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騎士とレアードゼリー ☆

どがつくほどマイナー?

 例えば君、この世の中で至上のひと時と言えばなんだろうか。


 恋人とすごす甘い時間と答えるものもいるだろう。

 友人と送る休日の一時と答えるものもいるだろう。


 私の──いや、私たちの場合、それは仕事が終わったその瞬間だと挙げるものが

ほとんどのはずだ。


 自分で言っていて少々悲しくなるのだが、書類の山や面倒事から合法的に逃れられるその瞬間は、とても人々の手本としてはふさわしくないほどに俗っぽい感情に塗れ、そしてさも物語の主人公の騎士かのように光り輝く笑顔を浮かべてしまうのだ。


 ──本来騎士としてあるまじき行為だが、騎士である前に人間なのだ。


 もっとも、騎士をクビになり冒険者になった今でも、至福のひと時と言えば依頼を達成した直後であることは疑いようがない。より正確にいえば、一仕事終えてあの喫茶店に向かうときであろうか。


カランカラン


「ようこそ、《スウィートドリームファクトリー》へ」


「いらっしゃいませ! ぴかぴかの騎士様!」


 涼やかなベルが森に響くと同時に異国人のマスターがさわやかな笑顔で出迎え、そして可愛らしい少女が元気いっぱいの笑顔をこちらに向けてくれる。


「やぁ、また来てしまったよ」


「おや、セインじゃないか」


 お菓子と花の甘い香りがこれから到来する至福のひと時を予感させ、茶髪の女戦士の友人がこちらに気づきひらひらと手を振っている。


 そのなんとも平和な光景に自然とほおが緩んだ。


「どうもー。お邪魔しまーす!」


「……おお!?」


「うっは、本当にこんな立派な建物がここにあるとはねぇ! あ、マスター。その節はうちんとこのクズがご迷惑をおかけしまして……」


「い、いえいえ……」


 高くはないが低くもない背丈。わりとありふれた、どこでも見かけられる茶髪。軽そうに見えて実はいろいろ考えている──と見せかけて、やっぱりおちゃらけた雰囲気を持つ瞳。


 私と同じようなピカピカの騎士鎧に身を包んだ男が、へらへらとしながらぺこぺことマスターにお辞儀をする。まさか私がこいつと一緒に来るとは思っていなかったのか、エリィもシャリィも目をぱちくりとしていた。


「あ、あなたは……!」


「いつぞやの不良騎士じゃないか」


「やだねぇ、不良だなんて。俺のどこが不良だっていうのか。……本当に不良かどうか、今度一緒にお出かけして確かめてみない?」


 不良騎士、ゼスタがへらへらと笑いながら当たり前のように席へ向かう。当然のようにエリィの前に座り、そして口説き始めるあたり、こいつの肝っ玉はなかなか据わっていると思う。


「不良だな、どう見ても」


「あんまりチャラいのはもてませんよー?」


 女二人にばっさりと切られ、ゼスタは肩をすくめる。


 こいつの至福のひと時は、仕事帰りに仲間と共に女をひっかけることらしい。








「改めまして、自己紹介しときましょう。王都騎士団ジシャンマ支部副長のゼスタです。先日は本当に申し訳ありませんでした」


 キリッと真面目な顔をしてゼスタはマスターに挨拶をした。


 普段はへらへらしているが、これできちんと仕事はするやつなのだ。なぜ普段からまじめにやらないのかと不思議に思うが、どんなにサボってもやるべきことはやるから始末に負えない。


「いえいえ、こちらこそお手数おかけしましてすみません。結局無許可でお店やっちゃってたわけですし……」


「いいんですよ、あれはあくまで形式ですしね」


 先日の〝あいすきゃんでー”の屋台の事件。ゼスタはその後処理……というか、被害を未然に防げなかったことへの謝罪をしにここを訪れたかったらしい。場所がわからないからといって、わざわざ古都の出口で私を張っていたのだ。


 しかも、そのためだけに仕事を午前中で切り上げてきたのだというから恐れ入る。どんなに仕事が少なかったとしても午前だけで片付くほどあの書類の山は甘くないというのに。


「あのゼスタってやつ、まじめな態度もとれるんだな」


 エリィが少し感心してゼスタとマスターとの会話を聞いている。そりゃあ、出合い頭に女を口説く男がまじめに仕事をしていたら誰でも驚くだろう。本当に意外なことに、スイッチさえ入ればあいつは有能なのだ。


「最初だけだがね。すぐに元に戻る」


「そーいやマスター、彼女とかいる? こーんな色男、周りが放って置かないっしょ? どう? 今度一緒にナンパでもしにいかない?」


「……な?」


「……」


 エリィの目はどんどん冷たくなり、それこそムシケラを見下すような感じになった。その凍てつくまなざしに気づいたゼスタはウィンクをパチリと返し、エリィの手を取って薄っぺらい言の葉を紡ぐ。


