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最終回/妙倫城再来
ある日友人に勧められて、妙倫駅に来た。
私が思わずニヤつくと、友人は不思議な顔をしていた。
不思議がる友人に妙倫城の設計図を見せると、なぜおまえが持っている?と、ますます不思議がられた。
ああ楽しかったなあ
そのあと釣山で墓参りもした。
3年後、21歳となった私は、釣山武将隊に立候補した。
迫力たっぷりの合戦演武では、あの時代にいたころの武術を駆使して戦った。
「大手柄じゃー、褒美を取らす」
そんな殿の声が聞こえた気がした。
私も心の中で、
「頑張ります」
と答えた。
深入りしすぎて大怪我をしたことも思い出した。
ありがとうみんな
この後私は、どこにも転生することはなかった。
ちなみに釣山殿は1652年4月18日に亡くなったそうだ。
毎年墓に手を合わせ、冥福を祈った。