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31 青竜との戦いの終幕

思ったようには書けませんでしたが、次回もうちょっとがんばります。

青竜が解き放たれる前。

エレーナは玉座の間を出てから、帝宮の地下深くに潜り込んだ。

灯があまり点灯しておらず、鼠も居るぐらいの劣悪な空間。お世辞にも整地されているとはいえない、でこぼこしている道を、ドレスで向かっていた。

ここは、昔から青竜が封印されている場所。

エレーナはかなり焦った様子を見せる。


(あのまま、あの女が余計な事を言わないように、対処しておかなければ……。私は、愛されているのよ! あの時、お兄様達を利用した甲斐があったわ!)


ルビーの指輪を既にはめていたエレーナは、青竜が封印されている場所へと急行していく。


「ここね。ふふふっ、これであの女も終わり」


だが、エレーナは一つ見落としていた。エレーナ自身は知らずにいる。

青竜の封印を解き、エレーナは心の底からランスを嘲笑っていた。


♢♢♢


「ぐっ! 炎の移りが速い!」

「グロウ、認めるしかないんじゃないのか?」

「……それでも嫌だと言うのなら、僕たちは君たちと縁を切るよ」


グロウの兄達である、長男のヴァルとリクはそう言った。見放すようなその発言。

諦めたかのように見えたグロウと、少しは慰めている兄弟達。そして、その後ろからやってくるエレーナ。心なしか元気よく手を振ってくるエレーナに、鋭い目つきを向けるヴァルとリク。


「なぁ、エレーナ。一つ聞いていいか?」

「えぇ、もちろんですわ。ヴァルお兄さま」

「お前だよな? この竜を解き放ったのは」

「え、な、何を言うのでありますか?」


核心をつかれたエレーナは、確実に焦っている。目が泳ぎまくっていたが、エレーナは最後までランスに罪をなすりつけた。


「グロウお兄様! 私じゃありません!」


グロウに泣き縋っても、こればっかしは見逃さなかったようだ。グロウはエレーナを突き放す。

最初は訳の分からない。と言う顔をしていた。だが、グロウから突き付けられる言葉を知り、顔を真っ青にしていた。


「いいか、エレーナ。この青竜を解き放つことができるのは、我々皇族の血。ルビーの指輪で解き放つことができるんだよ」

「え、え? そ、そんなの聞いてませんわ……。じょ、冗談なのでしょう? お兄様!」


「エレーナ、(ことごと)く哀れに思うぞ。これは父様達から教えられている。だが、その時の教えにお前は居なかった。グロウは「興味がないのなら仕方ない」とふざけたことを抜かしていたが、これはきちんと教えられるのだ! その時居なかったお前が悪い」


あたふたしているエレーナに、ヴァルはトドメを刺す。もう既にヴァルとリクから呆れられ、助けを求めようにも求められない。


「絶交だ。エレーナ。もちろん、グロウもだ」

「…………!?」

「嫌とは言わないよな? お前らの言動で、あの時のランスさんが嫌な思いをしたのだから」


絶交宣言をするヴァル。2人はその言葉に驚きを隠せなかった。

その間にヴィーゼ達は青竜を相手にする。驚きの表情をしていた2人に、さらに呆れを催す。ヴァルとリクは「どこまで馬鹿なんだ」とまで、吐き捨てるように。



実は2人は、ランスを1人の妹のように思っていた。だが、帝宮を離れる原因となったエレーナを問い詰めても、「洗脳されているんだ」と片付けられ、グロウに言っても「本当のことなんだろう」と相手しない。


3年前から2人に愛想をつかし、いつかは義理の妹になる筈だったランスを思っていたが、あの時助けられなかった。と言う当時のことを思い出した2人は、会いに行けずにいた。


「俺たちも手伝うぞ!」

「……! お、お願いします! ヴァルさん! リクさん!」

「「あぁ!」」


騎士団の一部は住民の避難を。騎士団の大勢で青竜を相手にする。


古来では守り神だった青竜だが、いつしか暴走してしまった青竜を封印するため、地下を作り、そこへ封印したのだが、エレーナのせいで再び開けられた。


ヴァルとリクは、愚かな妹の行いのせいで、青竜を相手にする。剣を持ち、青竜を斬りつける。

その援護に回るヴィーゼ、ランス、アンナ。


かなりの長期戦となったが、時が流れるとともに、戦いは終幕する———。

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