「もう、ヤキモチやくなって。ちゃーんと、君とのデートの時間はとるからさ」


「……」


 無言でエリィは手を払った。本当に、ゼスタの頭の中はどうなっているのだろうか。


「あらら、不良騎士様、フラれちゃいましたね」


「なんのなんの。こうやって愛は育むものなのさ」


「……もしかして、恋愛経験豊富です?」


 シャリィの問いにゼスタはふっとうつむき、まるで詩人が恋人への唄を謡うかのようにして朗々と言葉を紡ぐ。普段荒くれ者どもを怒鳴りつけているからか、かなりはっきりとした明瞭な声だ。


「惚れた女は砂の粒よりも多く、泣かせた女は星の数よりも多い。注ぐ愛は海でさえ溢れさせ、空よりも広い気持ちで全ての愛を受けとめた。古都一番の恋の伝道師とは何を隠そう、俺のことよ!」


「師匠と呼ばせてください!」


「しょうがないなぁ! 伝道師直伝のオトナの恋の奥義を君だけにこっそり教え──」


「シャリィちゃんに変なことを吹き込むな」


「ゼスタ、私に君を牢屋にぶち込ませるような真似をさせないでくれ」


「お客さん、シャリィにはまだ早すぎますので……」


「いててててっ!?」


 エリィは剣の柄を手に取り、マスターは間に割って入り、そして私は奴の手首をひねり上げた。みんな考えることは同じらしい。


 ちなみに、これは以前シャリィから教えてもらったものだ。彼女の護身術がこういった形で彼女を助けることになるとは誰が思ったことだろう。


「なにいまの!? すっげぇ痛かったんですけど!?」


「秘伝の体術の一つだ。もっとも、ほんの末端に過ぎないがね」


「マジなんなのここ……」


 さすさすさすと手首をさすり、涙目になって恨めし気に見つめてくるが、年端もいかない少女を不良の道に引きずり込もうとしたのだから自業自得だ。


「おまえ、自分に彼女がいないからってひがむなよ!」


「あ、最近いい感じの人ができたんですよー?」


「……え?」


 ゼスタの仮面が剥がれ、わなわなと私に向けた指が震えていていた。


 見るな。お願いだから見るな。


 いい年して顔が赤くなるのが自覚できる……というか、こんな表情、こいつだけには見られたくない。絶対に元職場であることないこと言いふらすにきまっている。


「……マジ?」


「ええ。セインさん。例のブツ、用意できましたよ」


 マスターが裏手に周り、そそくさと何かを持ってくる。上等な木の小箱に……あれは封筒だろうか? 長方形の、機密文書にでも使われてそうな上等な紙の封筒だ。


 さっと受け取り、こらえきれずにその封を切ってみる。予想通り、中には何枚もの写真が入っていた。どの写真にも魔晶鏡をつけた可愛らしい女性──ユキ殿が映っている。


 教え子と共に野外調理にいそしんでいるところ。

 水辺で呆れたように教え子を見守っているところ。

 親友のユウカ殿と一緒に微笑んでいるところ。


「キャンプ中で映っている奴、全部もらってきたんですよ」


 ああ──最高だ。


「なにこの絵……魔道具? いや、こんなもん聞いたことがない。絵にしたってきれいすぎる。材質も不明。場所はこの森、か? だがこんな奇妙な異国人がこんな大量に来たという報告はない。そもそも、どこの出身だ? 身体の特徴も文化も衣服もまるで見たことがない。……マジでなんだこれ」


「おお、よく映っているなぁ。カナエもクスノキもいるじゃないか。こっちには小さくアミルもいる。あ、私もいるな」


「こうみると、ゆきちゃん先生食べてばっかですねぇ……」


「まぁ、あの人らしいじゃないか」


 ユキ殿も最近は張り切って調理の練習をしているそうだ。マスターたちの故郷はものすごく暑くてバテ気味だそうだが、クスノキが収穫した野菜や果物を食べたりして元気に過ごしているらしい。手紙には近況と魔晶鏡を気に入ったこと、そしてまた会いたいという旨が記載されていた。


 ──早く返事を書かねば。そう簡単に会えない以上、思いのたけを羊皮紙に思い切りぶつけねばなるまい。


「暗号文……? それも見たことない形式じゃん!」


「人の恋文を横から見るな」


 ゼスタが私の横から手紙をのぞき見て、そして三系統の文字の羅列に気付き眉をひそめる。


 ヤギョウさんからもらった魔道具があるから私はこの手紙を読めるが、そうでないものにとってはただの暗号文にしか見えないだろう。マスターたちの故郷の文字はひどく難解であり、おそらく文法含めた何もかもが私たちの言語と違うのだ。


