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あの七夕の夜に  作者: 滝田彰
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七月一日

七月一日。雲ひとつない快晴だった

朝からこれでもかと降りつける日差しのなか出社した。朝から蝉がにぎやかに鳴いていた

仕事が終わり夜帰る頃もとても蒸し暑かった。いわゆる熱帯夜というやつだ。

昨日までの雨はどこにいったのかと思った


あの日から3回目の夏か…


帰宅後、家でビールを飲みながらそんなことを考えていた

今も僕はあの日のことを非常に後悔していた

もし自分が行ったらこんなことにはならなかったのかもしれない

なんであんな些細なことで喧嘩してしまったのだろうか、もっと前に告白しておけば…この季節になるとそんなことばかり考えていた

そんな時スマホに一通のメールが届いた

今年入社して来た後輩の北沢鳴からだ。あまり人と関わらないようにしているがお前が面倒を見ろと上司から頼まれたので仕事を教えている。今仕事で一番話すと人は彼女だ。しかし僕は彼女ともあまり関わりたくない。こんな自分が後輩…誰かと楽しく関わっていいのか、本当に自分ばかり生きていていいのかということをあの日からずっと考えていた

そんなことを思いながら彼女からのメールをみた


こんばんは

仕事おつかれさまでした!

今日も分からないところを教えて頂きありがとうこざいました!

私要領が悪くていつも先輩に迷惑ばかりかけてすみません

突然ですがもしよろしければ明日御礼もかねて一緒に食事でもどうですか?


という内容だった

僕はかなり迷った。人とあまり関わりたくないけれども後輩からの誘いだ。以前誘われたとき断っていた。これで僕がまた断ったら彼女は僕に嫌われてるのではないかと思いながら仕事をしてしまうかもしれない。そしたら聞きにこれなくなり失敗してしまうかもしれない。色々のことを考え結局最初で最期と思い行くことにした。





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