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【完結】桜吹雪レコード  作者: 山咲莉亜
桜吹雪レコード  ~失った日々をもう一度~

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76 桜の枝分かれ

 ◇


「業務スーパーって桜華の近くにあったんだね。初めて知ったよ」

「マジか。お前、まさか食事は全部デリバリーとか言わねえよな?」

「そんな不健康な食生活でこの体型を保てるとでも? そうじゃなくて、ここ蓮くんの家がある方向だよね。買い物は私の家の近くにもスーパーがあるからそこで済ましているし、こっち方向に来たことがあまりなくて」


 桜華学園は意外と栄えている場所にあるから、私の家の方向にもスーパーやショッピングモール、病院、その他にも必要な施設は全部揃っているんだよね。だからわざわざ家と反対方向のこちら側にはあまり来たことがなかった。一人暮らしだから業務スーパーにも用はないし。


「普通のスーパーで文化祭で使う量を買ったら迷惑だろ。在庫もあっちの方が多いらしいからな」

「蓮くん詳しいね? まさか自炊してる?」

「いや、家の使用人が良くこういう話するから知識があるだけだ」

「……まあそうだよね」


 このお坊ちゃまが自分で料理なんてするわけない。残念そうな反応すんな、と睨んでくるけど、ここは期待したくなるでしょう?


「そういえば私、蓮くんの家にも行ったことないな……やっぱり大きい?」

「それなりに? そうだな、脳神経外科の瑠衣には劣るくらいだと思うぞ。あっちの方が歴史ある病院だからシンプルに財力が違え」

「ふぅん……」


 でも私の実家、蓮くんは見たことないでしょう? たぶん蓮くんが思うほど豪邸ではないよ。一般家庭とはもちろん規模が違うけど、税金対策でいろんな場所にお金使ってるから。私が住んでるマンションもその一つだし。噂通りなら普通に結城家の方が大きい。


「ところで蓮くん、藍那が海斗くんを誘ってる話したっけ? 担当の時間が終わったら二人で校内を回るっていう」

「あー、なんか言ってたな。だから今日一日二人に近付くなってことだろ」

「話が早くて助かるよ。……正直、脈はあると思う?」

「正直に言っていいのか?」

「うん」

「残念ながらねえな。ただの友人だとしか思ってない。ついでに海斗は好きな奴いるぜ」


 それは……予想でもなく、事実なんだね。そっか……親友の恋を応援したい気持ちはあるんだけど、海斗くんは好きな人がいるのか。一気に難しくなった。というか、海斗くんに好きな人がいるなんて話、初めて聞いたんだけど?


「好きな人って……いつから? 蓮くんは相手も知ってるの?」

「まあ相談受けてたからな。時期は知らねえ」


 相談を受けるようになった時よりかなり前であろうことは分かるが、と補足される。海斗くん、全然そんな素振り見せなかったよね。彼も隠しごとが上手だなといつも思う。この話を聞いてしまった以上、藍那の相談に乗るにも今まで通りとはいかなくなった。私は藍那のために何をしてあげられるんだろう……

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