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True Story  作者: 紅龍黒椿
6/51

冒険者ギルドにて

「しまった。テオドアさんに道を聞くの忘れてた」

「ご主人様って、やっぱり抜けてますよね」

「うっさい。後、ご主人様って言うな」

 なんかムズムズする。

「分かりました。リョウ様」

「それでよし」

 さてと、どうやってギルドまで行けばよいのだろうか?

「リョウ様。ここから、20分程度歩いた先に冒険者ギルドがあるそうです」

「さんきゅー。行こうか」

 いつの間に聞いてきたのだろうか。俺が軽く頭を抱えてたから、呆れて聞いてきてくれたのだろうな。


 ギルドに着いた。何事もなく無事についた。

「ようこそ。冒険者ギルド『イグニス』へ」

「登録に来たんですけど」

「そうですか。でしたら…あそこでボケらーっとしてる女性のところに行ってください」

「ありがとうございます」

 ここにも門番さんがいるんだ。…ってそんなわけないか。ばれないように、鑑定を使ってみる。


 カミト・ソウジ レベル41

 職業 冒険者

 スキル ???

 レベルが足りない為、表示できません。


 門番さんではなく、冒険者の方でしたか。バイトでもやってんなのかな?

「すみません。登録に来たんですけど」

「ん~。ちょっと待ってねぇ」

 やる気が感じられない。本当に、ギルド職員なのだろうか。

「あらら。カミトくーん」

「何でしょうか。ポケポケお嬢様」

「ポケポケじゃないわよ!ギルド長を呼んできなさい。魔札剣士(マージナル)が来たわ」

 マージナル?いったいなんだそれ。

「…マジですか。疑ってないんで睨まないでください」

 門番さんが怯えてる。いったい何をしたんでしょうか。

 コツコツ。

「ん?」

 リュックの中からなんか聞こえるな。…卵が孵るとかじゃないよな?


「ぴぃ~」

「リョウ様?何か聞こえましたが…」

 恐る恐るリュックを開けてみると…なにかとバッチリ目が合った。

「きゅ~♪」

 リュックの中から飛び出してきたのは、銀龍だった。

「…あなた、魔札剣士だけじゃなかったのね。私の完全解析でも分からないのものがあるなんて」

 完全解析?鑑定とは違うんだろうか。

「副ギルド長が急いでくださいって言われてますし…」

 カミトさんの声が聞こえた。


「やかましいのよ。お姉ちゃんがちゃんとしてないからじゃないのよ!」

 どう見ても、14~5の女の子だよな。

「貴方が魔札剣士ね」

「分かりませんよ。いきなりそう言われて驚いているんですから」

「そう。登録の前に来てくれないかしら?」

「…分かりましたよ。ミーシャ行くぞ」

「はいです」

 なんか面倒なことになってきたぞ。


 ギルド長室にて

「この世界には魔札剣士が、たったの5人しかいなくてね。6人目が出てくるとなると色々と煩くなるのよ」

 ふーん。というか、なりたくてなったわけじゃないのになぁ~。

「挙句に、ドラゴンテイマーになるとか…。何者よ!?」

「記憶が無いもんで分かりませんよ」

「そう。本題なのだけれども、一定の期間、貴方に魔札剣士と名乗らないでほしいの」

「言われなくてもそうしますよ。目立つとかマジで嫌なんで」

「ならいいわ」

 まさかと思うけど、アルセッドさんこれを見越していたわけじゃないよな?

「だとすると~。ランク的にはCが妥当かな」

「お姉ちゃん。まだ、こっちの奴隷の方が…」

 そういえば何の亜人か聞いてなかったな。

「妖狐の娘だから、同じランクでいいと思う」

 妖狐ってあの妖狐?

「よく分かりましたね。私は、妖狐…九狐の娘ですよ」

 なんか投げやりだな。ばれると思っていたのかな?

 というか、耳も尻尾も見当たらないのによく分かりましたね…。

 受付の人、ポケポケお嬢様でいいか。

「ポケポケお嬢様?いい加減に、ギルドカード発行してもらえませんか?宿を探したりしたいので」

「分かったけど、ポケポケお嬢様って言わないで!私は、カーミラよ」

 ポケポケお嬢様でいいじゃないか。


 それからいろいろな説明を受けてギルド出る。

俗にいうトラブルメーカーですかね?リョウくんて…。

ギルドの細かい説明は、次のお話になります。

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