各話サブタイトルの意味
【1話 桜舞う】
桜に悲しい思い出ができた咲良の、輝く(舞う)決意を表している。
【2話 桜花爛漫】
二年の下積みを経て、最上級の輝きを放つ(女子カーストトップでひとりぼっちじゃないという意味)姿を表している。
【3話 桜の道標】
これは伏線。後の話で分かる、咲良の担任が彼女にとって恩師であり、導いてくれていた存在であることを表している。
【4話 桜藍恋】
読み方は『さくらこい』。咲良の友人藍那の恋という意味と、『桜恋』という桜の季節に感じられる、儚く切ない恋心を意味する言葉をかけている。『儚く切ない』のは一度海斗が咲良に告白することで失恋するから。
【5話 桜の帳】
読み方は『さくらのとばり』。帳はカーテンの類語であり、この場合カーテンは何かを隠すものという意味で仮面を表している。
【6話 桜と蓮と】
桜と蓮の間に『と』を挟むことで二人が反対位置にいることを表し、最後にも『と』を付けることで今回初登場だった明日香や日向の存在も表している。
【7話 導く桜】
シンプルに、後輩達を導く咲良を表したもの。
【8話 八重の桜】
八重桜には『理知に富んだ教育』『豊かな教養』など、教育や学問にまつわるもの花言葉が多くある。そのため、咲良が知識を得るために努力していることを表している。
【9話 微笑みの桜】
本編中に出てくる桜華学園名物、四大巨匠の一人である咲良の二つ名をそのまま表している。
【10話 碧海は観桜】
読み方は『へきかいはかんおう』。碧海は海斗を表しており、咲良が海斗のことを見て見ぬふりをした時、本人は気付いていなかったが咲良も視線を浴びており、その視線で海斗も咲良の存在に気付いた。そのため、見て見ぬふりをした姿もちゃんと見ていたし、それに罪悪感を感じている咲良の反応も楽しみながら実はしっかり見ていた、ということを表している。
【11話 桜と藍と、体育祭】
この話では楽しく体育祭の話をしているが、咲良と藍那にとってこの年の体育祭は二人の関係を大きく変えるかもしれない、ということを表している(後の喧嘩の初めの初め。どの競技に出たいか話しており、でも最終的に咲良が選んだ競技を聞いて藍那のもやもや度がアップするため)。
【12話 桜は学び、蓮は知る】
応援団長の件のフラグ回収の話で、咲良は世の中にはフラグと言うのもがあるから本当にやりたくないことは蓮のように言葉にするべきではないと学び、蓮は『くじ引き』という実力ではどうにもならない残酷な運試しがあることを知った、ということを表している。
【13話 桜に並ぶのは】
蓮は咲良達と同じく四大巨匠という二つ名があり、特にカリスマ性を見られているだけあって、普段はそんな風に見えなくても実は周囲をよく観察している上に物事を良い方向に傾けられる手腕もあるのだということを表している。
【14話 桜の綻び藍見える】
咲良が心の内に隠しているものを、親友である藍那は勘づき始めている、ということを表している。
【15話 桜の秘め事】
タイトル通り、咲良が極一部を除いて隠しているものがある、ということを表す。同時に、この話ではなぜか『その極一部に橋本先生も入っている』ということも分かるようにしていた。その理由は後の話で分かる。
【16話 桜と藍】
17話の本編に繋がるタイトル。咲良と藍那の友情を示したものであり、咲良が思う以上に藍那は咲良のことをよく見ているので他の人とは違うということを表している。咲良が思うほど藍那の友愛は軽いものではない。
【17話 桜を潤すのは】
これは涙で、という意味でもあるし、咲良の心を、という意味でもある。咲良にとって大切な親友である藍那は、みんなが愛す『瑠衣咲良』ではなく『瑠衣咲良』という存在そのものを潤す存在であることを表している。なのでタイトルの『咲良を潤すのは』に続く言葉は『藍』。
【18話 桜前線】
