表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさん転生〜異世界へ転生したおっさんは、かっこいい幼女になりたい〜  作者: 猫屋敷
四章 元おっさん、和の国【皇御国】へ
49/55

48 大蛇戦闘の終幕

固有魔法スキル、『切断の空間(ジ・エンド)』の準備は整った。

あとは、挑発するだけ。


「ねぇ! そこの大蛇さん! このままだったら、食う側であるあなたは、食われますよ……。私たちに」


目の前にいる大蛇の体長なら、俺たちはあっという間に食われるだろう。多分、そう。多分だが大蛇は人間を食うことに誇りを持っている。なら、多少酷だがその誇りに少しの傷を与えよう。


『シャーーーーーーーー!!』


(予想通り!)


俺の先程の発言により、大蛇は勢いを増し、俺に向かって口を開けている。おそらく、俺の発言にプライドを傷つけられた大蛇が、俺を食おうとしているのだろう。

だが、その瞬間を俺は待っていた。


固有魔法スキル………———発動!!」


俺がそう言うと、準備完了した固有魔法スキル切断の空間(ジ・エンド)』が発動する。

動くとどんなものでも切る……スキル。止まることができず、そのまま俺に向かってくる捕食する攻撃。それを見込んで空中に切断の糸を張り巡らせていたのは、よかった。


———ズサッ!! ドス!!


切断の空間(ジ・エンド)』の空間に入った大蛇は、そのまま張り巡らせた糸によって切り刻まれる。首が切り落とされ、先ほどまで勢いがあった体はそのまま地面に落ちる。


だが、まだ体は僅かに動いていた。


(え!? まだ動くの!? 頭ないのに……)


体は動いていたが、咄嗟にアンナさんがトドメを刺す。血は出るが、なんとも気持ち悪い。緑色の血が溢れ出していた。


「このまま封印します。二人は下がっていてください」

「ん、了解」

「はい、わかりました」


この大蛇の封印は、この子がする様だ。名前が分からんから、このままで呼んでいるが。

手から暖かな光が出現する。下から風が吹いているのか、髪が上へと靡いていた。


そしてその姿は、なんとも言えなかったが、表すとしたら“神秘”的。そのものだった。


「ふぅ……。これで完了です」


白い球体が大蛇を包み込んだ。その球体は、どこかへ消えていく。

その瞬間は異世界へ来た時、魔法を見た時と同じだった。心が躍る……?

いや、違う。これはまさに心を奪われる。そう言ったほうが正しい。


「ありがとう。狐っ子少女……あー、じゃなくて。名前を知ってないのは、困るな……」


その子に礼を言った。だが、名前は分からなかったから、その子呼びとなる。

名前を言っていなかったことを気づき、その狐少女は俺たちの方を向き、名前を告げる。


「教えてませんでしたね。私は“ミラ”

ありがとうございます。ここまでしてくれて」


満面な笑みを浮かばせた。“ミラ”とは可愛らしい名前だ。多分。

とにかく、これで名前呼びをすることができる。だが、何故か寂しそうな笑みをのちに浮かばせた。

何故だろうか?

そのこと追求したほうが、良いのかどうか。だが、俺は追求しなかった。


のちに湖に生えていた神聖な薬草を取る。

光る薬草………じゃなくて、花。花に似ているが、名称は“神聖な薬草”だと。


(………ホタル?)


花の蕾の中から、蛍が出てくる。どうやら、この青白い光は蛍の光の様だ。

まさか異世界で蛍が見れるとは思っても見なかった。だが、この時だけは何故か。安心できる。

今の今までいろんな魔物だとか、そう言うのを見てきたせいかこう言う夜に飛ぶ蛍がどうも、前世を思い出させられる。


全部、自分から突っ込んだんだが……。


だが、まだ終わっていない。


「ねぇ、ミラ。その調合師の友人は……」

「多分、まだ捕まってる。だから、助けないとお母さんは……」


やることは多そうだ。と言うわけで、今度はミラの友人の調合師を助けること……か。

その友人もあの侍どもに捕まったいる様だから、なんとかしないと行けなさそうだ。

それに、あの侍どもは自分の欲望に忠実……。色んな女性の味を占めていると、ミラは言っていたし。


ミラ自身、何度もされた様だった。なんて最低な奴らなんだ。

やって良いことと悪いことがあるだろ。



♢♢♢



ヴィーゼたちが湖で神聖な薬草を拾っている最中、同時刻で狐っ子の少女———名前がミラだと判明し、そのミラの友人は侍どもに監禁されていた。

ミラを襲った侍たちの一味どもは、その部屋でミラの友人である、アイヴィーは手足を拘束されていた。


「おい、まだあいつら戻ってこねぇのか?」

「そうみたいだな。部下に様子を見させてこよう」

「あぁ、しっかりと味を占めねぇとだからな」

「そうだな。あの、ミラとか言う女はいい女だからな。肌も綺麗だし、何よりあのふわふわな尻尾が堪らん。まぁ、こいつもかなりいい女だとは思うがな」

「あぁ、そうだな。二人でこいつの味を占めてやろうぜ」


侍の男二人は、アイヴィーの着用している服を、少しずつ脱がしていった。

抵抗することもできず、為されるまま。あまりの怖さにギュッと目を閉じてしまうアイヴィーをいい事に、刀を持っていない男は、アイヴィーを後ろから近づき、支える。


そして前にいる男は、ニヤニヤとしながらゆっくりと服を脱がしていき、等々下着が姿を表した。


「くくくっ、おいおい泣いちゃってるぞ?」

「おいおい、お前もう少し丁寧にしてやれよ」

「仕方ねーだろ。まぁ、どっちにしろヤっちゃえば良いだけさ」


不敵な笑みを浮かべながら、泣いているにも関わらず、少しずつ脱がす。それによって羞恥心をじわじわと溢れ出してくる。


(いやだ………)

「くそっ、全然脱がせねぇじゃねぇか」

「一気に脱がせばいいだろ?」

「はっ、それもそうだな」


———ビリビリッ!!


一気にアイヴィーが来ていた服をぶち破り、下着と肌だけが見えている状態であった。

アイヴィーの目元には大粒な涙。地下深くにある一室なため、どれだけ助けを求めても誰も来てくれないほど深い場所。


(ミラ……あなたは………無事なの?)


自分の視界に入る男の顔を確認しながら、友人のミラの心配をする。

アイヴィーも知っていたから。ミラも同じく、この侍どもに弄ばれていることを。だから、心配な思う。

何回か、同じことを同じ部屋でされたから。


(ミラ………もし、あなたが無事なら………私は………)


仲のいい二人は姉妹の様に思い合っている。


———だけど、いくらミラでもアイヴィーがいる場所なんて、分かりっ子ない。





———どうしたらいい?


そんな言葉でミラの心中は埋め尽くされる。

読んでくださりありがとうございます!


この話を気に入っていただけた方、少しでも「面白そう」と思ってくださった方は、ブックマークと広告の下にある評価をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