 ……うん、見られるの恥ずかしいし、これからずっとこれでやり取りしよう。


「ねぇ、このしゃしん? ってのに映っている魔晶鏡の女の子から?」


「……まぁ、そうだ」


「うそん! どんだけ若い子捕まえたんだよお前!」


「私と同じくらいだぞ」


「マジでなんなんだ……!?」


 ゼスタはこの状況に頭がついていけないらしい。


 まぁ、私自身も彼女の年齢が私とそう変わらないことを知って驚いたものだ。二十になるかどうかにしか見えないし、この若さでカガクとやらの教師を務める才女なのである。これで惚れないほうがどうかしている。


「エリィちゃん、この黒髪の連中ってなんなんだ?」


「……内緒だ」


「じゃあ、この写真ってのは?」


「……マスター?」


 マスターがこくりとうなずくと同時にエリィが懐へと手を忍ばせ、すばやく何かを取り出す。四角い箱型のおしゃれなデザインをした魔道具だ。


 彼女がさっとそのレンズをゼスタに向け、スイッチを入れると閃光が目に飛び込んだ。


「うわっ!?」


 腰を浮かせながら剣を手に取るあたり、こいつも騎士だ。


「このカメラという魔道具は風景を写し取る。その結果がこれだ」


 エリィは魔道具を操作し、その小さな画面をこちらに見せつけた。半目の間抜け面をした茶髪の騎士が映っている。


 どうやらエリィはすでに報酬を受け取っていたらしい。


「謎の魔道具……見たこともない暗号……。わけわからん大量の異国人……それを騎士団(俺たち)に気づかせず手引きする実力……。秘伝の体術に加えて……あのカタブツセインにこんなかわいい彼女? マジでありえねぇ。何が起こっている? いや、何が目的だ?」


 ぶつぶつとつぶやきながらゼスタは考えているが、深く考えたって結論なんて出るはずがない。当事者の私でさえわかっていないのだから。


 よくよく考えたら元騎士的にいろいろと危惧して動かねばならない事態のような気もするが、どうせこれらのすべては──


「あのヤギョウという老人が関わっているといえば納得できるか?」


「ひぃっ!? おねがいしますまじでゆるしてかんべんして!」


「じいじ、なんでこんなに怖がられているんでしょうかね?」


「さあねぇ……」


「不良だからな。あの手の老人が苦手なんじゃないか?」


 未だにこいつがなぜこんなにもヤギョウさんを恐れるのか理解できない。












「おまたせしました。《レアードゼリー》です」


 さて、写真を広げ、懐かしい思い出に花を咲かせることしばらく。ゼスタがシャリィにまともな恋の奥義を伝授するころになって、ようやくマスターがなにやら素敵な見た目のものを銀の盆にのせてやってきた。


 ……まぁ、いつものように注文を忘れていたから、彼を責めるのは間違いだろう。


「おおお!? なにあのきれいなの!? 食べられるの!? マジで食べられるの!?」


 待っている途中にゼスタにこの店のことも話してある。甘いものなんて普通は信じてくれないだろうが、ゼスタは実際に〝あいすきゃんでー”や〝ざらだま”を口にしているからか、すんなりと信じ込み、そしてちゃっかり私のおごりにすることを約束させた。


 おごりでなければ、ユキ殿のことを言いふらすとぬかしたのだ。全く騎士にあるまじき所業だ。


 ……もっとも私も、ここの値段設定のことについては触れていない。私はもう騎士じゃないし、これでおあいこだ。


 高いものを奢らせたという罪悪感でいっぱいになるがいい。


「セインさん、ゼリーがお好きですよね。暑いですし、涼しげな感じのを作ってみました」


「さすがはマスター」


 今日のは……ふむ、確かに〝ぜりー”の類だ。


 ここでしか見れない透明の──グラス。そのグラスにぷるぷるがまるでジュースであるかのように詰められている。動いてもジュースみたいに液面が揺れないから違和感があるが、〝ぜりー”を知っているならそれも納得だ。


 ただ、いつぞや食べた〝こんぽーとぜりー”と違って中に果実は見当たらないし、エリオとハンナに進められて注文した〝もざいくぜりー”とも違って中に複数の〝ぜりー”が組み込まれているわけでもない。


「この透き通るような緑と白の縞々……! 宝石だってこんなきれいな色は出せねぇぞ……!? いや、そもそもなんでグラスがこんな透明なんだ……!?」


「不良騎士様、ウチではこれが普通ですよ?」


「マジありえねえよ!」


 光の海の煌めきのような、どんな宝石にだって負けない緑の輝き。キラキラと光をあちこちに反射し、非常に美しい。どんな貴族の豪邸であっても、どんなに大きな聖堂であっても、これ以上の美しさを持つ調度品なんてないだろう。そう思えてしまうほどの素晴らしさだ。