咲良がまた新しいことに挑戦しようと、一歩前に進むことを表している。『もう一歩分加速するくらいなら』という咲良の言葉は、この時すでにプレッシャーをすごく感じていたが、『あと少しなら頑張れる』という精神的な面でのことでもあった。この後、咲良は上手くいかなくて個人練習を始めるので。
【19話 蓮の桜は水に揺れる】
読み方は『はすのはなはみずにゆれる』。『はす』は『蓮』。『はな(桜)』は『咲良』を表している。咲良は水の上で揺られる花のように蓮に弄ばれていた、という意味。
【20話 桜の芽】
今回、咲良は藍那へのバトンパスが上手くいかなかった。そのため、これから一人で努力して何とかしなければならないということになる。当然咲良はそれをやり遂げてみせるので、その成長の始まりであることを『芽』で表している。
【21話 凜麗は桜の支えなり】
凜は父親である凛久、麗は母親である麗奈。咲良の親である二人はこれまでも、これからも咲良を支えてくれる存在であることを示している。
【22話 美しい華には棘があり、並ぶ桜もまたその限り】
このタイトルにおいて『華』にあたるのは蓮。蓮のカリスマ性は、普段の口の悪さと同時にふとした瞬間に感じる生まれながらの華やかさの対比が大きな理由であろう、ということ。そのギャップが人を惹き付けるのではないか、と。なので口の悪さを棘と表している。『並ぶ桜』は、将来咲良と蓮は恋人になるので。美しく棘がある者の隣にいられるのは同じく美しく棘がある者だろう、という意味を込めたタイトル。
【23話 桜の金庫の藍鍵】
これは友人からの期待の言葉の直後、血が滲むほど手を握りしめているのを偶然藍那に見られてしまったことが決定的なきっかけとなり、桜の金庫(心)に厳重に仕舞っていたものに、藍那が鍵となってついに開かれることを表している。とはいってもこれは始まりであり、この時はまだすべては話さないが。でもこの『きっかけ』で初めての二人の喧嘩が始まる。親友である藍那だからこそ、咲良本人以外も触れられる合鍵となれたのだろう。
【24話 愛に始まる桜嵐】
読み方は、『あいにはじまるおうらん』。咲良と藍那のすれ違いは藍那の愛から始まっていることを表している。
【25話 桜色の海は美しく】
『海は美しく』というのは、『海が綺麗ですね』という言葉を少し変えたもの。『海が綺麗ですね』というのは『あなたに溺れています』という愛情を伝える隠し言葉で、海斗が咲良に恋愛感情を抱いていることを表している。
【26話 桜が枯れることのないように】
この話で登場したおじいさんは、咲良が過去の自分のように大切な友人を失って後悔することのないように、少しでもいい方向に事が進むように言葉を重ねた。今咲き乱れる桜が悲しみの涙で枯れないように、というおじいさん目線で意味を込めている。
【27話 桜の帰る場所】
シンプルに、咲良が帰る本当の場所はこの家であることを表している。咲良は温かさを感じられる実家が好きなので、咲良が『帰りたい場所』という意味でもある。
【28話 陰る桜の裏で】
これは海斗と咲良が話していた、25話の裏側(教室内、藍那と蓮に焦点を当てたもの)の話。咲良が悩んでいる裏で、他にも悩んだり影響を受けたり(学園のアイドルが~というくだり)している者もいるのだ、ということを表している。
【29話 桜も藍も、ままならず】
この日、咲良も藍那も相手としっかり話して仲直りしようと考えていたが、相手が大切であるからこそ反応を恐れ、思い通りにできなかったことを表している。
【30話 桜と藍は蓮の心に】
蓮の最後の『俺はお前のことも伊島のこともずっと見てるから』というセリフは28話の藍那視点の話にも繋がっていて、蓮は特に自分の懐に入れた人間のことは本当によく見ている(愛が大きい、という意味)。『懐に入れた人間の~』というのがタイトルでもある。つまり、二人とも蓮にとってはすごく大切な人間である、ということ。この時蓮は、『二人が喧嘩とまではいかなくても悩んでいることを知っている(それ自体は普段一緒にいることが多い二人が距離を取っている時点でほとんどの人が気付いていたが、蓮はその理由も察していた)。だが一年の時からずっと一緒に過ごしてきて、二人がどれだけお互いのことを想っているかも知っている。だからちゃんと話せば仲直りできると信じている』というような思いを込めていた。
