エピローグ
「ついに明日から夏休みだぁぁあ!!いや、正確には今この瞬間からか!!」
「おいおい、夏休みって言っても俺達大学受験があるから遊べないだろ」
「バカ!だからこそ遊ぶんだろうが!高校最後の夏休みに遊ばないなんて一生後悔するぞ!!」
「バカはお前だ、夏休みで差がつくんだよ」
高校生二人組が信号待ちをしながらあーだこーだと言い合っている
「なぁ、今日久しぶりにお前の家に遊びに行ってもいいか?」
「え、いや、俺の家...というかあの辺何も無いし楽しくもないだろ」
「ハァ〜これだから田舎者は...そこがいいんだろ!俺みたいな都会っ子はそういうとこに魅力を感じるの!無い物ねだりってやつ?」
何を言っても断われなさそうだなと観念し、渋々承諾した
「それじゃ今から1時間30分ほどの電車の旅へお付き合いください」
「お前よく毎日通えてるよなぁ、ほんと感心するぜ」
「都会っ子とは精神力が違うんでね」
夏休みの予定、今日部活があるため遊べなかった友人達の事、先生の愚痴、そんな話しが出来る友達と電車に乗っていると1時間30分というのはあっという間に感じられた
しかし向こうはどうやらそうは感じなかったらしくとても疲労した様子だった
「ハァほんとすげーわお前、俺こんな電車通学一日でも無理」
学校を出てすぐは元気一杯はしゃいでいた青年はフラフラとした足取りで改札を出る
「俺自転車こっち止めてるから」
「あ、ちょっと待て!喉乾いた!自販機!」
「あー、自販機はここからちょっと行った所にあるわ。」
駐輪場から自転車を取り、徒歩の友達に合わせて隣で自転車を押しながら歩く
10分程歩き、ようやく自販機にたどり着いた
「いやぁ〜、ここまで自販機ないと流石田舎って感じだよな」
「馬鹿にしてんだろ」
「してないしてない、非常に田舎らしくて素晴らしい」
「絶対馬鹿にしてる」
そんな会話をしながら陽気な方の青年が財布を鞄から取り出し開けたとき小銭が散乱した
「あーーー!!そうだ破れてるんだった!えぇ?酷くなってる!嘘お!?」
「何やってるんだよ!切符買うときはこんな事になってなかっただろ」
「あの時は気を付けて取り出したもん!今は完全に気を抜いてた!いいから拾うの手伝えって!高校生にとって100円の損失でも大きな痛手なんだからな!」
「それはお前がバイトしてないからだろ...」
やれやれという感じで仕方なくしゃがみ込んで小銭を拾う
すると背後から一人の女性が声をかけてきた
「あの、これ」
差し出された手のひらには小銭がいくつか乗っていた
「あ、僕のです!すいません、ありがとうございます!」
「いえいえ...それじゃあ」
と女性は小銭を渡し、ニッコリ微笑むと去って行った
その背中を二人でボーッと見送る
女性の姿が遠くなった頃に陽気な方の青年が突然大きな声を出した
「おい、見たか!めちゃくちゃ美人だったな」
「あ...あぁ...そうだな」
「うわぁ〜いいなぁ〜、俺もあんな人と付き合いたいなぁ〜」
「...あの人とお前じゃ住む世界が違うんじゃないか」
「何ぃ!?まぁそりゃあ、あのお姉さんから見たら俺なんて所詮は高校生のガキか...」
「いや、そういう意味じゃなくて...」
「ん?じゃあどういう意味なんだよ!」
「さぁな」
「なんだよそれ!クソー!見てろよ!はやく大人になって美人と結婚してやる!!」
そんな友人の叫びに笑いながら、ふと遠くにある女性の姿を見つめてみた
向こうもこちらを見ているように見えた
「言うこと聞かない子は魔女に連れていって貰うよ!」
二人の青年の側で子供が母親に叱られていた
魔女が住むという伝説が残る町
その魔女が住んでいると言われている山の登山道途中の休憩所の木のイスには何処の誰だかわからない
男女二人の名前と相合傘が彫られていた
まずここまで読んでくださった方。ありがとうございます
初投稿なので自分でも思っていた以上に文章力がないなぁと実感させられました
今後も作品を投稿していけたらと思っているので
いつかスキルを上げてまたこの作品をもっと読みやすいようにリメイク出来たらなと思います。
改めて最後までお付き合いいただいてありがとうございました。