 美しい南国の海を思わせるその碧の〝ぜりー”の下に、ミルクで拵えたのであろう白い〝ぜりー”が線のように走っている。その下にはまた碧の海が広がり、そして再び白い一条がある。


 端的に表現するならば、碧い〝ぜりー”に白い線が横に二本走ったもの。


 もしここのことを知らなかったのなら、これが食べ物だとは到底思えなかったことだろう。


「なぁセイン、これってどうやって食べるん? なにか作法とか食べ方とかあったりするのか?」


「なに、スプーンで掬うだけさ。そう身構えることはないよ」


「それともフォークでも使ってみるか? 試したことはないが、案外切り取りやすくて食べやすいかもしれない」


「エリィちゃんがあーんしてくれるなら喜んで!」


「鼻に刺すぞ?」


「おねーさん、洗うのあたしなんですからよしてくださいよー」


 震える手でそうっとそれを掬うと、なるほど、前と同じくぷるぷるとそれが揺れ、振動に合わせて光があちこちへと反射されていく。碧の光はさながら生きているようであり、ずうっと見ていたくなるような、こっそり引き出しの奥に隠してしまいたくなるような、そんな何とも言えない魅力を醸し出していた。


 さて、ぷるぷるよ。


 とびっきりのパーティーを始めよう。


 私はオーケストラの指揮者のごとく、銀の棒を振るった。






 舌に感じた冷たさ。


 ぷるりと悶える宝石


 すぅっと鼻に抜けていくすっきりした香。


 果汁の恵みのたっぷり含まれた甘さ。


「うまい……!」


「うん、最高だ!」


「なにこれうっめぇぇぇぇぇぇ!?」


「それはよかった」


 心の底から癒されるこの瞬間。これこそが、私の至福のひと時なのだ。




 その碧の海からはメロンの香りがした。レイクが好んで飲む〝くりーむそーだ”に似た、されどもっと優しくて味わい深い香りだ。その色と相まって、なんだか気分が爽快になってくる。


 もちろん、それは気のせいなんかじゃない。このすぅ──っとする香りはミントだろう。メロンの清涼感と合わさって、汗が引いてくるような気がした。


 碧い甘さ……とでも言うべきだろうか? 特徴的なミントの甘さとメロンのとろけるような甘さが口の中いっぱいに広がり、体全身を冷やしていくんだ。


「久しぶりに食べたが、やはりミントはいい……!」


「なにこれ!? 超すっきり!」


「お、お前はいけるクチか。エリオは駄目だったんだがな」


「マスターも駄目ですもんね!」


 苦笑いをしているマスターをよそに、小鳥のように二口目を啄む。味もさることながら、やはりこのぷるぷるの舌触りが最高だ。


 ちょっと舌の上を転がすだけでちゅるっと喉の奥へと滑り込む。少し弾力が強めだからうっかりすると喉を詰まらせかねないが、それでもこの喉越しは得難い魅力を孕んでいる。〝ぜりー”でなければ味わえないというから恨めしい。


 もう一度、今度は深めに掬ってみる。碧の海をさらに深く銀の光がもぐり、そして純白の断層をとらえた。


 くっと指をひねり、そいつらを引き上げる。


 ──うん、やっぱりこいつはミルクを使った〝ぜりー”だ。ミルクのやさしい甘さが清涼感から浮き出るように強調されている。すぅっとしているところに柔らかな甘みが来るものだから、いつも以上に甘い気がする……というか、それを見込んでこの位置に仕込んだのだろう。


 白の恵みを受け取った後の碧い海もまた格別だ。さきほどの甘さで慣れた口が再びすっきりとした爽快感で満ちていく。


 白は暖かな暖炉のような。碧は新緑の森──否、真夏の海……いや、これでもまだふさわしくない。ともかく、形容しがたいどこか素敵な場所を連想させる。


「マジでうまいよ……! ここに来てよかったぁ……!」


「ちなみに、こちらのゼリーはメロンとミントリキュールを使いました。メロンの甘さとミントリキュールの爽やかさ、そしてこの綺麗な碧がなかなかいいと思いませんか?」


 調理した後でもここまではっきりとしたメロンの香りと味。マスターの腕もさることながら、良いメロンを使っていることも想像に難くない。古都でもこれほど見事なメロンは望めないだろう。きっと、こいつもクスノキが育てたものなのだろうな。


 味にも見た目にも飽きさせないこの工夫。マスターは策士なのかもしれない。


 さてさて、香りも味も食感も、そして見た目さえも楽しんだのなら、あとはひたすら食べることに専念するべきだろう。


 大きく大きく掬い上げ、にんまりと笑いながら口いっぱいに頬張り、そのゆらゆらとした食感を楽しむことのなんとすばらしいことか。


 そのぷるんぷるんの碧が身を悶えさせながら胃袋へと飛び込み、希望にあふれる少年のように爽やかな香りのなんと愛おしいことか。


 かちゃり、かちゃりとだんだんスプーンの音が大きくなっていくことのなんと、なんと悲しいことか!