【31話 桜の花びら一枚目】
五枚揃えば花になる。『花になる=咲良が悩みを乗り越えて再び輝く』なので、一枚目というのは仲直りへの道の第一歩であることを表している。
【32話 桜が散る前に】
桜が散る(藍那とすれ違ってそのまま疎遠になる)前にしっかり話し合うことができた、という意味。
【33話 愛に終わる桜嵐】
24話のタイトルと対になっている。始まりも終わりも、その過程でさえ二人ともお互いを想う気持ちばかりで、愛ゆえのすれ違いだった、ということを表している。
【34話 桜の幹は美しく】
作中にあった『私にとって藍那はやり直したからこそ、絶対に失いたくない親友で。』というのは、咲良が過去を繰り返さないために新しい自分で接し、それで表向きだけでなく心の底から大切に思うようになった親友だからこそ、という意味。
タイトルの意味は、『桜の幹』は『咲良を支える者』、『美しく』は『それぞれが自分に合ったやり方で咲良を支えようとしているのが純粋に友愛ゆえのもので、それ以上でもそれ以下でもない美しさ』。
【35話 桜は華があってこそ】
34話のサブタイトルでは藍那や海斗、蓮を桜の幹に例えたが、桜の葉や幹が美しくあるには華があってこそだ、という意味。そしてその華が咲良達四人にはある。
【36話 祭りの始まり、桜と共に】
体育祭の幕開けは、咲良だけでなく両親や明日香も一緒だという意味。例年とは違って一人での寂しい始まりではなく、賑やかに幕を開けた。
【37話 美しい桜には棘がある】
これは『桜』と書いて『はな』と読む。辛辣な一面があったり、使えるものは何でも使うタイプであることが咲良の言動の節々から伝わってくるが、そんな棘がある花はちゃんと美しい、という意味。普通は美しいから棘がある、だが今回は逆の『棘があるから美しい』の順に考えている。
【38話 桜のレコード始まりは】
この話は咲良の思い出の一つ目の山となり、その始まりであることを表している。
【39話 緑が魅せるは桜影】
読み方は『みどりがみせるはさくらえい』。緑団が魅せるのは、『桜影』のように儚さ(静かな演技)と力強さ(全員が一体となった演技)であることを表している。
【40話 百桜繚乱】
読み方は『ひゃっかりょうらん』。多くの花が咲き乱れるように、様々な人が活躍する様子を表す言葉で、これは咲良が予想していたように蓮の『この体育祭で団結するのは自分達だけではない。生徒全員で作り上げる体育祭だ』というような思いがこもっている。このタイトルでは『桜=花』として読んでいる。
【41話 桜も蓮も、自分以外の誰かを想い】
蓮は『応援団長』に選ばれた者として、自分達だけではなく他の生徒全員に向けた応援演舞を。咲良は言葉通りしっかり蓮の団長として働く姿を見ていたので、それも含めて蓮が込めた想いをしっかり汲み取った。つまり蓮は生徒全員を、咲良はそんな蓮を想っての言動だった、ということを表したタイトル。
【42話 すべては桜の夢に繋がり】
咲良の夢(執念とも言える)は後悔のない高校生活を送ること。もう二度と、中学時代のような思いをしないために。そして42話はただの友人同士での会話という、何気ない日常を描いている。それでさえも咲良の夢に繋がる大事な一ページであることを意味している。
【43話 桜の通り道】
瑠衣の専門は脳神経外科で、当然その家の跡取りである咲良も同じだが、医療関係の基礎的な知識や応急処置なんかは幼い頃から叩き込まれていたため正しい行動を取ることができる。『医療』は咲良が必ず通らなければならない道であるためその知識があったし、『未来の医者として人の命を救う』という意味でも『自分にできること』を全力で行った。そこは蓮も同じ。
