秘境駅で
私の名前は吉野猿智
1999年生まれの18歳だ。
猿山在住の秘境駅鉄で、今日は釣山駅へ向かう。
まず山林新幹線で北林へ、そこからは普通列車のワンマン1両列車が来る。
しかし、この列車は釣山駅を通過する。そのため、釣山駅の隣の妙倫駅で乗り換える。
釣山につくと、辺りは全面雪景色。ホームも雪で埋もれているほど。寒くなって駅舎で休んでしまった。
目が覚めると全身甲冑の鎧武者たちに囲まれている。私も全身甲冑で刀を持っていた。
どうやら私は釣山城守備軍部隊長のようだ!
今、出陣の合図が出された。 皆、「やー」と叫びながら、山を駆け降りる。
本陣から「かかれい!」と合図が出された。
私は350余の軍勢を引き連れ、敵中に斬り込む!
しかし、わが隊は敵に押されている。
なんせ初陣で先陣だ。仕方ない。
そのころ、味方武将川上守可が敵に加勢した
追い詰められた私は最期の突撃と思い、敵陣の中に突っ込む。
刀を振り回しながら、私は思った「家に帰りたかったなあ」
その時、憎き川上が見えた。
「裏切り者の田舎侍めー!」
そう叫びながら川上に斬りこんだ。
川上は「小童めがー」と叫びながら倒れる。
その傷は斬傷3か所、刺し傷2か所、矢傷5か所という凄まじいものだった。
川上の首を落とし、原淵頼久も討ち取った。