「これさ、白いとこと碧いとこ、一緒に食べるとすっごくよくない!?」


「ああ、たしかにそれはわかる。こう、単体でも十分楽しめるんだが、異なる二つが溶け合って、もっと別のものになるというか……」


「新緑の大地を駆ける碧の騎士と、そんな彼に思いをはせる白の姫君が出会ったかのようだ! ……そう! これは俺たちのことを示しているんだよ、エリィちゃん!」


「あいにく、私は相手を赤く染め上げるほうが多くてな」


「そういやおねーさん、〝剛剣の舞姫”さんでしたね。……実は、そんなおねーさんにぴったりの! 別バリエーションの《レアードゼリー》もご用意しました!」


 シャリィがとてとてとカウンターの中へと入り、〝れいぞうこ”なる魔道具から新しい〝れあーどぜりー”を取り出す。


 彼女の手の中で輝くそれは、燃え上がる情熱の如き赤い色をしていた。


「あたしの、ちょっぴり背伸びした熱い気持ちと、すべての恋人たちが持つ情熱を捧げて作りました……!」


 目をうるうるさせ、頬を上気させながら机へと運んでくる。目の前に置く瞬間、地味に上目づかいで目を覗き込みながらはにかむあたり、彼女はすでに相当の修練を積んでいることが伺えた。


「フゥ──! いい嫁になれるぜシャリィちゃん! 師匠からはもう教えることなんてない!」


「ありがとう、師匠!」


「シャ、シャリィ!? どこでそんなの覚えたの?」


「え? こないだのキャンプの時、てるてるおねーちゃんが教えてくれました!」


「文芸部……油断した……!」


 ギリッとマスターが悔しそうに歯ぎしりする。文芸部というと最後の晩の宴の時にリュリュと話していた娘だろうか。なるほど、子供が使うにしては新鮮な文学的な表現だ。


 ……今度、ユキ殿への恋文の指南をしてもらえないだろうか。あちらとこちらで流行りの文句やお決まりのフレーズに差がないといいのだが。


「なぁなぁ、それでこのエリィちゃん仕様のやつも食べていいんだよな!?」


「エリィちゃん仕様いうな」


「この碧いのを俺仕様として、グラスとグラスでごっつんこすれば……すっげぇ恋人っぽい感じしない!?」


「いえ、碧いのはレイクさん仕様ですよ? ふふ、盗賊のおにーさん、メロン大好きなんです。爽快感があるのも好きですし、これもきっと気に入ってくれるかなって」


「……」


「子供みたいに目を輝かせてくれないかなって、見た目を考えたんです。あたしといっしょに食べてくれないかなって、味も試行錯誤したんです。……だから、よくやったって撫でてくれて、あわよくばもう少し背伸びしたごほうび、くれないかなぁ……って」


 まずい。シャリィの顔が演技でなく素で赤い。こっちの赤い〝れあーどぜりー”と同じくらい赤い。


 その姿はまさに恋する乙女そのもの。混じりっけなしの純度百パーセントの恋愛感情だ。


 マスターがこめかみに青筋をうっすらとたて、持っている盆がカタカタと震えていた。


「え……あ……え?」


「いやん! もう、なに言わせるんですかぁ!」


 リンゴのようになった頬に両手をあて、体をくねくねするシャリィ。頬は緩み切っており、幸せそうな甘酸っぱい笑顔に満ちている。


 そのあまりの様子にゼスタがおしゃべりをやめてこちらへと視線を送ってきた。


 ……ん? 口をパクパクと動かしているな? ああ、読唇術か。



 れ い く


 しょ っ ぴ く ?


 ろ り こ ん ?


 ま じ で な に し た の ?



「……心を盗んでしまったのさ」



 赤いこいつはおそらくイチゴなどのベリーを使ったゼリーだろう。透き通って見える赤い景色がまたなんとも美しい。夕焼けとはまた違った、世界をルビーに閉じ込めたかのような光景だ。


 シャリィちゃんじゃないが、恋人の燃える心を形にしたら、きっとこんな風に真っ赤できれいに揺らめくものになるに違いない。


 一口食べるとやはりそれがベリー系統であることに気付く。イチゴの味もするし、ラズベリーの味もする。複数種類のベリーを使ったのであろうことは簡単に分かった。


 甘みの中に、ほんのわずかに果実特有の酸味と渋みがある。奇妙な話だが、この二つが〝ぜりー”を本物の果実であるかのような錯覚に陥らせるのだ。ただ甘みをつけただけではこれほどおいしいとは感じなかっただろう。