【44話 美しき桜は心から】
咲良は努力しているからこそ自分のスペックや容姿に自信があるが、その自信がより美しさを際だてていることを表している。
【45話 桜の雲隠れ】
咲良は本人も言う通り隠し事の多い人物だが、雲に隠されているものもいつかは顔を見せるので、「いずれ自分の隠し事もちゃんと話す」という咲良の意思が籠ったタイトル。
【46話 恋の味を知らない桜は】
タイトル通り。咲良は恋愛をしたことがなくて、恋愛に関する悩みなど無縁なので『甘い』ものだと思っている。蓮への恋愛感情を自覚した時、この言葉がどう変化するのかも見物。
【47話 明日吹く風は桜の力で】
明日香の明日以降の柳兄への対応は、咲良のフォローのおかげでマシになるであろう、というタイトル。明日香の『明日』と掛けている。
【48話 桜のみぞ知る】
咲良が緊張していたのはお題で親関係のことが出ないか心配していたから。そして咲良と麗奈の血が繋がっているかも(繋がっている)、その他諸々蓮や生徒たちが疑問に思っていることなども咲良だけが知っている、という意味のタイトル。
【49話 桜は光に照らされて】
タイトル通りだが、咲良の友人達はいつも咲良や咲良の周りにいる人たちを明るく照らしてくれている、ということを表している。今回は海斗と蓮のやり取りのこと。
【50話 信頼は桜の力に変わり】
咲良も言っているように、ただの期待だけではない仲間として一緒に戦ってきたからこその信頼は、向けられる方にとってはすごく大きな力になることを表している。
【51話 海の強さを桜は知らず】
海斗の心の強さと広さ(前向きに捉える精神、無意識に手を差し伸べられる優しさ、最後まで諦めない心)は桜が知る以上であったことを、このワンシーンで咲良は悟った。他の学年も体育祭には全力だが、特に三年生にとっては最後の体育祭なので絶対に優勝したいはず。なのに負ける可能性があっても考えるより先に行動できるところが、海斗の本質を表しているのだろう、と。トラブルなどが起こった時こそ人の本性は出るものなので。
【52話 桜と共に、青空の下で花開くよう】
咲良が言っていた『青団全員の晴れ舞台にする』という言葉があるから『桜と共に』、この日は体育祭日和で快晴だったし青は青空は青団の色なので『青空の下で』、無事に努力の成果が出て一位に輝けますようにという思いを込めて『花開くよう』としている。
【53話 エピローグは桜と藍と、仲間の力で】
咲良が最後に言った『大逆転劇』のエピローグは、この次の話でも書いているが同じチームで走った下級生四人と声援を送ってくれる仲間達の力で繋がれ、咲良と藍那の連携で飾るものだということを表している。藍那が走り始めるところで終わっており、実際に走っているシーンはこの話でないのに『大逆転劇のエピローグ』と言い切っているのは、ここまで繋げばあとは藍那が必ず一位に導いてくれるという信頼ゆえの確信があったから。
【54話 桜の言の葉揺らぐことなく】
咲良が決意した『青団全員の晴れ舞台にする』という言葉は本人達の努力や想いで有言実行された、ということを表している。
【55話 休む桜に覆う影】
シンプルに、休憩中の咲良の元へ現れた真紀との密談(ただの会話)をしている風景を表したもの。
【56話 桜が掴み取ったもの】
青団優勝はもちろん全員の力があってこそのもの。ただ、推薦リレーのバトンパスで咲良が『自分が藍那に合わせる』という選択をしなければユニークプレー賞は受賞できなかったため、最終的にバトンパスの方法を決めた咲良はその手で青団優勝を掴み取ったと言っても過言ではない。
【57話 桜のレコード、締めは明るく華やかに】
38話サブタイトルと対になっていて、咲良の大切な思い出の一つ目の山となる部分は明るく華やかに締めくくられた。そのままだが、それを表現している。
