表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夕陽町3丁目のこっくりさん  作者: 小鳥大軍
3/3

妖怪研究部その二

九鳥羽と弧原が妖怪研究部に入った日のことだ。2人が帰った後の部室では、他の部員たちが集まって話し合っていた。

「さて、今日入ってきた部員についてだけど。どう思う?」

「まあ、筋はいいと思う。だが、日曜日登校にはまだ早いんじゃないか」

「そうですわね。でも見学くらいならいいのでは?」

「・・・そうね。じゃあ、今度の日曜日に学校に呼ばない?」

「そうね〜。じゃあ、そうしよう。ところで、水谷君は?」

「2人の護衛だ。『多分何もないと思うけど、一応付いて行くッス』と言っていた」

「あー。なるほど。あいつらいるもんねー。まあでも多分でないでしょ。出ても水谷君いるしね」












妖怪研究部の部員達が話し合っているのと同じ時、九鳥羽と孤原は一緒に帰っていた。帰宅中、2人は部活について話していた。

「今日行った部活、どうだった?」

九鳥羽がきくと、孤原が微笑みながら

「不思議な人がいっぱいでしたね。私初めて、他の妖怪に会いました!」

「そうか。良かったな」

と、九鳥羽がいうと孤原は嬉しそうに

「はい!」

と言った。そんな風に会話をしている九鳥羽と孤原の前に、突然袈裟を着た男が現れた。その男は、持っていた錫杖で2人を指しながら

「お主ら、妖怪か?」

そう言われて、九鳥羽は首を横に振り、孤原は首を縦に振った。すると男は、九鳥羽をみて

「お主は帰ってよし。だが、そこの女。お主はダメだ」

そう言うと、男は孤原に向かって錫杖を槍のように突き出してきた。孤原はスレスレのところで避けることができたが、少し顔をかすめたらしく頰から一筋の血が流れ落ちる。

「ッ!!いきなりなんですか!」

孤原が怒りながら言うと、男は

「いきなりも何も、妖怪なのなら殺さねばならぬだろう」

と言い錫杖で孤原を攻撃してきた。ブンブンと常人には避けれそうにもない速度で振り回される錫杖を孤原はギリギリのところでかわしていく。だが、数十秒間避け続けることができた孤原だったが、少しずつかすり始めてきた。その錫杖が孤原の首を捉えた・・・・・・・と思った瞬間、突如錫杖が吹き飛んだ。

「む!?」

ポーンポーンと水で出来たボールのような物を手で跳ねさせながら

「まったく、念のためについてきたら襲われてるなんて、すごい悪運ッスね。九鳥羽君に孤原さん」

水谷は現れた。それをみた男は、怪訝な顔をしながら

「お主は何者だ。その技は忍術のようだが」

「そうッスね。これは、一応忍術ッス。ところであんたこそ何者ッスか?一体なんでウチの部員を襲ってるんスか」

「そんなものは決まっているだろう。そいつが妖怪だからだ」

その答えに対して、若干不機嫌になりながらも水谷は冷静に言う。

「つまり上の命令ではないってことスね」

「上とはなんのことだ?」

男は不思議そうに答えた。

「ああ、じゃあいいッス。あと、ついでに僕も妖怪ッスよ」

と水谷が言うと、男は水谷に襲いかかった。ブンブンと振り回される錫杖を水谷は危なげもなく避けていく。避けながら、手を上に伸ばし、バスケットボールくらいの大きさの水の球を作り出した。

「河童流忍術・水玉」

と言いながら、水谷は水を男に打ちつける。水玉は、男に当たるとボンッ!!と爆発し、男を吹き飛ばした。男は、後ろに数メートルほど吹き飛び、気絶した。それをみた水谷は

「大丈夫ッスか?まあ、僕の技に当たって大丈夫なわけないと思うッスけど」

と言い、九鳥羽と孤原をみた。そして、

「良かったッスね、2人とも。これからは、多分こんなお粗末な奴はもう来ないと思うッスけど」

と言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