高法とする。これに反した者は制裁者により処罰される』
しかし、一向に収まらない反乱に大皇帝は開拓者に対抗する国単位の自己防衛組織として国家安全保障連合国軍を結成させた。これにより開拓者に対して国がこうげきできるようになったが魔法に一般人が敵うわけもなく一週間で敗戦し界法第107条も撤廃され、大皇帝はそそくさと皇帝の座を孫に受け渡し姿をくらました。
大皇帝が変わってから1カ月が経った頃今まで開拓者と呼ばれていた者たちは反逆者と呼ばれていた。
反逆者の子供は国家に対して反逆心を抱きかねないので、発見し次第確保するように法律で決められていた。子供だけでなくその親も同様に確保されていた。
そんな中、浜辺に1人の少年がいた。ユーク・カイン、この子の両親はつい最近アルスタ王国に捕まってしまった。しかし彼はその事を知らなかった。彼の両親が捕まる直前に彼は知りありの開拓者の家に預けられていた。
少年が両親のことを知ったのは彼が15歳になったときだった。国から一通の手紙が届いた。
【ユーク・カイン、貴殿の両親のことについて話がある翌朝国王城に仰せ願う】
短すぎるくらいの文だった。手紙と言って良いのか?と思うくらい短かった。が、内容は非常に重いものであった。カインには2つの感情が渦巻いていた。両親がまだ生きていたという喜びと自分が反逆者の子だとバレているという恐怖。しかし国王城に行かなければこれまで育ててくれたおじさんやおばさんに何をするかわからない。カインはおとなしく向かうことにした。
第一声は衝撃が強かった。両親のことから始まるのかと思っていたがそうではなかった。偉そうに座っていた王様が王の象徴である王冠を外し
「この国の王となり国民を守ってくれ、願わくばお前ら反逆者の問題を解決してくれ」
カインはまさかの王の言葉に驚いた、しかしよく考えると今まで散々差別しときながこいつは何を言っていんだという気持ちなってきて
「いゃ〜無理ですかね、僕の両親はあなたに捕まってるんですよ?よく考えてから言ってくださいよ」
憎しみのこもった笑顔ではっきりとゆっくり言った。しかし、王は一切引かなかった。それどころか新たな提案をしてきた
「ならば、反逆者に国を乗っ取られたことにする。さすればそちの両親も解放できるであろう」
なぜそ考えに至ったのかわからないがこの王は何かに追われてるのだということはすぐに分かった。
「いや〜それじゃ、俺がただの犯罪者になって終わりじゃないですか?」
「王になれば両親を助けられます」
「あの〜貴方はだれですか?」
「それに貴方の両親が捕まったのは王のせいではなく反乱を起こしたあなたたち犯罪者なんですよ。いう
ならばあなたたちがこの問題を解決するのは普通でしょう」
人の話を無視しながら出てきたこの男の言うことはあながち間違えではなかったカインの両親が捕まったのはここに居る王のせいではない。反乱を起こした開拓者と反乱を起こさせた初代大皇帝のせいだ。しかし、それと事態収拾を任されるのに関連性は感じれなかった
「そうじゃ大臣の言う通りじゃよ。な、王になってくれぬか?」
カインが王になることは簡単で両親を助けるとこも簡単だった。しかし問題は開拓者のほうだ。一国が謝罪したところで収まる問題でないため15歳のカインにはどうしていいのかさっぱり分からなかった
「答えは今日じゃなきゃダメですか?」
「いや、明日でも構わない」
「じゃあ、一晩考えます」
帰り道、カインは酷い光景を見た、反逆者の子が捕まり連行させられていたのだ。俺は心が締め付けられた、あんな幼い子が親から離されていく、それなのにだれも止めようとしない。当たり前かのように見ているだけだった。カインは決めた、自身が王になりまずはこの国に収容されている人を全て解放する。
翌朝答えを出しに俺は城に向かった。
「俺は王になってこの国に世界に収容されている開拓者を全て解放する」
「すべてということは開拓者の反乱問題も解決するのじゃな?」
「もちろんだ。解放してすぐに捕まっては意味がないからな」
カインが世界中の開拓者を解放できれば昨日見たような残酷な光景も減るだろう。そのためにはまず反乱
を止めなければならない。
「そうか、これで心置きなく辞任できるな」
「それはどういう意味ですか?」
「実はな、お前のことは前から目をつけていたんじゃ。いつか利用しようとな」
どうやらカインは前から目をつけられており、どうあがこうとこの国王となり、開拓者の解決をする運命だったらしい。
「そんなのありですか?」
「ありじゃろ?」
なぜカインに目を付けたのか興味すらないが、そんなことにきずかないカインではなかった。実はカインもこの国に入った時から国が抱える問題に気付いており、カインもいつか利用しようと考えていた
“はぁ?こんな低ランクの王に?フェル皇国も落ちたもんだね〜”
「でもなんで今なんですか?」
「次の上層王会で案を持っていく必要があったんじゃ。わしの年になるとプレッシャーに勝てなくての、もう、上層王会に参加すらしたくなかったんじゃ」
そんな理由で王座を置けられたはこの国の国民も大変だなというのが感想だった。いまのカインの頭の中は、自分が世界を支配する計画でいっぱいだった。