【58話 桜の未来】
たぶん初めて咲良の進路に関することを書いた話。咲良も受験生なので将来を見据えている、ということを伝えたい話でもある。
【59話 桜の目的は順調に】
何気ない日常のワンシーン。これは咲良が何よりも求めているものであるため、『普段と何も変わらない当たり前の日々を送る』という咲良の目的は順調に達成されて行っていることを表している。
【60話 桜の親身になる理由など】
橋本先生が咲良に対して親身になって接してくれるのは、『大切な自分の生徒』だから。理由などこれ以上でもこれ以下でもない。それは他の生徒に対しても同じ。高校教師は『生徒の進路を全力でサポートする』のが一番大切な仕事であると若い頃に勤めていた学校の先輩教師に言われ、それ以来その言葉を忘れずに頑張っている。生徒の進路をサポートすると言うのは、イコール学園での生活もサポートする、ということだと考えたからこんなに親身になってくれる。すごく高い志があるとかではなく、理由はただそれだけのこと。
【61話 本当の桜】
瑠衣咲良の正体は誰でも知っている『瑠衣脳神経外科』の次期社長。咲良は凛久の『ゴッドハンド』が遺伝していて、それが気分でやる程度の刺繍なのに余裕で生活費を稼げるレベルの作品を短時間で作れる『手先の器用さ』で表れている。両親共にネットに顔が載っている、というのは有名な大病院の院長夫妻だからでもあり、ゴッドハンドと呼ばれる実力者だからでもあり、元超ベテランの翻訳者だったからでもある。
【62話 桜梅桃李】
それぞれが独自の美しさを持ち、自分らしさを大切に生きることを表す言葉。人間もまた、それぞれ個性を持ち、他者と比べるのではなく、自分を磨くべきだという教訓を含んでいる。橋本先生は学園内外関係なく、今咲良が一番心を許せる相手(相談できるという意味で。両親には気遣わせたくないからあまりそういう話をしない)で、橋本先生の方も咲良のことを良く理解しているからこそのサブタイトル。ちなみに学園内で咲良が『瑠衣脳神経外科』の一人娘だと知るのは学園長と三年間担任の橋本先生のみ。過去を知るのは橋本先生だけ。
【閑話 桜の信がある理由①②】
橋本先生が咲良の信頼を得ているのはそれ相応のことを言葉と行動で示してきたからで、自分のことを想ってくれていることを知ったからこそ咲良も徐々に心を許していった。タイトルはそれを表している。
【63話 蓮を見ていた桜は】
休日、妹の買い物に付き合っていたのか本当に偶然蓮を見かけた咲良は蓮の動向を少し目で追っていたのだが、恐らく蓮はそれに気付いていなくて、やっぱり家族相手と学園での態度は全然違うんだなと咲良は思った。
【64話 燃える桜】
二者面談の際、橋本先生にも言われていたが、この件で咲良は割とイライラしているので『燃える』は怒りを表している。咲良は自分の時間を邪魔されるのをすごく嫌う。特に集中したい時は(誰でもそうだろうが)。
【65話 桜も海龍に飲み込まれ】
読み方は『さくらもかいりゅうにのみこまれ』。龍のように高い攻撃力と勢いを持つ海斗と、観戦しているだけの咲良でも飲み込まれてしまいそうなくらい圧倒的強者感のある桜華学園男子バレー部の様子を表している。
【66話 どれも違う色の桜】
桜と書いて花と読む。咲良達は四大巨匠と呼ばれるような人達だが、そう呼ばれるだけのものをそれぞれ持っており、四大巨匠の一人である海斗の魅力の一つがこの話に詰まっている。今のところ海斗の登場率は四人の中だと低い方だが、四人とも同じくらい才能と実力を持っていて、それは唯一無二と言えるものばかりであることを表している。
【67話 桜は言葉より行動を】
エピローグあたりで蓮が『愛を囁くより行動で示したつもり』というようなことを言っていると思うが、そのシーンやこの話の最後の部分で分かると思うが、咲良は例の過去があったので誰かの言葉よりも行動を信じるタイプ。もちろん言葉も信じる時はあるけれど、行動の方を重視する。