 〝ぜりー”はその性質上、あまり食べ物らしくないところがある。味のない〝ぜりー”は正直食べられたものじゃないと私は思うが、この酸味と渋みが人工物にリアリティを与えているというか、ただの柔らかな塊を素敵なぷるぷるする宝石へと変化させているのだ。


 まるで新種の果物を食べているかのようですこぶる気分がいい。食べやすいし、見た目も華やか。欠点などあろうはずもない。訓練後によく冷えたこいつを食べられたら、どんなに幸せだろう。


 白い線の部分はやっぱりミルクで、果実の甘みを乳の甘みで引き立てる。すっきりとした味わいはないが、魅力たっぷりのこっちの甘さは女性や子供には大うけするはずだ。私も、究極の選択を迫られたらこっちをとってしまうかもしれない。


「赤いのもいいな。見た目も負けていない。……白いのは共通なのだろうか?」


「ふむ……おそらくだが見た目の引き締めとして一番しっくりくるからだろう。食べてみた感じ、これは複数種の〝ぜりー”を段階的に作ったものだ」


「へぇ。お菓子作りに挑戦するだけあるな。でも、だったら重ねた〝ぜりー”ってだけだろう? 〝れあーどぜりー”ってなんなんだ?」


 茶髪の戦士が小首を傾げた。


 たしかに、どのへんがどう違うのだろう。てっきり碧いあの種類のものを指すのかと思ったが、赤いものも存在する以上、違うということになる。


「そーいや、なんでしょうね?」


「シャリィちゃんもしらねーの?」


 ここで四人の視線がマスターに集中した。わたわたとしていたマスターは自分が注目されてことに気付いたからか、こほんとわざとらしく咳払いし、そして語りだす。


「僕も知りません。ただ、こうやって線があるのを《レアードゼリー》って言うらしいんですよね」


 だから線さえあればいろんなバリエーションのものが作れるらしい。マスター自身も古い書物に書いてあったのをちょっとアレンジしただけだそうだ。


「お酒を抜いて、ゼリーの種類を変えたくらいです。まぁ、見た目で結構楽しめるからいいんじゃないでしょうか?」


 にこにこと笑うマスターにそんなものかと納得する。お菓子作りで最も重要なのはお茶目心と楽しむ心なのだから。


 ぐだぐだとくだらないおしゃべりをしながらお菓子を楽しむこの瞬間。この瞬間を楽しめるであれば、些細なことなどどうでもいいではないか。


 赤の宝石を一掬いし、そのぷるぷるを楽しむ。


 今日も、マスターのお菓子は最高だ。














「あああ、食べたいけど食べたくない……! 食ったら帰んなきゃじゃん……!」


 さて、お菓子を楽しみ、そしてそろそろ帰ろうかという時間。最後に残った一口を目の前に、いつになく真剣な表情でゼスタが大切な何かを天秤にかけている。その気持ちはわからなくはない。


「最初はみんなそんなもんさ。でも、仕事帰りに寄るうちにいくらかマシになる」


「一品でも頼まれたのなら、閉店まで寛いでもらって構いませんよ?」


「いや、そうじゃなくて仕事がなぁ……」


「今日寄れたのが奇跡といっていいほどだからな。どうだゼスタ、おまえも冒険者になるか?」


 騎士団の仕事はとにかく忙しい。残業も徹夜も当たり前。休みは不定期で癒しもない。いつどこで何があるのかわからないし、面倒事はこの世から消えることはない。


 そのほとんどがくだらないものであることは、はたして喜ぶべきか、悲しむべきか。


「俺も冒険者になったら、マジであの騎士団は詰む。さすがに一緒に修羅場を潜り抜けた戦友を見捨てるのは心が痛い」


 ちなみに修羅場とは書類の山である。ダウンした戦友を足蹴にした回数はもはや数えることができない。


「……お前と同じ方法で抜け出そうと、お偉いさんを殴る会が発足しかけた」


「さすがに同情するな……。その、なんだ。気が向いたら差し入れくらいは持って行ってやる」


「エリィちゃん……あんたええこや……!」


 私は別に殴ったわけではない。騎士としてそこだけは言わせてもらう。私がやったのはミスティに謝り、そして古都議会にインクで真っ黒になった抗議文を送りつけただけだ。


 ……ああ、何かを殴らずにはいられないほどストレスがたまっているのか。最近ストレスとは無縁だから気づかなかったな。


「まぁ、そんなわけで今からお仕事なのよ、俺は」


「お気をつけてお帰りくださいね。今度はもっとゆっくりできるといいですね」


「いや、ここでするんだけど?」


 ゼスタは当たり前のように言い放った。マスターが目をぱちぱちさせた後、こちらを見てくる。


 いや、見つめられても私がわかるわけないと思うのだが……。


 そんなマスターの表情を見て一瞬にやりと笑ったゼスタは、キリッとその身にまとう雰囲気を変え仕事モードに入る。お茶らけているはずの目は城仕えの文官に匹敵するほどの迫力を見せた。


