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True Story  作者: 紅龍黒椿
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招待と正体①

 うーん。お金がない。

 やはり奴隷が高かったんだな…。ミーシャの鎧もなんだかんだで高かった。

「ご主人様?」

「カミーユか。ちょっとお金が足りなくてな」

「私たちのせいですか?」

「そんなことないさ。ヒナタもそんな顔するな」

 まったく、この二人はちょっとしたことで凹むから結構面倒なことが多い。

「リョウ様。今日はどうしますか?」

「ギルドに行こうかと思っている。二人の登録と依頼か何かを受けようかと思ってな」

「そうですか。それならば私とティアナは別行動でいいでしょうか?」

「かまわないが、問題ごとを起こすなよ」

「リョウくんは私のこと何て思ってるのよ!」

「さぁてな。じゃあ行くか」

 ミーシャと出会ってから初めて別々に行動するな。まだ、2週間しか経ってないけどな。


 ギルドに向かう途中、カミトさんを見つけた。しかし、こちらには気づいてないみたいでそのままどこかに行ってしまった。

「ご主人様?」

「何でもないよ?行こうか」

 ヒナタの髪ってフワフワしてて気持ちいいな。

「きゅ~」

「はいはい。にしても最近姿を見ないけど、どこに行ってるんだい?シュネ」

「きゅ?…きゅるん」

 とぼけるなよ。コウとどこかに行ってるのは知ってるんだからな。


「おっ、ヨツヤくんではないか」

「お久しぶりです。カレイドさん」

「ナギサが早く来いと怒っていたぞ?」

「約束の日まで2日ほどあるはずですが?」

「うむ。何やらパーティがどうのこうのと言っておったな」

 嫌な予感がするんだが…?

「いた!ちょっと来なさい」

「…カレイドさん。申し訳ないのですが、彼女たちの面倒を見ててもらえますか?登録に来ましたので」

「分かった。任されよう」

「もう!はやくしなさい!!」

 何をそんなに怒っているんだろうか?怒られることは何もしていないのだけれども…。


 またこの部屋かよ。

「単刀直入に言うわ。私の家で行われるパーティに来なさい」

「ことw「断れないからね?」」

 被せなくてもいいじゃないか。どうせ…。

「言ってみただけでしょう?」

「…そうだよ。ミーシャたちはどうすればいいんだ?」

「連れてきなさい。お義兄ちゃんとお姉ちゃんも参加するから安心しなさい」

「分かったよ。いつだ?」

「明後日の夕方。だから明後日、報酬を渡したら直行という感じになるから」

「…了解。しゃーない今日は、無理してでも稼ぐか」

「お金なら問題ないわよ?私たちがお金を出すから」

「それは、悪いだろ」

「平気よ。無理を言ってるのは私の方だから」

 確かに無理を言われてるな。でも、ギルドマスターとして世話になってるし断る理由もないな。

「分かった。参加してやるよ」

「ありがとう。パーティでは、カーミラとナギサって呼ばないとえらい目に合うからね?」

「りょーかい。俺はちゃんと場をわきまえるさ」

「そう。今日はこれでいいかしらね」


 はぁ。あいつらに説明するのも面倒なんだけどな…。

「ご主人様!」

「カレイドさん。ありがとうございます」

「かまわないよ。それで今日はどうするのかい?」

「帰ります。ギルドマスターにパーティに参加しなさいと」

「………そうか」

 なんだろうか。彼の表情がすぐれないんだが?

 まぁいいか。帰りましょう。

 どうやってあいつらに納得してもらおうかな~。


 宿に戻ると、ミーシャとティアナが部屋に戻っていた。

「早いな」

「何かあったみたいだね」

「…あぁ、ギルドマスターにパーティに参加しなさいと言われた」

「いいんじゃないかしら?」

「あっさりと言うな」

 普通理由聞かないのか?

「私たちのリーダーは貴方なのよ?」

「…2日後に報酬をもらった後すぐに」

「分かりました」

 確かに俺がリーダーに該当するよな。奴隷が3人に武器屋のガイゼルさんのところの娘、無理やり押し付けられたようなものだしな。

 さてと、今日は寝るか。

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