【68話 桜の縁が交わる時】
咲良と蓮、瑠衣両親と結城両親で関わりがあったから縁談を持ちかけられた、という意味。どちらかが欠けていたらなかった話なので。
【69話 桜の魅力は】
これは咲良の父、凛久視点の話なのでタイトルも凛久視点。凛久達が咲良を試して分かったように咲良には様々な能力が備わっているが、一番最後に『ここまで咲良が怒っているのは蓮関係だからだと~』というようなことを凛久が考えていて、咲良の一番の魅力はこういうところだろうと凛久は思っている。
【70話 桜も蓮も】
二人とも同じ想いであることがこの電話を通して咲良のみ知った。蓮は咲良の素性を知らないので相手がどう思ってるかは分からないが、少なくとも自分はこうだから~というのを誰かに聞いてもらいたくて咲良に電話した。愚痴に近い。
【71話 それは桜だけ】
蓮に対して『そんなだからモテないんだよ?』なんてことを言うのは咲良だけである、という意味。
【72話 桜の絵画】
咲良が海斗に話していた凛久に渡した刺繍の図案というのは大きな桜を描いたもので、咲良は苦手になってしまった咲良でも大切な家族が作り上げた作品なら愛せそうだと思い、これを選んだ。恐らく凛久も咲良の意図が分かっていて、心を込めて作り上げた。これは裏話。
【73話 初桜】
ここが咲良と藍那の本格的な作戦の始まりであり、藍那と海斗の恋愛の始まりであることを表している。小さな勇気の花がいずれ満開になる、と。
【74話 闇桜に一筋の光を】
咲良は過去のことがあって人間不信気味なので誰かからの信頼も素直に受け取ることができない。そんな中で当たり前のように自分の情報が入っているかもしれないものを渡した蓮は、咲良本人が気づかない程度のものだったとしても救われている部分があると思う。
【75話 それは桜を愛す者】
クラスメイトを導き、希望を見せるのは咲良を愛す友人達であり、愛される咲良もまたその中の一人である。そして最後の咲良と蓮のやり取りから、『将来咲良を愛すことになる蓮』を表してもいる。
【76話 桜の枝分かれ】
海斗の好きな人は咲良であり、この事実が露呈することがきっかけで藍那との喧嘩になる。そのため、この話を聞いたところからすでに分岐点になっていた、ということを表している。聞かなければ別の結末もあり得たので。
【77話 桜の花びら、ひらひら揺れる】
マイペースな言動で蓮を振り回す咲良と、振り回される蓮の様子を表している。咲良は『蓮がこういう感じだから』自分も遠慮なく接するのだ、と言うが、それは蓮には特別心を許しているとも言える。本人は無自覚。
【78話 桜の奇跡】
ギャグ系のタイトル。咲良が食いしん坊を発揮したおかげで偶然大量のステッカーが手に入り、奇跡的に景品をもらえる条件を満たしていた、という意味。
【79話 桜が散ったその時に】
咲良の『いつか蓮の妹に会ってみたい』という願いは、咲良が散る季節(冬)に叶うということを意味している。具体的には、咲良達が試験勉強をするために蓮の家へ集まった時。
【80話 嵐の始まりは桜の音】
この後の藍那との喧嘩、関係する話はすでにこれより前から出ており、『蓮は何かを隠している(海斗の好きな人は咲良だと知っているということ)だろう』と言葉にしたこの時を、決定的な始まりとし、咲良の言葉=桜の音で表している。
【81話 桜に触れることを許されて】
これは最後、咲良が海斗のことを褒めているシーンの話。海斗は咲良が誰かを手放しで褒めるほど心を許している(心に触れることを許している)存在の一人であることを表してる。ただし、核心に触れることを許されている人は今のところ橋本先生しかいないので(親も知らないすべてを知っている唯一の人なので)、その一歩手前ではあるが咲良にとっては最上級に近いくらい心を許している存在の一人である。取引をしているため、橋本先生が例外中の例外であるだけのこと。