「おほん。実は先日から騎士団にたくさんの要望が届いておりまして。これがもう大変な量で、しかも処理できないわで通常業務に滞りが出る始末」


「は、はぁ……」


「というのも、市民の皆様、みな同じことを言うのです。『あいすきゃんでーの屋台を出せやコラァ!』って。あの大広場、一応騎士団の管轄なので、あそこの催し物に対する要望は全部ウチで処理することになってるわけですね。どうも、定期的に出るものだと思っていたらしく、いつまでたっても現れない謎の屋台にとうとう痺れを切らしたようで」


 なるほど、話が読めてきた。こいつ、はなっからこっちがメインだったわけか。


「されども、無認可のお店の情報などあるはずもなく。ああいえ、責めているわけじゃないんですよ。ただ、なーぜーか、古都でも姿が見えないし、そして関連者らしき冒険者諸君もあれ以降古都での目撃が減っている、と。……これじゃ対処しようにも対処できず、ほとほと困り果てていたんです。市民からの声は日々日々大きくなり、その要望を処理することができない。双方にとって大変心苦しい日が続いておりました」


 そりゃそうだ。暇な時間はだいたいみんなここに入り浸っているのだから。それこそ装備を整える時と依頼を受けるとき、そして宿で寝る時以外に古都にいる理由がない。騎士団の連中じゃ探し当てて話を聞くのも土台無理な話だ。


「ところが、こないだクランの申請がありまして。ようやくいくらかその実態がつかめてきたと。ねぇ。クランマスターのユメヒト サトウさん? お店の名前のクランだなんて素敵じゃないですか」


「そういえば、そんなようなことも……」


 ちなみに、申請したのは私とレイクだ。書類はヤギョウさんが書いたものに私たちが署名しただけだったので、ほとんど労力をかけずにクランを発足できた。


 ……いやにすんなり書類が通ると思ったらそんな裏があったのか。


「しかもですね、冒険者のクランでお店が、喫茶店がメインなんて初めてなんですよ。いや、申請書を見たとき目を疑いましたとも。ただ、それにしてはやたら戦闘能力が高い……剛剣の舞姫さんに、森の魔女、影の英雄にあの(●●)ご老人までいらっしゃる。私共としても、ちょ──っとだけ不安に思うところがありましてね。未知の知識なんかも秘匿しているようですし」


「ここに来たのは、探りを入れるためだったのか……?」


「いやですね、探りだなんて。ちょっとした視察ですよ、エリィさん? まぁ、そういった偵察と捉えられなくもないことは認めますが、あなた方の危惧する悪い意味でここに来たのではないと、言っておきましょう」


 ゼスタのうわべだけは綺麗な笑顔を見て私は確信した。


 こいつはわざわざ仕事を切り上げたなどといったが、あれは全部嘘だったのだ。この私が動くまでずっと古都の入り口で張り込みをし、見つけたところで偶然を装い、適当な理由を述べてついてきたのだ。私と一緒ならば怪しまれず、そして襲われることもないと考えたのだろう。


 こいつ、店に入ったその瞬間から、あのおちゃらけていた時でさえ、マスターやシャリィのナリ、そしてこのクランの動向や危険度を確かめるという単独潜入調査を行っていたわけだ。


「ああいえ、不快に思われたのなら謝ります。ただ以前、妙に金回りの良かった古物商に査察に行ったとき、いきなり魔法をぶっ放されて剣で切りかかられたことがありまして。それ以来、何かしらの調査をするときはまず怪しまれないように探りを入れるのが通例となっているのです」


 ちなみにこれは本当だ。妙に質のいいものを扱う怪しい古物商だったのだが、案の定裏取引の品や密輸品をこっそり扱っており、逃げ場を失い襲ってきたのである。


 ……騎士団に勝てるはずがないのになぁ。


「あ、あの、それで……?」


「もちろん、何の裏もないことがわかりましたので、市民の皆様の声をお伝えしてお暇しようかと」


 ゼスタは懐から真っ黒になった紙を五枚ほどマスターに差し出した。よくよく見れば、細かい文字で何事か書かれてある。


 受け取って読んでみると、どれもこれもが市民の『マスターの屋台を出せ』という要望だ。


 それもわざわざ、一言一句漏らさずに書かれているらしい。荒い言葉のものもあれば子供っぽい言葉のものもある。黒く見えたのはなんのことはない、文字が書き込まれすぎているだけだ。


 さすがのマスターもこれには顔をしかめた。


「うへぇ……」


「いやもう、処理するのが大変でしてねぇ……。騎士団の負担も大きくてですねぇ……」


 にやりと陰でゼスタが笑ったのを私は見逃さなかった。


「要望に応えるかどうかは自由ですよ? ああでも、駄目だったとなると市民の皆様に納得してもらうのが大変だなぁ。なけなしの休みも返上して、誠心誠意頭を下げて回らないとなぁ」 


