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【完結】桜吹雪レコード  作者: 山咲莉亜
桜吹雪レコード  ~失った日々をもう一度~

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65 桜も海龍に飲み込まれ

 ◇


 夏休み中、私達は何度か遊びに行く約束をしている。でも課題があるので、ほとんどの予定は後半からになっていた。


 現在私と藍那、蓮くんの三人がいるのは神奈川県内にある大きな体育館。今日の予定は例外で、まだ夏休みに入ったばかりだけど一緒に出掛けることを約束していた。目的は『海斗くんの応援』。

 バレー部に所属している海斗くんは、三年生なのでこのインターハイを最後に引退する。だから良かったら応援に来てくれないか、と海斗くんから直々にお願いされた。

 もちろん断る理由などないので二つ返事で了承し、こうして桜華学園の応援席に座っている。


 今日は予選なので四チームごとに分けられて総当たり戦となる。この中で上位二チームに入るか、復活戦というもので勝利すれば来週の決勝トーナメントに出場できるらしい。ちなみに去年は三位という結果で終わっている。去年一位、二位を獲得したチームはシード権を取っているので、この予選にいるチームだと一応うちの学園が一番強いということになるね。


「咲良、もしかしてバレーに詳しい?」

「ううん、全然。楽しみだったから少し調べてきてはいるけれど、授業で得た知識くらいしかない初心者」


 どちらかというと蓮くんの方が詳しいと思う。悔しいけど、私より博識で幅広い分野に秀でているから。休日に海斗くんの練習に付き合うこともあるみたいだし。


 隣に座る蓮くんに視線を向ければ、涼しい顔で受け流されたのでやっぱり詳しいのだと思う。説明するのが面倒でこの顔なんでしょ。


「ほら、始まるぞ」


 試合開始を告げる笛の音が響き、選手が挨拶と共に握手を交わす。一度ベンチに戻って作戦会議をし、少しして再びコートに戻った。

 桜華学園のユニフォームは紺色に濃いピンクのラインが入ったもの。エースである海斗くんは四番のユニフォームで左前のポジションに立っている。サーブはこちらから。キャプテンマークの入ったユニフォームを着た男子が笛の音が鳴るのを待っている。


 両チームの準備が整ったところで笛が鳴った。一本目のサーブは綺麗に入り、相手チームも安定した動きで返してくる。海斗くん含む前衛三人のブロックで相手コートにボールが戻り、今度はギリギリでこちら側にボールが入った。

 バック、セッターの順でボールを取り、最後はフェイントを掛けたレフトの人との連携で一点目はこちらのものとなった。


 海斗くんのスパイク……今のだけで海斗くんがエースである理由が分かった気がする。海斗くんが打ったボール、床に向けてのスピードと角度がすごかった。ジャンプ力が高いから打ちやすいんだろうな。あれを取るのは難しいと思う。慣れた頃には試合が終わってそう。

 何より、桜華学園は相手チームよりも声出しができている。そのおかげもあってか、上手く連携して次々と得点を稼ぐ桜華学園は、開始数分にして相手チームとの点差を十点にしようとしていた。

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