本番に弱い?
小学校3年の頃だったか、すぐ近所に住む同い年の子と一緒に、自宅から一番近くの『そろばんの塾』に通うこととなりました。
近所の子が『そろばんの塾』に通うとなると、親同士仲も良いし、親同士にもそれなりにライバル心もあるため、私にもそろばんを勧めるのです。
私には『そろばんの塾』に通うといった意志など全く無いにもかかわらず、当然の如く近所の子が通うのならばと、こちらにもお鉢が回ってきた訳ですね。
そう言えば幼稚園か小学校1年生の頃に少しの期間だけ通った、『絵の教室』の時もそうだったな~と思い出しました。
『書道の教室』は、近所の子も通いたくなかったのか、不思議と通わなくて済みましたから、やはり親同士のライバル心なんでしょうね。
しかし、ここで左利きの弊害が出てしまい、一生懸命に右手右指でそろばんの練習をするのですが、近所の子の様には中々そろばんが上達しません。
気が付けば、ほぼ同時期に通い始めた近所の子や同年の子たちが、どんどん合格して一つ上の級になっていくのですが、私一人だけが中々上達せずの、完全な一人負け状態でしたよ。
4級までは、『そろばんの塾』内での試験でしたが、3級からは他所に珠算検定試験を受けに行くこととなります。
私の住む市では2駅先の小学校が全珠連で、同じく2駅先の商業高校が日商の珠算検定試験会場、会場が違うのは珠算検定試験の実施団体が違うためです。
そのため、近所の子達は珠算検定試験を受けに行くのに、一人だけ珠算検定試験を受けに行けないので、一人だけ中々に悪目立ちしてしまいカッコ悪かったですね。
それでも練習の成果か右手右指が徐々に上手く使えるようになり、近所の子から6か月ほど遅れて、やっと3級の珠算検定試験を受けに行けることとなりました。
その頃には、当然近所の子は既に3級は合格してしまい、2級の練習をしていましたけどね。
ところが私は本番に弱い?のか珠算検定試験を全珠連・日商のどちらをも何回受けても試験に受からない。
結構ルーズと言うかズボラな性格だと思っていたのですが、かなりのあがり症であるためかプレッシャーに弱いのか、イザ本番になると何故か試験に受からない。
『そろばんの塾』内では、無理をお願いして2級の練習もさせてもらい、練習では2級でもなんとか合格できるレベルに達しているのにです。
それでもなぜか、外部に試験を受けに行く3級の試験は、10回目もやはり受からない。
不合格になる度に、近所の子や周囲の子たちにも「また落ちたの~?」と散々笑われ馬鹿にされ、親にも呆れられたものです。
結局3級の珠算検定試験にやっと合格したのは、11回目の試験でしたか・・・。
不思議なもので3級は10回も不合格だったのに、なぜか2級は次の試験日にあっさりと合格してしまったので、ホント訳が分かりませんよね。
色々と悔しい思いはしましたが、既に2級に合格していた近所の子にも、やっと級が追いつきましたから、本当に嬉しかったと記憶しています。
ま~ここで私は2級に合格したこと、近所の子と同じ2級に追いついたことで十分満足してしまいましたね。
だから、次の1級には全く挑戦すること無く、『そろばんの塾』に通うのをあっさり辞めてしまいましたっけ。