 中間管理、そして公の人間のつらいところである。市民や店との板挟みにされ、不平不満を一身に引き受け、そして問題ごとの解決にほうぼうに走り回る。やめたくてもやめられないからなおタチが悪い。




 それを交渉に利用するこいつはもっとタチが悪い。




「──お願い、できますかねぇ?」


「……は、はい」



 近いうちにまた屋台を出す。そういうことになった。










 ちなみに帰り道で知った話だが、ゼスタの本当の目的は切らしてしまった休憩用の〝あいすきゃんでー”の補給だったらしい。脅迫まがいの出店のお願いの後、やつは態度をコロッと変えて買い占めていった。


 ひけめを感じたマスターはいくらか割り引いてそれを売った。無駄に心労をかけた騎士団への気遣いとのこと。マスターらしいと言えばマスターらしい配慮だ。


 なお、ゼスタの用意した金は騎士団のみんながカンパして集めたものだそうだ。どうせ足りなくなるからと、ゼスタは浮いた分の金も使って余分に買った。


 ──そして、浮いた分の金で買ったやつは自らの懐に入れた。





 最初から仕事はついでで、こっちが目的だったそうだ。


 わざわざあんな風に仕事をしたのはこの譲歩を引き出すためだったそうだ。


 仕事はあくまで割引のためのついでに過ぎなかったそうだ。




『場所を知っているの俺だけだし、これからしばらく一人で楽しめる!』


 そう笑うゼスタを見て、私は古都に戻ったら騎士団の連中にすべてをありのままに告げることを固く誓った。







20140830 誤字修正&追記

20160510 文法、形式を含めた改稿

20160805 後書きに写真挿入


挿絵(By みてみん)


 作中のレアードゼリーとは違いますが、あくまで参考と言う形で。こんな感じに縞が入っているゼリー全般をレアードゼリーと言うらしいです。件のレシピ集にはコーヒーゼリーを使ったものと透明な緑のペパーミントのレアードゼリーが載っていました。どちらも白い線が一本入っていましたね。

 以前書いたとき(以降に書いてある文章)はメロンを使った~ってあるけど、ペパーミントの間違いだった。ちょううっかり。



 このレアードゼリー、ばーちゃんちの奥深くに眠る古びた棚にあった、古ぼけたお菓子レシピ本で見つけたものなんだ。


 作り方こそ書いてあれど、その具体的な定義は書かれていない。珍しいお菓子なんだな、なんて思いつつもググってみたけど、一件しかヒットしない。しかも、そのレシピの本がひっかかっただけ。画像ももちろん出てこなかった。


 マジで由来が謎のわけわからんお菓子。ぶっちゃけ縞がはいっているってことしかわからなかった、ミステリアスでエニグマなお菓子。


 ついでにレアードって言葉の意味が分からん。レアードといえばペアレントレアードが連想できるけど、まさか「育てた」って意味じゃないだろうしなぁ。縞々が特徴のゼリーなんだけど、もしかしてレアードって英語じゃないのか?


 ちなみにその本にはメロンゼリーとコーヒーゼリーの二パターンがあった。検索してもヒットしないお菓子なんて初めてだよ。文献漁っても全然見つからないしさぁ……。


 この一週間ずっと探してたせいで園芸部書き上げたのが今日の昼っていう。なんでこんなに余裕ないんだ……?


 誰かレアードゼリーの具体的な情報知っている人いたら教えてください。ソースが古ぼけたお菓子レシピだけってなんかちょっと怖い。この情報化社会で、こんなにも秘匿されるのってありえるのかね?


※追記


 どうやら層状のって意味のlayeredが正しいようです。これ、ファッション業界などでは『レイヤード』って発音で使われていて、そうでなくとも『レアード』って表記するところは珍しいようですね。


 なにぶん古い本ですので、そのままカタカナ読みして訛った可能性があるようなないような。


 ちなみに、フランス語でL'air deが『空気のような』、つまり『空のよな』って強引に訳せないこともなくて、碧い空と白い雲を模したゼリーと受け止められなくもありません。個人的にはこっちのほうがロマンティックで素敵だと思いますので、この色を用いた場合に限ってはレアードゼリーって呼んでもいいんじゃないかなって思います。


 たぶん、こういったことからお菓子の名前や由来って出来ていくんでしょうね。


 なお、一般的にはレイヤーゼリーやレイヤードゼリー、多層ゼリーだとかレインボーゼリーって呼ばれているようです。私の見たレアードゼリーと見た目(というか色の組み合わせ)がかけ離れすぎているうえに、名前もだいぶ違うので気づきませんでした……。レインボーとかすっごい派手でお菓子とは思えないほどびっくりしますよ!

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