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True Story  作者: 紅龍黒椿
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神隠しの森

 村を出てから俺は、すぐさま神隠しの森まで走って行った。

 走った理由?そんなの何となくに決まってんじゃん。

「ここが、神隠しの森か…」

 走る必要すらなかったな。ものの、5分でたどり着いた。

「なるほどな。…奥に行くにはレベルが足りないのか」

 行けるところまで行ってみるかな。死なない程度に…。

 ストレージから、剣を取り出して腰につける。


「これは、麻痺ダケ。こっちが食べられる、丸ダケ」

 森に入ってかれこれ、一時間くらい経ったかな。…本当に、鑑定あってよかったな。

「見つけたのは、何かの卵と、キノコ類に薬草、毒草だけか」

 魔物すら見かけないってどーいうことなんだ?


 ガサッ!

 音のした方を見てみると、大きな…狼が…!?って、えぇぇぇ!?

『………』

 なんか、しゃべってんな。

『お前は…?』

「おれ?リョウ・ヨツヤだ」

『ブランク持ちか』

 なんで分かるんだよ。ってか、狼ってしゃべらないよな。

「それが何か?」

『私に使ってくれないか?野垂れ死にするぐらいなら、ブランクに入れられた方がましかと思ってな』

「いいけど」

 野垂れ死にたくないないから、ブランクに入るって不思議なんだよな。…異世界の感覚すげぇ。

 ストレージからブランクカードを取り出し、狼にかざす。

 すると、狼がカードの中に吸い込まれていった。

「へぇ、こうなるんだ」

 カードを見ると、いろいろ表示されていた。


 銀魔狼 キサラギ ランクAA

 能力 測定不能

 成長の可能性有 状態 瀕死


 なんだこれ。能力が測定不能ってどういうこった。

「…やっぱり、レベルが上がらないのか」

 ちょっとショックだ。現実って無慈悲だね…。

 レベルが高いせいで、気配察知が反応しなっかたのかな?


「誰?」

「気が付いていたのか?」

「まぁね。なんか、声も聞こえたし」

 ウソだけどね。

「我々は、この付近にいた銀魔狼を狩っているところだったのだが、見たかね?」

「いいえ。では、俺は失礼します」

 めんどくさそうな人間には関わらない方がよさそうだしな。

「ふむ。では、失礼する」

 むさ苦しい男どもが去って行ったので、空気が軽くなった。


「さて、森から出ようかな」

 来た道を戻ってみようかな。迷ってなければ、ちゃんと入り口に着くはずだろう。…きっと。


 結局森から出れたのは、昼ぐらい(俺の感覚で)になってしまった。




寄り道の多い亮くんですね…。

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