変化
俺の名前は拓也。平凡な会社員として毎日を送っていたある日、街の路地裏で奇妙な男に出会った。黒いローブをまとい、鋭い目つきで俺を見つめるその男は、自らを「魔術師レオン」と名乗った。「お前には特別な運命がある」と不気味に笑い、俺が何か言う前に彼は奇妙な呪文を唱えた。次の瞬間、俺の身体に異変が起きた。手足が細くなり、声が高くなり、鏡を見るとそこには見知らぬ女性の姿が映っていた。長い黒髪、華奢な体つき、驚いた表情を浮かべるその顔は、紛れもなく「俺」だった。レオンは冷たく笑いながら言った。「これがお前の新しい姿だ。慣れるといい」
突然の変化に俺は激怒した。「ふざけるな!俺を元に戻せ!」と叫び、レオンに掴みかかろうとした。しかし、彼は一瞬で俺の手をかわし、魔法で俺を壁に押し付けた。「反抗するなら、さらに厳しい目に遭うぞ」と彼は警告した。それでも俺は諦めなかった。この身体に慣れるつもりなどなく、元の自分を取り戻すためにレオンに立ち向かった。ある夜、彼が眠っている隙に部屋を抜け出し、魔術書を盗んで逃げようとした。しかし、レオンはすぐに俺を見つけ出し、「愚かな選択だ」と冷たく言い放った。
転: 魔術師の男に調教される
逃亡に失敗した俺は、レオンによって「調教」を強いられた。彼は俺に女性としての振る舞いを教え込み、ドレスを着せ、言葉遣いや仕草を厳しく矯正した。「お前はもう男ではない。新しい自分を受け入れろ」と繰り返し言われ、俺は屈辱と怒りで震えた。しかし、彼の魔術は強力で、抵抗するたびに身体が勝手に従ってしまう呪いをかけられた。日が経つにつれ、俺は自分の意志とは裏腹に女性らしい動作や話し方が身についてきた。鏡に映る自分が「拓也」ではなく、別の誰かに見える瞬間が増えていった。それでも、心の奥底ではまだ反抗の炎がくすぶっていた。
だが、長い月日が流れる中で、俺の心に変化が訪れた。レオンは厳格で冷酷な一面を持つ一方で、時折見せる優しさや深い知識に触れるうちに、彼の存在が俺の中で大きくなっていった。ある夜、彼が俺のために作った花の冠を渡してきたとき、その瞳に初めて温かさを感じた。俺は気づいてしまった。俺はレオンに惹かれているのだ。この新しい身体とともに、彼との関係が俺の人生の一部となり、もはや元に戻りたいという気持ちは薄れていた。「お前はもう、私のものだ」とレオンが囁いたとき、俺は初めて素直に頷いた。拓也だった俺は消え、新しい自分としてレオンと共に生きる道を選んだ。