【82話 桜の花びら欠ける時】
31話のサブタイトルと対になっており、今回は『欠ける』なのでこの件をきっかけに藍那との喧嘩が本格的に始まってしまうことを表している(喧嘩の予兆は80話あたりからあった)。
【83話 割れたガラスは桜色】
シンプルに、咲良と藍那の間に大きすぎる亀裂が入ってしまったことを表している。ただ、普通ガラスは一度割れると元には戻らないが、そんなガラスでさえも完璧に修復できる友情が二人にはある、というこの後の仲直りの話にも繋がるタイトルになっている。
【84話 桜もやがて大木へ】
咲良もすれ違いや喧嘩など、友人とのぶつかり合いを経験するに連れて成長しているのだということを表している。
【85話 桜の核に刷り込まれた記憶】
咲良の心(核)に刷り込まれた記憶。詳しいことは後の話で分かるが、トラウマがフラッシュバックしているため咲良はその場から動けなくなった。直接言われるよりも陰で言われる方が堪えるのは、単純に不登校になったきっかけだった出来事と同じ状況だから。
【86話 桜の皇子】
いつもいざと言う時に咲良を助けてくれる蓮は、おとぎ話に出てくる王子様のようだということを表している。『王子』ではなく『皇子』なのは、蓮はキラキラした王子様というよりも大きな国の強い皇子というイメージの方が強いから。
【87話 桜の美しさも醜さもすべて】
藍那は咲良の美点も知っているし、反対に何か隠していたりだとか、他にも醜い部分があることを知っていてもなお、一生大切な親友であると断言できるくらい咲良を友人として愛している。美しさも醜さもすべて『咲良』だから。
【88話 桜と海の歩む道】
咲良は海斗の告白を断り、恋人として同じ道を歩くことは選ばなかった。でも友人として隣にいることはこれからも変わらない、ということを表している。
【89話 桜の望む日常は】
咲良は今その時々をとても大切にしているが、そんな心から望んでいる咲良の日常はどこを切り取ってもどこかズレていたり一般人とは違うものである、ということを意味している。
【90話 蓮の心に海の意図、何も知らない桜と藍】
タイトル通り。蓮の葛藤する心、海斗の作戦、二人がどんな話をしているか全く知らない咲良と藍那を表している。
【91話 恋は桜】
恋の儚さや美しさを、桜の花に例えることがある。蓮と海斗の恋心が咲良に向けられていることを表している。
【92話 愛しき桜の目に触れる】
蓮は咲良への恋心を自覚した。なのでその気持ちを早々に咲良本人に明かしたことを表している。
【93話 桜と藍の密談】
蓮に告白されたことをなぜか一ヶ月越しで相談する咲良と、『何を当たり前のことを言っている……?』と思っている藍那の話し合い。
【94話 桜に必要なもの】
これは作中でもあるように、友人たちの存在。咲良にとって彼らは何よりも大切で必要としているものだろう、という意味。
【95話 桜に降り注ぐ光】
咲良自身のことを慕う人間(姫花)がまた一人増えた。咲良自身を愛する人が増えていく度、咲良を照らす光は少しずつ大きくなっていき、ついに降り注ぐほどになったということを表している。
【96話 桜街道へ向かい】
ついに本格的に受験の話が出始め、卒業が近付いていることを表している。卒業式と言えば桜街道なので。
【97話 桜と同じ世界に存在する者】
将来医者になる咲良と同じで、医者になることを約束されている蓮や姫花、すでに医者である蓮の両親との出会いを表している。
【98話 春の心を知った桜は】
46話のサブタイトルと対になっている。46話の時点では『恋は甘いもの?』というような認識だった咲良だが、恋を知っても『良く分からない』ままだし少なくとも『甘い』という認識にはならなかった。だが恋愛を知ったということで、恋=春のイメージでこのタイトルになっている。
【99話 乱れる桜】
