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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

BL短編集

初恋が甘酸っぱいとかありえないから

作者: 藍上央理

<プロフィール>

商業では粟生慧で執筆しています。

おもに電子書籍ではBL中心です。

商業の内容はほぼエロです。

 初恋が甘酸っぱいって言ったのは誰だ。

 そんなものあるわけがない。

 キャッキャウフフと腕組んだり、引っ付いたりして楽しんでる馬鹿な男女はまだしも。

 俺は決してそんな風になったことがない。

 だから、お前と汗まみれになって、技を競い合って、勝ち負けに有頂天になって、肩を組み合って、仲間意識を強めている。


 清信……、お前の肩、広くてそれでいてなめらかな筋肉がまるで豹のようにしなやかだ。

 ずっと触れてたいよ……。

 おまえの匂いも好き。汗の臭いも、シャワー浴びた後のせっけんの香りも。きっと、あそこの匂いも俺は好き。

 ボールを両手で受け止め、ハイジャンプしながらパスした時にあらわになる脇も好き。微々とした脇毛に舌を伸ばして、俺の唾液でぐちゃぐちゃにしたい。

 汗をかいてうっすらとランニングシャツに透ける、小さな突起がとてつもなく俺を誘っていて、前歯で軽く齧ってしまいたい。


 辛くて、苦くて、切なくて、恥ずかしい。


 お前がそばに近寄るだけで、俺は理性が吹き飛びそうになる。

 気持ちを誤魔化したくて同じ部活を始めたのに、自分でドツボにはまった感じだ。

 シュートが決まったときの笑顔を独り占めしたい。

 こんなに近くて、すごく遠い。

 お前が欲しくて醜くなる自分がすごく恥ずかしくて、絶対お前に知られたくない。


 ほんと、誰だよ。初恋が甘酸っぱいなんてほざいたのは……。

ご感想お待ちしております。

なお商業収録作品は除外しております。

「キミイロ、オレイロ」関連作品のみ。

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