表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】桜吹雪レコード  作者: 山咲莉亜
桜吹雪レコード  ~失った日々をもう一度~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/116

73 初桜

 ◇


 そんなわけで文化祭当日。今日も生徒の保護者や許可証を持った人がたくさんこの学園に訪れている。桜華は行事の準備に使う時間がすごく短くて、特に文化祭なんかは必要最低限と少しくらいしか時間を用意されていない。だから自分達で事前に準備しておくのが基本となっている。


 今回の文化祭はお父さん達は来れないらしい。出張が決まったとか言っていたかな? 手術を頼まれたんだろうね。それにお母さんも同行するとのこと。文化祭は体育祭と違って出番が少ないし……というか、私は裏方担当だったから当日は展示物くらいしか見れないし、わざわざ県外まで出て見に来てくれる必要はないと思う。


 出番が少ないで思い出したのだけど、今年もミスコンとミスターコンがあるらしく、開催決定を聞いた時、同時に私も参加してほしいと言われた。でも私は『人気者』ではあっても他人に点数を付けて見定められるとか嫌だから断ったよ。藍那や海斗くん、蓮くんも同じく。意外かもしれないけど、真紀ちゃんも生徒に慕われているからか誘われていたんだよね。彼女は忙しいからという理由で断ってたかな。たしかに、文化祭なんて生徒会長からすると多忙すぎる一日でしかないだろうね。さっき流れていたオープニングムービーも生徒会が制作したもの。


「ねえ藍那、今日チャンスじゃないの?」

「なにが?」

「『恋を叶えよう、ドキドキ大作戦』だよ。せっかくだし、担当の時間が終わったら海斗くんと一緒に楽しんだら? 私は蓮くんと一緒にいるから」


 三年生の初め、この作戦を実行することに決めたけど、結局全然話が進んでいなかった。卒業まであと半年くらいなのだし、そろそろ本格的に動き出した方が良いと思う。藍那と海斗くん、大学は分かれることになるでしょうし、疎遠にはならなくても関わる機会が減るのは間違いない。


「うーん……そう、だね。頑張ってみようかな」

「じゃあ蓮くんには私から伝えておくよ。海斗くんのことは自分で誘ってね!」

「いきなりハードモード……」


 だって、こういうのは自分から動くことに意味があるのでしょう? 海斗くんならきっと断らないし、そんなに心配しないで良いと思う。

 藍那は私達がいれば普通に接することができるけど、海斗くんと二人きりになると途端に緊張し始めるらしい。恋ってそういうもの……?


「藍那だって、海斗くんを他の女の子には取られたくないでしょう? みんな焦り始めるタイミングだろうし、あの人気なんだから少しでも早めに動きださないと」


 当事者でもない私が偉そうに言うなって感じだけど、最初に海斗くんを好きになったという報告を聞いた時、『自分では動けないかもしれないから、いざという時は多少強引にでも咲良に手伝ってほしい』って言われているんだよ。こんなお願いをされてしまったら仕方ないなと思ってね。私は別に他人の恋愛に興味があるわけでもないし、本当に親友からお願いされたから背中を押してるってだけ。

ご覧いただきありがとうございます。よろしければブックマークや広告下の☆☆☆☆☆で評価していただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