学力試験である共通テストが近付いていることにより、咲良の心が乱れていることを表している。普段は完璧で生徒のお手本にすらなるような咲良が授業中に注意されるほど上の空であることがバレている。これこそが咲良の心の乱れを表している。
【100話 山桜のプロローグ】
山桜の花言葉には『あなたに微笑む』というものがある。プロローグは物語の始まり。つまり、咲良のやり直しの物語(高校生活)の後、本当の意味で幕を開ける咲良の物語は、彼女の努力の結果が表れた(あなたに微笑む)ところからのスタートとなる、という意味。
【101話 桜と奇跡の再会】
例のおじいさんと奇跡的に再会した、というタイトル通りの意味。結構な確率なので『奇跡』となっている。
【102話 桜は努力】
咲良はすんなり受験に合格したようだが、そこに至るまで人知れず努力し続けた(東都大学に通うことは義務だったので昔から積み重ねてきたものがある)からこその結果。そんな咲良は努力の人であるだろう、というような意味。
【103話 桜舞う日の思い出】
第1話『桜舞う』と繋がっているタイトル。咲良がさらに気合を入れた一年の初めと終わり、あの日の会話を再現するような四人は『ただの日常会話』として軽く交わしていたあの日のことを同じように思い出していただろう、という意味。咲良の言う『ただの日常』が『かけがえのない思い出』に変わった瞬間。
【104話 桜の悲願】
咲良の夢は『卒業式の日、誰かと共に過ごしたい』というもの。咲良はその身を削ってでも守りたかった日常を守り抜き、そのおかげで夢は叶い、大切な友人の幸せそうな姿も見ることができたということを表している。咲良の悲願は咲良本人と周囲の力があって叶えられた。
【105話 桜と仲間の晴れ舞台】
タイトル通りで、卒業式というものが咲良と咲良の仲間(三年生)達の晴れ舞台であることを表している。
【106話 桜の人望】
三年間で積み上げてきた人気がここにきて爆発していることを表している。
【107話 桜の師へ】
咲良を三年間ずっと支え続けてくれた担任の橋本先生への感謝を表している。『橋本先生へ』という手紙のような感じで。
【108話 繋がる桜の縁】
凛久と橋本先生が過去だけでも縁があったから、咲良と橋本先生の縁があったから、咲良と凛久が親子だったから、などあらゆるパターンがあるが、どちらにしてもすべての縁が繋がっていたからこその今であるということを表している。
【109話 零れ桜】
これは満開の桜が、花びらをこぼすように散っていく様子を指し、散り際の美しさを強調する言葉。これは咲良の涙を表している。
【110話 桜が心を開くまで】
これは『咲良が三人に心を開くまでにかかった時間(三年)』と『心の底から信じられるようになるまで離れないで』という二種類の意味が込められている。
【111話 桜が輝ける場所】
咲良は過去の話に続き、自分の通うことになった大学や本当の両親、そして自分の素性も三人には明かすこととなった。それは傍にいるのが肩書などに左右されず、咲良本人を見てくれる三人だからこそだろう。咲良の輝ける(一番楽しそうとか、そういう意味)場所はこの三人の輪の中、ということを表している。
【112話 桜の素性】
タイトル通りで、咲良の素性が明かされるということを表している。
【113話 桜吹雪レコード】
『桜吹雪』は主人公咲良が中学校三年生の卒業式の日、卒業生を祝福するように満開の桜が咲いていて、辛い思いをした咲良にとっては苦い思い出になっていたから。そして、レコードはその思い出。悲しい思い出のある桜を、幸せな思い出で塗り替えるために頑張る主人公を現したタイトル(作品自体のタイトルも同じ意味)。作品テーマは『平凡な何気ない日常』『思い出』『最後(三年生はすべての行事などが最後なので)』。
※メモ書きのようなものなので、雰囲気でお楽しみください
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